最近のダバオには外国人アーチストが次々とやって来てライブ・コンサートを開催してくれます。
数年前まではマニラまでは色々な外国人アーチストが来て公演を行っていましたが、残念ながらダバオは素通りでした。
しかし去年SM Lanangプレミアム・モールのオープンと共に、3階に客席数2,500席が可能なSMXコンベンションセンターが完成したことで、外国人アーチストの公演に最適な場所となったことがダバオ公演が増えて来た理由です。
フィリピンの人たちはとにかく音楽が大好きで、特に懐具合の比較的暖かい中高年には「オールデイズ」の音楽がお好みのようです。
1955年の「オンリー・ユー」の大ヒットで知られるプラターズ(The Platters)公演が9月12日にSMXコンベンションセンターで開催されます。
プラターズはアメリカのコーラス・グループで、ロックンロール黎明期に登場しました。
1990年にはロックの殿堂入りしたグループで、1953年にハーブ・リードなどの4人で結成され、やがて作曲家のサミュエル・バック・ラムに見出され、彼がマネージャーを務め本格的に活動を始めました。
マーキュリー・レコードと契約後の1955年、「オンリー・ユー」が大ヒットして、R&Bチャートでは7週連続1位を記録しました。
続く「グレート・プリテンダー」は全米ポップチャートでも1位となり、その後も「トワイライト・タイム」、「煙が目にしみる」など数々のヒットを飛ばしたグループです。
その後幾度ものメンバーチェンジと分裂を経て、1997年にオリジナルメンバーのハーブを中心とするグループが本家プラターズとして活動することを裁判所に認められ、今でも世界各国でコンサート・ツアーを続けています。
また、プラターズ公演の3日前の9月9日には同じSMXコンベンションセンターで、アメリカ、ニューヨークのハーレム出身のジャズ歌手パティ・オースティン(Patti Austin)と、セルジオ・メンデスのヴォーカルで有名なJoe Pizzuloのコンサートが開催されます。
最近の外国人アーチストのダバオ公演を以下に紹介します。
2013年7月
<ディオンヌ・ワーウィック>コンサート
昨年50周年記念アルバム『NOW』を発表して話題を呼んだ米音楽界の大御所ヴォーカリスト「ディオンヌ・ワーウィック」のコンサート。
「小さな願い」、「アルフィー」、「ハートブレイカー」、「愛のハーモニー」等の数々のヒット曲を一気に歌い上げてくれました。
彼女は半世紀以上にわたって米国エンタテインメント界のトップに立つ超大物で、名作曲家バート・バカラックとの出会いを経て'62年にソロ・デビュー。
ジャンルや人種の壁を超越した活動を続け、スケールの大きな音楽性、エレガントな歌声は従姉妹の故ホイットニー・ヒューストン等、数々の後進に影響を与えて来ました。
2013年4月
<アバ・マニア>コンサート
ABBAMANIAは1999年にイギリスで結成されたグループで、1970年~1980年にかけて活躍したスエーデンのグループABBAのトリビュートグループで、そのクオリテーの高さはなかなかのものでした。
お馴染みの「Dancing Queen」では観客総立ちでエキサイトしました。
2012年12月
<フォン・トラップス>コンサート
映画「サウンド・オブ・ミュージック」でお馴染みのトラップ一家の意思を引き継いだ4人の孫たちの合唱団Von Trappsが晴らしい歌声を聴かせてくれました。
「ドレミの歌」はもちろん、懐かしい「エーデルワイズ」の歌声を聴きながら、50年近くも前の思い出が蘇って来たり、美しいクリスマス・イルミネーションとツリーの下で歌ってくれたクリスマスソングの数々で観客を魅了させてくれました。
2012年11月
<エア・サプライ>コンサート
オーストラリアのメルボルン出身の「エア・サプライ」は、非常に伸びのあるハイトーンボイスとドラマチックなバラードで1980年代に数々のヒットを放ったグループです。
彼らはオーストラリアでいくつかのヒットを出した後、世界進出を図り、1980年に「ロスト・イン・ラブ」が大ヒットして、その後も「シーサイド・ラブ」(The One That You Love)、「さよならロンリー・ラブ」(Even the Nights Are Better)、「渚の誓い」(Making Love Out of Nothing at All)などのヒット曲を連発しました。
日本でも当時流行したAORブームの波に乗って、さわやかでロマンチックな夏の海の代名詞的なイメージで非常に高い人気を保っています。