パッションフルーツとの初めて出会いは1969年、今から40年近くも前のブラジルでした。
ブラジルでは「マラクジャ」と呼ばれているパッションフルーツはアメリカ大陸の亜熱帯地域が原産地で、トケイ草科の果物で和名は「クダモノトケイソウ」というそうです。
熟したパッションフルーツは球状か卵型で、堅い表皮は滑らかで黄色か濃紫色、赤色などがあって、内部には西瓜の種を少し小さくした種が沢山あって、黄色いゼリー状の果肉と果汁が入っています。
その果汁と果肉には強い香りがあって、そのままスプーンですくって種ごと食べることが出来ますが、世界の生産量の約9割が加工品として利用されているそうです。
香料やジュースとして流通している以外に、他のジュースの香り付けやケーキ、ゼリーなどの洋菓子類、カクテルベースなど需要が急上昇しているとか。
この南国の香りいっぱいのパッションフルーツはタイ語では「サオワロット」と呼ばれていて、ロイヤル・プロジェクトの下に北タイ地域で栽培されているそうです。
パッションフルーツを使ったお気に入りの「カクテル」が写真にあるパッション割りで、ジンやウオッカ、ラム酒などと相性が良く、ブラジルでは「ピンガ」というさとうきびが原材料の蒸留酒で作るポピュラーなカクテルです。
パッションフルーツの果肉は甘味がかなり強いので、ガムシロップなどは加えずにパッションフルーツ2個分の果肉にスピリッツを入れて氷をたっぷり加えてステアすれば完成です。