ボイボイ日記・ダバオリターンズ

南国フィリピン南部の街ダバオで
はっぴぃな定年ライフを満喫する為の生活情報発信

タイ古式マッサージ

2008年04月29日 | 海外ロングステイ

タイには、今から2500年程前に、仏教の僧侶たちがインドからタイに移り住む形で仏教が伝来しましたが、マッサージの技術もこれと同時に伝わったと考えられています。
今日世界的に東洋医学が見直され、タイ国内においても「タイマッサージ・リバイバルプロジェクト」がおこり、マッサージは健康に非常に効果的な方法として、西洋医学との両立が考えられるようになっているそうです。
タイの伝統マッサージは徹底して足にこだわるマッサージです。
数年前NHKテレビで「微笑みの国にマッサージの極意を見た」という番組があって、その中でタイの伝統マッサージが特集されました。
この中で行われた興味深い実験があって、テーマは「タイの伝統マッサージが足にこだわるわけ!」でした。足のマッサージと肩のマッサージを同じ時間で、どれだけ肉体に変化が生じたのかを医療機器で計測して比較するという実験でした。
被験者は前の晩に徹夜をして疲れています。
血行が悪くなっているために血圧が通常よりも高くなっていて、皮膚の表面温度が下がっている状態です。まずヌアボーラン手法(タイ古式マッサージ手法)によって、足(足裏~脚の付け根部分)のマッサージを30分間行いました。
すると足だけではなく、上半身全体の温度の上昇が見られたのです。
また施術後には血圧が正常値にまで下がっていました。次に肩のマッサージを行いましたが、肩の温度がわずかに上昇しただけで大きな変化はみられませんでした。つまり、ヌアボーランに多く登場する足のマッサージは、その部分の筋肉をもみほぐすだけでなく、全身の他の部分にも、良い効果をもたらすことが、科学的に立証されたわけです。
私は現在健康の為に週2回ゴルフをやっています。
「歩くこと」が身体にいいと言われていることから電動カートは敢えて使わず、いつも歩いて18ホールをプレイするように心がけています。
そしてゴルフの後にいつもお世話になっているのがこの「タイ古式マッサージ」で、ゴルフの翌日にいつもマッサージを受けて、歩き疲れた足腰をリフレッシュして貰っています。


パクチー

2008年04月25日 | 海外ロングステイ

タイ料理に欠かすことの出来ないハーブに「パクチー」があります。
英語で「コリアンダー」と呼ばれるこの野菜はヨーロッパ東部から地中海東部が原産の一年草で、日本へは千年以上も前の平安時代前期に中国から渡来しているそうです。
葉は主に東南アジアから東アジアで薬味として利用されていますが、独特の風味があるため、人によって好き嫌いが大きく分かれ、その風味を嫌う人からは『カメムシのような風味・・・』と評されています。
私のパクチーとの出会いは1968年、台湾に赴任した時で、台湾では「香菜」と呼ばれ、麺類の中に沢山トッピングされていて、その余りにも強烈な香りにすっかり拒否反応を起こしてしまったのを憶えています。
台湾には3ヶ月程滞在しましたが、遂に「香菜」を好きになれぬまま日本に戻りました。
その後再びパクチーと出会ったのがメキシコです。
メキシコでは「シアントロ」と呼ばれていてスープやサルサ(ソース)に良く使われていましたが、メキシコではすんなりと「シアントロ」の味に溶け込み、好んで食べるようになっていました。
タイでは「パクチー」と呼ばれているコリアンダーはトムヤムクンなどのスープをはじめとしたさまざまな料理に用いられています。
最近ネットのニュースで東京都内に「パクチーハウス東京」という店のオープンが紹介されていました。
世田谷にオープンしたこの店、前菜からデザートにいたるまで、全てのメニューにパクチーが使われているとか・・・。
日本にもパクチーの愛好家が近年増加している証しと言えそうですが、私も今では「サラダ」にして食べるほどパクチー好きになりました。

スター誕生。

2008年04月21日 | 海外ロングステイ

今から40年近くも前の1971年から11年間に亘って日本テレビ製作の視聴者参加番組の歌合戦形式のオーディション番組「スター誕生」が放送されていました。
この番組でデビューのきっかけを掴んだタレントの活躍は芸能界地図を塗り替えるきっかけとなった程メジャーな番組でした。
テレビの草創期から1970年代まで「ナベプロ王国」と称される黄金時代を築いた芸能事務所の渡辺プロダクションがその絶対的な地位を失ったのは、ホリプロダクション、サンミュージック、田辺エージェンシーなどが力をつけた為で、それら新興プロダクションへのタレント供給源となったのがこの『スター誕生!』だったのです。
この「スタ誕」出身のタレントは森昌子、桜田淳子、山口百恵、岩崎宏美、石野真子、ピンク・レディー、柏原芳恵、小泉今日子、中森明菜、新沼謙治、渋谷哲平、などなどで、既に芸能界から引退した山口百恵と桜田淳子以外は今でも活躍しているタレントたちです。
そんな「スタ誕」を思い出させるようなイベントが昨日、エアポート・プラザ・ショッピング・モールのイベント広場で開催されていました。
<KIDS Star Talent Contest>と書かれたステージで、可愛いちびっ子タレント候補たちの歌声が響いていました。
歌っている本人は勿論ですが、応援している両親の方が熱心なのは日本も同じ・・・、微笑ましい光景に暫し足を止めて見学していました。

サワデー・ピー・マイ・新年おめでとう(パート2)

2008年04月17日 | 海外ロングステイ

「水掛け祭り」の二日目の14日は初日とは打って変って、積極的に水掛けが出来るようにチェンマイ名物の「水掛けトラック行進」へ行って来ました。
午前11時に出発して、途中昼食を挟んで終わったのが午後4時半でした。
トラックの荷台に3つの大きなポリバケツを乗せて、そこに水をいっぱい入れ、更に「氷」の塊りを入れるのが定番のようです。
つまり超冷たい水を掛け合うのです。
道路には同じ目的のトラックがいっぱいなので、お堀傍の道路は渋滞状態・・・。
のろのろ運転で走行するので、すれ違うトラックだけではなく歩行者からも容赦なく「冷水」がかけられます。
私も負けずに「水掛け」をやりましたが、みんな「サワデー・ピー・マイ!」と言ってニコニコ顔で冷水を浴びているのです。
いきなり冷水をかけられて、ムカついた顔をする人など一人も居ません。
つまり水を掛けられたくない人はお正月の期間中は家の中にじっとしているのだそうです。
私はお堀の水が目に入るのを防御する為に持参した水泳用ゴーグルでしっかりとガードをしての水掛け初参加でした。
歩行者の中には手にした小ぶりのポリバケツいっぱいの冷水を背筋に丸々掛けてくれる親切な人も居るので油断出来ません。
何となく「子供」に戻ったようにトラックの荷台の8名ははしゃぎ回ってソンクラーン二日目を楽しみました。
しかし終わり近くになって気付いたことがありました。
それは水掛けに興じているのは100%近くが若い男女か子供だったことです。
我々のトラックの荷台に乗っている8名は全員が「リタイヤ組」。
タイ人の若者たちは「元気な年配の日本人が居るものだ・・・!」と、さぞかし感心していたことでしょう(笑)
日本には「ナントカの冷や水」と言う諺がありますが、心臓の弱い年配者には冷水の「水掛け」は確かに身体には良くないでしょう。

                      


サワデー・ピー・マイ(新年おめでとう)

2008年04月13日 | 海外ロングステイ

遂に「ソンクラーン」がやって来ました。
つい数ヶ月前に「明けましておめでとう!」と言ったばかりですが、タイでは今日は「サワデー・ピー・マイ」と言って新年を祝い、水を掛け合います。
ソンクラーンと呼ばれるタイの正月は1年で最も重要な行事で、チェンマイでは市民が早朝から次々と寺院を参拝し、僧侶に食べ物や飲み物などを寄進して、よい年になるようにと祈っていました。
私はソンクラーン初体験とあって朝から気合を入れ、途中でポリバケツを購入してお堀の傍へ繰り出しました。
お堀の周りでは水掛け祭りが始まっていて、沢山の市民や観光客がバケツや水鉄砲を手に、道行く人たちとずぶ濡れになるまで水を掛け合っていました。
歩道での水掛けにはお堀の水が使われていて、道路を走るトラック部隊は荷台にドラム缶を乗せ、その中に水をいっぱい入れ、更に大きな氷の塊りが入れてあります。
そんな訳でトラック部隊から飛んで来る水は刺激の強い「冷水」で、ソンクラーン初体験の私は主にトラックからの冷水を浴びて予定通り見事な「ずぶ濡れ」状態になりました。
水掛けは、仏壇の仏像を清めたり、両親や年長者に感謝と尊敬の念をこめて手のひらに掛けたりしたのが始まりだそうですが、都市化や核家族化によって伝統的な正月の儀式は都会ではあまり見られなくって、今では派手に水を掛け合ったり顔に粉を塗り合ったりするようになったそうです。
水掛け祭りは年々激しさを増して、走行中の車やバイクの事故があとを絶たないことから、最近は場所が限定されたり、強力な水鉄砲の使用や水に粉を混ぜることを禁止するなど、政府は自制を呼びかけているそうです。
しかし正月の高揚感に加えて最高気温が40度近くに達する1年で最も暑い季節だけに、派手に水を掛け合うお祭り騒ぎは収まりそうにありません。
ソンクラーン二日目の明日はトラックに乗り込んでの「水掛け」に初トライの予定です。
今日は辛うじてデジカメで写真を撮ることが出来ましたが、明日は先日買った「水中カメラ」持参で出かけることにします。


ソンクラーンの準備着々(パート4)

2008年04月12日 | 海外ロングステイ
いよいよソンクラーンを明日に控えたチェンマイの市内では昨日あたりから「前哨戦」が始まっていたのでした。
今日は昼前に空港近くのスーパーへ買い物に行きましたが、その行き帰りに「水掛け祭り」の実態がかなり把握出来ました。
チェンマイの街は約2km四方の堀と城壁に囲まれた旧市街があって、「水掛け」はそのお堀に沿った道路沿いの歩道で行われるのです。
今日はTAXIでの移動だったので幸か不幸か車には水はかかったものの自分自身の身体は濡れずに済みました。
しかし掛ける水の「量」はハンパではありません。
道路沿いには屋台がいっぱい出ていて、「水鉄砲」ではなく「ポリバケツ」が売られているのです。
小ぶりのポリバケツから少し大きめの物、そして「ひしゃく」もいっぱい並べられています。
掛ける水は多分お堀の水・・・、決して綺麗な水ではありません。
その水をトゥクトゥクやソンテゥに乗っている人や歩行者めがけて盛大に投げ掛けるのです。
バケツで投げ掛ける訳なので命中すれば掛けられた人は全身ズブ濡れ状態です。
まるでプールに飛び込んでから地上に上がったような姿になってしまいます。
水を掛ける人の中にはしっかり「レインコート」を羽織ってガードしている姿もちらほら見えました。
想像を遥かに超える「水」の量に暫し「ア然」としながらTAXIの中からシャッターを切りました。
好奇心旺盛な自分なので、明日は全身ずぶ濡れ覚悟の「服装」で街へ繰り出してみるつもりです。


ソンクラーンの準備着々(パート3)

2008年04月11日 | 海外ロングステイ

タイのお正月「ソンクラーン」がいよいよ明後日からに迫りました。
お隣りにあるCentralデパートのあるショッピングモールの正面玄関前にも「水掛け祭り」のイベント舞台の突貫工事が行われています。(写真下)
さて、携帯電話の防水対策は既に「防水ケース」を買ってあるので心配はないものの、初体験となる「ソンクラーン」をカメラに収めるのことは省くわけには行きません。
携帯電話のカメラ、デジカメ、どちらでも撮影は出来ますがやはり撮影中に水を被る危険があるようです。
携帯電話もデジカメも水には滅法弱いのです・・・。
そこで思い付いたのが「水中カメラ」です。
その昔スキューバ・ダイビングの時にお世話になっていた水中カメラだったら防水はバッチリの筈です。
早速モールの中の店で懐かしいアナログフィルムの水中カメラを発見しました。
水深10mまで使えるこのカメラだったらどんなに水を浴びても問題ありません。
購入した店で確認したところ現像した後はスキャナーでデジタル画像処理をしてCD-Rに保存してくれるそうです。
また14日には「水掛け祭り」の「水掛けトラック行進」に参加することになっているので、お堀の水などの汚染された水が目に入るのを防ぐ為に、ダバオから持ち込んで来た水泳用ゴーグルを無事スーツケースの中から発見!
プロ野球の祝勝会のビール掛けで目をビールから守る為に選手たちがゴーグルを使っていたのがヒントになりました。
これで、準備はほぼ整いました。


ソンクラーンの準備着々(パート2)

2008年04月08日 | 海外ロングステイ
タイのお正月「ソンクラーン」まで1週間を切りました。
色々な情報が耳に入って来ていて、市当局が市内のお堀の水の中に殺菌剤を大量に投入した話を聞いて「お堀の水まで掛けるのか・・・?」と少し驚きました。
毎年ソンクラーンの後には「眼病」で眼科医が繁盛することも聞かされたので、水中メガネかシュノーケル用のゴーグルでの防御も視野に入れています。
そんな中、昨日ショッピングモールで発見したのが写真の「水鉄砲」です。
子供の玩具ですが、大の大人もこの水鉄砲で水を掛け合って楽しむそうです。
しかしソンクラーン体験者の知人の話では、『水鉄砲じゃ物足りないので、バケツで掛ける・・・』と言っていたので、かなり壮絶な水掛けバトルが想像されます。
そしてモールの中のスーパーマーケットの入り口には「水掛け仏」も登場しました。(写真下)
スーパーに入る人たちが仏様に祈った後前面に用意されている「水」を掛けていました。
その姿を見ていて、ふと法善寺横丁の「水掛不動」を思い出しました。


ソンクラーンの準備着々。

2008年04月05日 | 海外ロングステイ

今月の13日から15日までの3日間がタイのお正月「ソンクラーン」です。
ソンクラーンは別名「水掛け祭り」と呼ばれていて、タイの中でもチェンマイのソンクラーンは派手なパフォーマンスで有名だそうです。
「ソンクラーン」の期間に水を掛け合うのはただ楽しみのためだけではなく、次の耕作期に十分な雨が降るように、という願いが込められているそうです。
言い伝えによれば<ナガ>という神話上の蛇が海で水を吹き出しながら遊ぶことによって雨が降ると言われているそうです。
蛇が水を吹き出せば吹き出すほどより多くの雨が降るということで、若い人達は「ソンクラーン」の最後の日が過ぎても、もし雨が降り始めない場合には、歌い、踊りそして水掛けを続けるそうです。
ソンクラーンを10日後に控えたショッピングモールの携帯電話屋さんで見付けた「水掛け祭り」には欠かせないアイテムを発見して早速ゲットして来ました。
これは携帯電話やデジカメを「水」から守る「防水ケース」です。
川やお堀、プールの中の万一落してもこのケースは水に浮くように小さな「浮き袋」がケースの回りに付いている優れモノです。
この他にも「水鉄砲」などの必需品も売られるそうなので興味津々といったところです。
チェンマイに来て初体験となる「ソンクラーン」・・・、どんな派手なお祭りなのか今から楽しみにしているところです。



公開セミナー

2008年04月02日 | 海外ロングステイ

昨日の午後はチェンマイに住んで初めて大学の「公開セミナー」に参加して来ました。
チェンマイ大学人文学部の教室で明治学院大学の四方田犬彦教授による「日本映画」に関する講演会が開催されました。
主催したのがチェンマイ大学人文学部・日本研究センター、国際交流基金バンコク日本文化センター、在チェンマイ日本国総領事館などで、講演会の対象はチェンマイ大学で学ぶ学生です。
我々リタイヤ組は総領事館からCLL経由で案内をいただき、云わばオブザーバー的に公開セミナーに参加したのです。
四方田教授はこれまで日本文化について多岐にわたる研究・批評活動を行っていて、70冊以上にのぼる著作の中には「映画史への招待」、「モロッコ流滴」などがあります。
昨日の講演は日本の1950年~60年代の映画「春琴物語」、「清作の妻」、「華岡青洲の妻」やピーター・ブルック演出のインド映画「マハーバーラタ」の中で描かれる盲目の女性たちに焦点を当てて<盲目と自己犠牲と愛情>についての考察について興味深い話が伺えました。
講演の最後にチェンマイ大学の若い学生たちの意見を聞いていましたが、「自己犠牲」がなかなか理解出来なかったようでした。
「仏教の精神にもある自己犠牲」と四方田教授は説明していましたが、日本の仏教とタイの仏教には様々な違いがあって今の若者には「春琴物語」の中で劇薬を浴びて醜くなった春琴を見てはいけないと悟った佐助が自らの両目を「針」で刺して春琴と同じように「盲目」になってしまう心理への理解が難しかったようです。