サンパウロのクリスマス
私は現役時代の1969年から1979年の10年間、ブラジルに赴任していてサンパウロに9年、リオ・デ・ジャネイロに1年暮していました。
ブラジルに10年間もの長い間暮していたお陰でかなりあちこちブラジル国内を旅しましたが、当時は今のようにデジカメもパソコンも無かった時代なので、思い出の写真はアナログカメラで撮ったプリント写真が少し残っているだけで、スキャナーで取り込んで何枚かの写真をPCに保存しています。
ブラジルは日本の真反対側にある遠い国ということもあって意外と知られていないことが幾つかあります。
その一つが「ブラジルに雪が降る」ことでしょう。
ブラジルは南半球に位置する為日本とは反対に北部が暑く南部が寒く、ちょうどサンパウロを中心に北部のリオ州、バイヤ州、アマゾン州と北へ行く程赤道に近くなって暑くなります。
そして南部はパラナ州、サンタ・カタリナ州、リオ・グランデ・ド・スル州と南極に近づくため寒くなるのです。
特にサンタ・カタリナ州とリオ・グランデ・ド・スル州では冬になると「雪」が降ります。
南風が吹くと涼しく、北風が吹くと暖かいのも日本やタイとは対照的で面白い現象です。
ブラジルはカトリックの国なので、12月に入ると街中がクリスマス・モードに一転して、美しいイルミネーションンで街が輝き始めます。
暑い真夏のクリスマスは日本とはかなり違ったイメージですが、お馴染みのサンタクロースはブラジルでも12月には大活躍しますが、夏には不釣合いな完全冬装備で現れる為、汗だくで頑張っています。
トップの思い出写真はサンパウロ市内中心部にある<Viaduto de Cha>(御茶ノ水橋)の上から撮った一枚で、今から30年以上も前の写真です。
シャッターを開放で約30秒ほどかけて撮った懐かしい思い出の一枚です。
そして下の写真は最近のリオ・デ・ジャネイロのクリスマス・イルミネーションの写真で、後ろに見えるのが有名な<Pao de Acucar>(砂糖パン山)です。