今年の1月18日に更新したここのブログでフィリピンの<特別居住退職者ビザ(SRRVビサ)>についての最新情報を載せました。
今日はこのSRRVビザを取得せずにフィリピンに長期滞在が出来る方法をご紹介します。
フィリピンへの入国は、日本人の場合、パスポートの残存有効期限が滞在予定日数に加えて6ヶ月以上あることが必要で、査証免除協定によって21日以内の観光滞在に限りビザを取得する必要はありません。
つまり「ノービザ」での入国で最長21日間の滞在が可能です。
滞在を延長する場合には、滞在期間満了の7日前までの申請が必要で、ダバオ市内のVictoria Plaza向かい側のJPLaurel大通り沿いににあるイミグレーションオフィスで、初回38日間の延長が出来、合計60日の滞在が許可となります。
この時に必要な書類は、イミグレーションオフィスに用意されている「申請用紙」の他に、パスポート及びパスポートのコピー(写真の付いた見開きページと、フィリピンに入国した時に入国審査官が押した入国日が記載されたスタンプのあるページ)が必要です。
延長申請用紙の左下に<NAME OF GUARANTOR>(保証人名)を書く欄があるので、イミグレに出かける前に保証人となれる人(ダバオ在住のフィリピン人或いは日本人)の氏名、住所、電話番号を必ず控えて行くこと。
申請に行く際には月曜日や祭日の翌日は混雑しますので、出来れば避けた方が良いでしょう。(手続き完了まで通常で約1時間はかかります)
第一回目の38日間の申請に関わる費用は3,030ペソです。
またイミグレーションオフィスへ行く際には半ズボンやサンダル姿では門前払いとなりますのでご注意下さい。
そして2回目の延長申請の際には更なる2ヵ月間の延長の他に<ALIEN CERTIFICATE REGISTRATION>(外国人登録証)の申請を同時に行うことになるので、費用が合計7,480ペソかかります。
この<ACRカード>は二回目の申請を終えた後、1週間以内に出来上がるので連絡を受けた期間内に再度イミグレーションオフィスへ出向いて直接受け取る必要があります。(下写真参照)
そして三回目の更新からは手数料が2,830となります。
ACRカードはオフィシャルの身分証明証ですので、インターネットの契約の時などにも使用出来るので、いつも財布に入れて持ち歩くことをお薦めします。
<最長16ヵ月の滞在が可能>
現時点での法律では、ツーリストビザの延長は最長16ヵ月、つまり1年4ヵ月までの連続滞在が出来ます。
その最長期間まで滞在する場合は最後の2ヵ月の滞在許可が時効になる前かその日に外国へ出国しなければなりません。
一日だけでも、一旦外国に出て再びフィリピンに入国すれば、ビザの延長申請は初回の38日間の延長申請から新たなスタートとなります。
そして手元にある<ACRカード>も出国と同時に効力を失いますのでご注意下さい。
また、ACRカードは入国ビザの代わりになるカードではありませんから、一旦海外に出国して再びフィリピンに入国する時には<片道航空券>での入国は出来ませんので、ご注意下さい。
つまりツーリストビザで長期に滞在していた人がダバオから一時帰国で日本へ戻った場合、ダバオー成田の往復航空券で出かけ、再びダバオへ戻る時には日本→ダバオ行きの航空券の他にダバオ→○○国行きの航空券をチェックインの時にカウンターで提示しなければダバオ行きのフライトに搭乗させて貰えません。
このダバオ→○○国行きの航空券は往復ではなく<片道航空券>でOKです。
なお、滞在が連続して6ヶ月を過ぎる場合には出国時にECC(Exit Clearance Certification)と言う出国許可証を事前にイミグレーションにて取得する必要があり、6ヶ月以内の継続滞在の場合でもパスポートのVISA延長ページにECCを取得するようにと注意書きが押された場合は取得が必要になります。
ECC(出国許可証)の申請にはパスポートの他に2x2サイズの写真3枚と費用(500ペソ)が必要となります.
また、観光ビザでの最長滞在月数や、更新料などについてはネット上で様々な情報が混載しています。
これはフィリピンの移民局(イミグレーションオフィス)の規定が頻繁に変わることに由来しているようです。
このブログに記述した内容は私自身が昨年11月末にダバオ入りしてから既に3回の更新を終えた後の実践報告とも言えます。
これから先の4回目、5回目の更新でもし何か変化があった場合には再度ここで紹介致します。
*トップの写真はサマール島から見た美しいダバオ市内です。
今回の観光ビザの件で期間満了の7日前までの申請とありますが、そうでしたっけ?
それともう1点
連続滞在で何ヶ月か以上の場合、出国するときに「出国許可証」らしき書類が必要だと思います。たしか指紋を押して、2X2写真が3枚必要となりますね。
◆2012年3月22日、新華社によると、フィリピン観光省が発表した観光促進計画の一環として、フィリピン政府が認可した旅行会社の企画したツアーで訪れる中国人観光客は、30日間までの滞在はビザが不要になる。
フィリピン観光省の声明によれば、観光業の競争力強化と外国人観光客の招致を目的として、166カ国・地域の市民のノービザでの滞在可能日数を21日間から30日間に引き延ばす計画だという。
2011年にフィリピンを訪れた外国人観光客は延べ392万人で、前年比11.3%増と過去最大の伸びを見せており、2012年はこれを420万人にまで増やす目標を掲げている。フィリピン観光省はビザに関する制度を改正することで、2016年にはフィリピンを訪れる外国人観光客を年間1000万人にまで増やす計画だとしている。
貴重な情報をありがとうございます。
昨年11月末にダバオ入りしてから自分自身のビザの更新にあたっての実践報告としてアップしましたが、6ヵ月以上の滞在者のECC申請義務については正直知らなかったです。
早速情報収集してブログ記事に補足させていただきました。
<伊藤>さん、コメントの投稿ありがとうございます。
フィリピン観光省が先日発表した外国人観光客がビザなしで国内に滞在できる期間を21日間から30日間に延長する記事を私も目にしましたが、いつから実施になるのか書かれていなかった為、今回の記述からは外しました。
現在ビザなし渡航を認めている166カ国が対象となるそうですが、一日も早く実施して貰えれば恩恵を得る観光客はかなり居ると思います。
OverStayについては
知人の1人は「たいしたことない、少し反則金みたいなの払えばOK」と言うし
別の知人は「かなりとられるから、絶対しない方がいい」とも言ってます。
まぁ違反なんで、しないことが賢明ですが
実情はどうなんでしょう?
サマール島から見た美しいダバオ市内の写真は、まるで絵画のようです。幻想的な風景ですね。
フィリピン観光省は、観光促進計画に前向きで努力しています。タイ国も見習うべき点がたくさんあるように思います。
パスポートの賞味期限は、パスポートの残有効期限と滞在日数を加えて6ヶ月以上あることが必要ならば、実際には6ヶ月前で価値が半減でしょうか?
オーバステイは入管法では不法滞在もしくは不法残留になってしまい、罰金は一ヵ月500ペソと聞いたことがありますが、以前暮らしていた時の知り合いのアメリカ人の青年が父親の扶養家族にずっとなっていると勘違いして滞在ビザの更新をしないまま10数年が過ぎ、アメリカへ一時帰国しようとした際に入管から不法滞在を告げられ莫大な罰金を科せられてしまい、空港での支払が出来ず直ちに収監されてしまったことがありました。
その後彼のダバオの友人たちがカンパで何とか罰金を支払った後、母国であるアメリカにに強制送還されてしまったことがありました。
<Shige>さん。
チェンマイ時代のイミグレーション事務所での各種手続きのことを思い出しています。
早朝に出かけて「番号札」を先ず受け取ることから始まって、窓口が開くまで待つこと数時間かかったこともありました。
ダバオのイミグレーション事務所は今までの3回の経験から月曜日を外せば何とか1時間以内で手続きが終わるようで、運の良かった2回目の更新の時は40分そこそこで完了しました。
チェンマイのイミグレのサービスの悪さには呆れますね!
予約システムができたようですが、かなり先まで一杯とか?
パタヤのイミグレはサービスが良好ですよ。
パタヤにはチェンマイの数倍のロングステイヤーが滞在していますが、1日の処理人数の制限なんてありません。
担当者の処理スピードが速く、混雑してくると、他の職員が応援に入ります。
待ち時間を入れても、いつも30分~1時間で終わります。
そもそもリタイヤメントビザの審査なんて中学生レベルでできるんですから。
コメントの投稿ありがとうございます。
パタヤにお住まいとのこと、大昔ですが一度だけ訪問したことがあります。
バンコクのイミグレでは<90日レポート>の予約がインターネットで出来るようになったそうですが、<予約>だけで、イミグレに出かけなければ手続きは終わらないようです。
フィリピンもマニラのイミグレはいつも大混雑のようで、長時間待たされるのが苦手な人はお金を払って業者に委託しているそうです。
観光ビザの有効期間は60日間(約P3000の時)ですが、以前に30日間タイプはありますか?とイミグレ職員に聞いたら、あります(約P2000)との回答でした。
OSの罰金が(P500/月)ならば、割安となります。
が、比国のことなんでどうなんでしょう?
フィリピンでのオーバーステイについては私は以前SRRVビザを持っていたこともあって、かなり疎いです。
今回の観光ビザの更新にあたっては細心の注意をはらってオーバーステイにならないようにカレンダーに大きな赤丸を付けています。
オーバーステイは「罰金」だけの問題ではなく、ブラックリストに載った場合は再入国が不可能になる場合もあるでしょうから・・・。