ボイボイ日記・ダバオリターンズ

南国フィリピン南部の街ダバオで
はっぴぃな定年ライフを満喫する為の生活情報発信

思い出写真館

2010年10月30日 | 海外ロングステイ

リスボン旅情

初めてポルトガルを訪れたのが1998年、未だ現役時代のことでした。 
ポルトガルへの初訪問ではリスボンとコインブラに滞在して、リスボンでは最初の訪問ということもあって「観光バス」で市内や近郊の町を巡ったことを憶えています。 
石畳と坂道の多いリスボンの街は想像以上に感動的な街で、季節は5月でしたが気候も大変爽やかで過ごし易かった印象があります。
抜けるような紺碧の空の色はまさしくリスボン色、風の香りも全てが日本にはない、ヨーロッパ独自の雰囲気をかもし出していました。
二度目の訪問は2002年の2月で、イタリア~スペイン~ポルトガルを巡った時でした。 
この時の旅行ではミラノーヴェニスーリスボンーローマーミラノ間の空路での移動の他に、夜行寝台列車を使ってポルトガルースペイン間の国境越えを体験しました。 
この年はちょうど1月に「ユーロ」がポルトガルにも導入されたばかりの時で、TAXIメーターも車によってはユーロ表示の変更が間に合わず、「換算表」が車内に置いてあったことを憶えています。 
そして二回目のポルトガル訪問では初回に実現出来なかった「ポルト」まで足を伸ばすことが出来、念願だった「ワイン工場」で美味しい「ポートワイン」を味わって来ました。
リスボンの旅での一番の「グルメ」の思い出は下の写真にある<いわしの炭焼き>と<ヴィーニョ・ヴェルデ>です。
ヴィーニョ・ヴェルデはポルトガル語で「若い(緑)ワイン」という意味で、さわやかな緑を感じさせる薄い黄色のワインで、酸味があり、軽くフレッシュな風味が特徴です。


そして2004年10月に三度目のポルトガル旅行を実現して、念願だった「マデイラ島」まで足を伸ばすことが出来ました。
リスボンの街には観光名所の一つの「べレンの塔」が市内を流れるテージョ川の川沿いにあってその優雅な佇まいが印象的です。(トップ写真)
司馬遼太郎がテージョ川の公女と呼んだ「ベレンの塔」は16世紀の初め、ポルトガルがインド洋航路を発見し、大航海を以って繁栄を極めた頃に建てられた要塞で、3階は王族の居室、2階は砲台で、その優雅な姿は2度と帰れぬかも知れない大航海に出る船乗りたちを見送り、また幸いに故国に帰って来た男たちを優しく迎えて来たテージョ河口のシンボルです。
この「べレンの塔」は1983年には世界遺産に登録されています。
またリスボンは「七つの丘の都」と言われるくらい丘が多く、高台からリスボン市内を一望の下に見渡せる丘が幾つかあって、下の写真はサンジョルジ城が見える丘からの一枚です。


冬支度

2010年10月23日 | 海外ロングステイ

10月も半ばが過ぎ、そろそろ「乾季」に入る時期が近づいて来ました。
毎年この時期の季節の変わり目には<最後のあがき>のような大雨が降って驚かされますが、今年も数日前の午後にチェンマイ市内に大雨が降って、地盤の低い場所では排水が間に合わずに道路が水没している個所もあちこち出て、ラッシュ時間の交通渋滞がハンパではなくなります。
一方北部タイの各地でも「豪雨」の影響で各地で浸水騒ぎも起こっていて農作物の被害も出ています。
そして最近の朝の最低気温が少しづつ下がっていて、今朝の気温が23℃・・・、昨日より1℃下がっていました。
これから11月に入ると毎朝の最低気温が徐々に下がり始めて、去年の12月には<13℃>まで冷え込みました。
そんな季節の変わり目を感じさせてくれるのがデパートの「衣料品売り場」です。
写真にあるように長袖セーターやジャケット、そして防寒衣料の「手袋」や毛糸の「帽子」「マフラー」、「防寒耳あて」など、日本の冬には欠かせないアイテムが南国チェンマイのデパートでも販売されるのです。
寒さに滅法弱いタイ人にとって、これらのアイテムは「冬支度」の為の必需品なのでしょう。


フルーツ・カービング

2010年10月13日 | 海外ロングステイ

手先の器用さは日本人のお家芸だと昔から思っていましたが、10数年前に初めてタイのバンコクを訪れた時にその思いが揺らぎました。
チャオプラヤー川沿いのシャングリラホテルに泊った時の翌朝、朝食の時にレストランの前で器用な手さばきで「西瓜」に彫刻を施している女性の姿に見入ってしまい、完成した大輪の「花」の見事さに感動すら覚えました。
タイ国の文化であるフルーツ・カービングは王宮で王様の食卓に料理を出す際に、果物や野菜に花や鳥・動物を彫刻して、ディスプレイやテーブルへのセッティング、料理皿の飾りとして添えてもてなす為に発展して来たそうです。
現在では王宮をはじめホテルのレストランでも入り口に飾られていたり、ビュッフェスタイルのディスプレイ用にセッティングされたり、皿の飾りや器以外の目的でもフルーツカービングは使われています。
タイではスコータイ王朝の時代から、12月の満月の日に灯籠を流すローイ・クラト-ンという伝統行事が行われています。
当時、宮廷の女官たちは、灯籠の飾り付けに工夫をし、その美しさを競い合ったそうです。
そしてある年、プラルアン王の妻であるナーンノッパマート妃は、他のどの妃よりも、灯籠に美しく個性的な装飾をしたいと考えました。
そこで、ナーンノッパマート妃は今まで誰もしたことのなかった装飾を思いつきました。
それは、色々な花びらを選んで色とりどりに重ね、牛車の外輪ほどの大きさの花の形を作り、果物にはカービングをして様々な種類の鳥や孔雀を作り、花をついばんだり、蓮の花にとまったりする姿を色鮮やかに表現したのでした。
その斬新で他に類のない灯籠は、都中の注目の的となったそうです。


キンジェー(採食週間)

2010年10月06日 | 海外ロングステイ

先のブログに書いた「スチームケース」が連日活躍していて、食事の中心を「蒸し野菜」にしたお陰もあって、1週間でお腹周りが少しだけスッキリしました。
そんな中、実にタイミング良く一年に一度タイで行われるキンジェーと呼ばれる「採食週間」が始まります。
キンジェーは旧暦の9月の最初の9日間に行われる華人系の人々が中心となって行う行事で、今年は10月7日から16日まで実施されます。
キンジェーはその昔殺生を慎むための華僑の人々が中心の習慣でしたが、今ではタイ人の間に広まっているそうです。
期間中は、菜食だけでなくお酒やタバコを控えて、蚊や虫なども殺さず、身も心も潔白を守って穢れをはらうとされています。
中華系の年配者などは身を清めるため9日間白い服を着ています。
厳粛な習慣のように見えますが、期間中はお祭りのように街が賑わい、何でも商売に結びつけるのが上手い中華系タイ人の人たちが、キンジェーにちなんだ商品を道端で売ったり、豆乳製品を大々的にプロモーションしたりします。
お向かいのカド・スアン・ケオーのショッピングモールにも早速トップの写真のような「看板」が出ていて明日から特設会場で行われるキンジェー料理レストラン開設の告知をしていました。
そしてスーパーマーケットのTopsでもキンジェー料理の食材などの特設売り場が出来ていました。
キンジェー料理はいわゆるタイ式精進料理で、肉、魚、乳製品、匂いの強い野菜(パクチー、ねぎ、たまねぎなど)を使わない料理が並びます。
またタイ料理の調味料の代表であるナンプラー(魚醤)も使用されません。
キンジェー料理は、大豆や豆腐、湯葉を使ってまるで本物の肉や魚のように仕立てて料理されているので、ベジタリアン料理だとわからないほど美味しく工夫されています。