私が初めて自分のパソコンを買ったのは今から20年ほど前の1995年3月のことで、買ったパソコンはWindowsのデスクトップパソコン「IBM APTIVA」で、搭載されていたOSはWindows3.1でした。(トップ写真左)
その年の8月に「Windows95」が発売されて、3月に私が購入したパソコンのOSは新発売されたばかりのWindows95のCD‐ROM が届けられ、無償でアップグレードされました。
当時のパソコンの通信手段はダイヤルアップ接続だけで、家の固定電話回線を利用していた為、パソコン使用中には電話が使えないという不便なものでした。
インターネットは今のように進歩しておらず、Niftyなどの「パソコン通信」が主流でしたが、デスクトップパソコンに内臓されていた音楽ソフトを使って「作曲」をしたり、年賀状の宛名リストを作ったり、プリントしたり、それなりに楽しんでいました。
その後通信技術の進歩によって接続速度が改良され、電話回線を利用したパソコン専用のADSLに変わった頃にはインターネットが大きく発展して行きました。
一方ハード面でも小型で持ち運び便利なノートパソコンが1990年代半ばから登場し始め、1995年のWindows 95発売をきっかけにして、パソコンの利用者層の裾野が大きく広がることになった為、初心者を対象に様々な雑誌が登場してパソコン雑誌の最盛期を迎えたのもこの頃でした。
それぞれの雑誌には付録が付いていて、その付録もフロッピーディスクから容量の多いCD-ROMに変わったことも懐かしい思い出です。
しかし、皮肉にもインターネットの普及は、パソコンに関する情報を得る手段をパソコン雑誌から奪い取ることになってしまい、雑誌に載るような情報の多くは、インターネット上でより早く無料で入手できるようになってしまった為、パソコン雑誌の役割は一部の読者を除きほとんど失われてしまいました。
1997年にシルバーとバイオレットの個性的なデザインと金属の質感をもったVAIOノート505がSONYから発売されたことをきっかけに私の使うパソコンはデスクトップからVAIOノートに変わりました。(トップ写真右)
このVAIOノートの登場は衝撃的で、一世を風靡したと言っても過言では無く、VAIOノート505は名機として名高く、新世代モバイルノートの先駆けとなったと同時にVAIOノート史の本格幕開けを飾った機種だったと思います。
VAIOノート時代の私はその後買い替えを続けながら「モバイラー」としての道を進んでいて、当時のモバイル通信手段は速度の速い「PHS」を使っていました。
IBMが2005年にパソコン事業からの撤退を突然発表して、中国企業のLENOVOへ売却してしまいましたが、つい先日SONYのPC事業売却という衝撃的なニュースにも驚いているところです。
パソコンを使っていて忘れてはならない存在が「デジタルカメラ」です。
私が初めてデジカメを手にしたのは1997年にSONYから発売された「マビカ」でした。(左写真)
当時パソコン用に広く普及していた3.5インチのフロッピーディスクに保存出来、形式はJPEGなので特別なソフトの必要もなく、手軽にパソコンで使用出来た勝れモノでした。
2HD規格のフロッピーディスク1枚(容量1.44メガバイト)で、画質を少し落とせば40枚前後の記録が可能でした。
SONYはこの「マビカ」をきっかけに2000年代中ごろに「サイバーショット」シリーズへと統合され、私のデジカメもサイバーショットに変わって、今は確か7代目あたりの機種を使っています。
そして今や「スマホ」、「タブレット端末」時代に突入しています。
パソコンが「デスクトップ」(卓上)から「ラップトップ」(膝上)、「パームトップ」(掌上)へと進化が猛烈な速さで進んで来たのです。
最新の情報では「ウエアラブル」という腕時計のように腕に付けて利用したり、眼鏡のレンズ部分をモニター画面とした超小型パソコンを身に付けて利用出来るコンピューターの開発も進んでいます。
時代の流れに極力乗りながらパソコンライフを愉しんで来た私ですが唯一飛び付けなかったのが「スマートフォン」でした。
小型のパソコンと言っても過言ではないスマートフォンは魅力いっぱいのツールには間違いないのですが、モニター画面の小ささが自分にとっては致命的で、携帯電話は未だにガラケーを使っています。
私が現在モバイル用に使っているのが「iPad mini」で、モニターのサイズ、キーボードサイズ共に満足しています。
外出の際には常時iPadを持ち歩いていて、SNS(現在はFacebookとLINEのみ)やブログの準備、メールの送受信などに利用しています。
iPadに搭載されているカメラも利用度が高くなっていて、最近はデジカメの出番が殆ど無くなりました。
現在の私のパソコンライフ;
今の自分にとってパソコンとタブレット端末は欠かすことの出来ない生活の一部になっています。
自分の部屋に置いているデスクトップパソコンでは、ブログの更新準備や写真の整理・管理、音楽ソフトの整理、管理の他に、必要に応じて旅行の時の航空券の手配、発券、そして最近はWebチェックインもパソコン上で搭乗前に出来るようになっています。
ホテルの予約や日本国内での列車やバスの予約なども全てパソコンで出来る本当に有難い時代になりました。
また、ネット・ショッピングも一時期に比べると便利さが増していて、海外居住者が日本のサイトを使って商品を購入する場合、希望すれば海外発送も引き受けてくれるようになりました。
そして最近パソコンやタブレットで「動画」を視る機会が増えて来ました。
通信速度が速くなったことで、動画がスムーズに視聴出来るようになったのです。
こちらでテレビはNHKの「ワールドプレミアム」がCATVのSkycableと契約すれば視聴出来、ニュース、ドキュメント、ドラマ、スポーツ番組などを視ていますが、民放の話題の「ドラマ」や昔から良く視ている日曜日の「笑点」などが恋しくなることがあります。
以前は有料のサービスでネット経由で日本の民放番組の視聴をしていた時期もありましたが、どの民放チャンネルもバラエティーや「お笑い番組」が多く、毎月の出費に見合う視聴をしていないことに気付いて止めてしまいました。
今はパソコンで日本のテレビ番組まで無料で視聴出来るようになっていて、違法にアップロードされたものであっても、ストリーミング配信された動画を視聴するだけでは違法行為にはならないそうなので、話題の民放のドラマなどを視聴しています。
各番組共、オンエアされた翌日にはネット上にアップされ、CMもカットされているので、自分で録画した番組を視る感覚で楽しんでいます。
これも通信速度が速くなってくれたお陰で、一昔前では考えられないことでした。
他にも世界的にも有名な動画投稿サイト「Youtube」や「ニコニコ動画」なども時々お世話になっています。
日本には「GyaO」、「Hulu」、「Yahoo動画」、「楽天SHOWTIME」、「TSUTAYA」などが運営している映画などの有料動画配信サービスが色々あって、どれもリーズナブルな会費で映画などの作品の視聴が出来る便利なサイトがありますが、残念なことに海外のIPアドレスには規制がかけられていて視聴することが出来ません。
私が初めてパソコンを手にしてから20年余りで、急激な進化を遂げたパソコンとその周辺機器が、この先3年、或いは5年の間にどのような驚くべき進化が起こって行くのか、大変楽しみにしているところです。