ボイボイ日記・ダバオリターンズ

南国フィリピン南部の街ダバオで
はっぴぃな定年ライフを満喫する為の生活情報発信

ツーリスト・ビザの最新情報

2014年04月29日 | 海外ロングステイ

フィリピンに入国する時は、入国管理法の規定によって日本人の場合はパスポートの残存有効期限が滞在予定日数に加えて6ヶ月以上あることが必要です。
この条件さえ満たされていれば査証免除協定によって入国許可なしに入国出来、空港で30日間の滞在許可のビザが貰えます(2013年8月に21日間から30日間に改訂されました)
つまり「ノービザ」での入国で最長30日間の滞在が可能です。
滞在をそれ以上延長する場合には、滞在期間満了の7日前までの申請が必要で、ダバオ市内のVictoria Plaza向かい側のJPLaurel大通り沿いにあるイミグレーションオフィスで、初回は30日間の延長が出来、合計60日間の滞在が許可となります。
このビザ延長申請に必要な書類は、イミグレーションオフィスに用意されている「申請用紙」の他に、パスポート及びパスポートのコピー(写真の付いた見開きページと、フィリピンに入国した時に入国審査官が押した入国日が記載されたスタンプのあるページ)の他に今回新たに2x2インチの顔写真が一枚必要となりました。


延長申請用紙の左下に<NAME OF GUARANTOR>(保証人名)を書く欄があるので、イミグレに出かける前に保証人となれる人(ダバオ在住のフィリピン人或いは日本人)の氏名、住所、電話番号を必ず控えて行くことをお忘れなく。
また、申請に行く際には月曜日や祭日の翌日は混雑しますので、出来れば避けた方が良いでしょう。(手続き完了まで通常で約1時間はかかります)
第一回目の30日間の申請に関わる費用は3,030ペソです。
またイミグレーションオフィスへ行く際には半ズボンやサンダル姿では門前払いとなりますのでご注意下さい。
そして2回目の延長申請の際には更なる2ヵ月間の延長の他に<ALIEN CERTIFICATE REGISTRATION>(外国人登録証)の申請を同時に行うことになるので、費用が合計7,480
ペソかかります。
この<ACRカード>は二回目の申請を終えた後、2週間~1ヵ月以内に出来上がるので、期間内に再度イミグレーションオフィスへ出向いて直接受け取る必要があります。
ACRカードはオフィシャルの身分証明証ですので、インターネットの契約の時などにも使用出来るので、いつも財布に入れて持ち歩くことをお薦めします。
そして今回新たに改訂された制度が以下の通り2つあります。
① 
2回目の延長申請の際、希望すれば<6ヶ月間>の延長が可能になりました。
6ヶ月の許可を受ける為には合計11,500ペソが必要ですが、ACRカード代も含まれた金額なので、2ヵ月毎に3回出向くよりも幾分割安になると同時に時間的に節約が出来るメリットがあります。(11,500ペソの内訳は下記の写真でご確認下さい)

最長3年間の滞在が可能となりました。
以前はツーリストビザの延長は最長16ヵ月、つまり1年4ヵ月までの連続滞在が出来ましたが、今回の改訂で希望すれば従来の倍以上の連続滞在が可能になりました。
最長期間まで滞在する場合は最後の2ヵ月の滞在許可が時効になる前かその日に外国へ出国しなければなりません。


一日だけでも、一旦外国に出て再びフィリピンに入国すれば、ビザはリセットされて、最初の30日のノービザでの滞在から改めてスタートすることになります。
手元にある<ACRカード>は再入国した時に有効期限の一年が残っていればそのまま使用することが出来、一年間の期限が切れた時点で再申請することになります。
一旦海外に出国して再びノービザでフィリピンに入国する時には<片道航空券>での入国は出来ませんので、ご注意下さい。
つまりツーリストビザで長期に滞在していた人がダバオから一時帰国で日本へ戻った場合、ダバオー成田の往復航空券で出かけ、再びダバオへ戻る時には日本→ダバオ行きの航空券の他にダバオ(マニラ)→○○国行きの航空券をチェックインの時にカウンターで提示しなければダバオ行きのフライトに搭乗させて貰えません。
このマニラ(ダバオ)→○○国行きの航空券は往復ではなく<片道航空券>でOKです。
なお、ダバオ滞在が連続して6ヶ月を過ぎる場合には出国時にECC(Exit Clearance Certification)という出国許可証を事前にイミグレーションにて取得する必要があり、6ヶ月以内の継続滞在の場合でもパスポートのVISA延長ページにECCを取得するようにと注意書きが押された場合は取得が必要になります。
ECC(出国許可証)の申請にはパスポートの他に2x2サイズの写真3枚と費用(500ペソ)が必要となります。


コーンビーフ

2014年04月22日 | 海外ロングステイ

市内のスーパーマーケットの缶詰売り場の陳列棚で大きなスペースを取って、ひと際目立っている商品があります。
それが「コーンビーフ」の缶詰です。
私が初めてコーンビーフの缶詰と出会ったのは今から60年近く前の小学生の時でした。
当時の学校では毎日給食が出ていて、主食の「コッペパン」にアメリカからの援助物資の「粉ミルク」、「コーンビーフ」、「パインの缶詰」、「コーンフレーク」などがメニューにあって、コーンビーフは独特の濃い緑色の軍隊色の缶詰で、初めて食べた時のその美味しさの味の感動は今でも憶えています。
昔懐かしい「コッペパン」は今ではコロッケや焼きそば、スパゲティといった具材を挟んだ「惣菜パン」として市販されていて健在のようですが、昔のようなシンプルなコッペパンは市場からは消えつつあるようです。


コンビーフ (corned beef)は船などで保存食料として使うために粗塩で塩漬けにした牛肉から生まれた食品で、一般的に缶詰で販売されています。
塩漬けにした牛肉を高温高圧で加熱してほぐし、フレーク状にした後、牛脂で固めたものが「コーンビーフ」で、そのまま食べたり、サンドイッチや炒め物などの材料にしたりします。
コンビーフの缶は、内容物がこぼれないように側面の一部を帯状に巻き取って開缶出来、缶切りを使わずに済むため、レトルト食品が普及する以前は登山やキャンプなどのアウトドアで重宝されていました。
コーンビーフの缶詰は形を保ったまま取り出せるような配慮や、密閉時に空気が入らないように充填が出来るなどの理由によって、缶の形が台形になっているものが多く、日本では一時期は標準的な丸型の缶詰も存在していたこともあったようですが、『コンビーフの缶詰は台形』というイメージが定着していた為か売上は芳しくなく、現在の日本では"ノザキのコンビーフ860g"や、自衛隊の副食用缶詰等に限られていて流通量は多くないようです。
アルゼンチンやブラジルなどでも缶詰にしたコーンビーフが主流で、牛肉をほぐさず茹でる方法で調理されています。
イギリスでは第一次世界大戦の頃から陸軍や海軍でコーンビーフの缶詰が食料として用いられていたそうで、ウルグアイでは「フライ・ベントス」の名前で1873年より英国などへ輸出されていたそうです。
なお缶詰にしないものはフレッシュ(生)コンビーフと呼ばれていて、アメリカやヨーロッパなどでは一般的で、ダバオの大手のスーパーの肉売り場でも販売されています。
アメリカではこのフレッシュ・コーンビーフを使った「ルーベンサンド」と呼ばれるサンドイッチが有名で、その他にもキャベツと共に調理された、コンビーフ・アンド・キャベジは、アメリカにおけるアイルランド料理の定番料理になっているそうです。
私は以前タイのチェンマイに4年半程暮らしたことがありますが、タイのスーパーでは「コーンビーフ」の缶詰を殆ど見たことがありませんでした。
豚肉を原材料とした「ランチョン・ミート」や「SPAM」の缶詰は普通に売られていたのに、コーンビーフの缶詰が無かったことがとても不思議でした。


ダバオのスーパーマーケットの缶詰売り場で圧倒的な広いスペースで販売されている「コーンビーフ」の数々を見れば、フィリピンの人たちのコーンビーフ好きが納得出来ます。
フィリピンではコンビーフはそのままご飯のおかずとして食べたり、たまねぎを混ぜて調理して食べたり、玉子に混ぜてスクランブルエッグにしたり、ポテトと一緒に炒めて食べているようです。
トップの写真でも分かるようにフィリピンのコーンビーフは「丸形缶詰」が主流で、サイズも様々で価格も1缶15ペソ(35円)からあって、正に庶民の味を代表する商品となっています。
フィリピンで人気ナンバー1のブランドは「Argentina」で、日本のコーンビーフに比べてパサパサ感がなくて食べやすいコーンビーフです。
因みに我が家で時々コーンビーフのお世話になるのは「ビーフ・カレー」を作る時で、牛肉と併せてLibby(ブラジル製)コンビーフ缶の小さい方を1缶煮込みます。
コーンビーフ缶を入れることで、カレーの「コク」が増します。


ダバオで「美味しいご飯」

2014年04月15日 | 海外ロングステイ

日本を離れてから早いもので、15年になろうとしています。
時々日本へ一時帰国した時に感じるのは日本の「ご飯」の美味しさです。
日本ではいわゆる「ブランド米」が多種あって、1キロ当たりの値段が400円~500円(175ペソ~220ペソ)しています。
中には1キロ2,000円(870ペソ)以上もする有機栽培の最高級魚沼産「こしひかり」があると知って驚いています。
ダバオでも日本品種の米をフィリピン国内で作付け、収穫された米が入手出来ますが、現地米に比べて価格が4~5倍もします。
私がいつも使っているお米はAgdao市場で買っているフィリピン米の「7 Tonner」ブランドの1級品で、値段は1キロ45ペソ(約102円)と、1キロ60ペソの「もち米」をミックスして炊いています。
今日は私自身が実践している、安価なフィリピン米を美味しい「ご飯」に炊き上げる「コツ」を披露します。

<美味しいご飯を炊くコツ・その1>
「電気炊飯器」
成田空港や関空で良く目にする光景ですが、一人で炊飯器を3~5個も持って出国手続きをしている中国人が驚くほど居ます。
日本の炊飯ジャーはこの10年ほどで大きく進化し、旨み、つや、食感が最良になるように、マイコンを組み込んだり、IH熱源を使う”インテリジェント炊飯器”が主流になっています。
しかし、中国で主流の炊飯器はボタンが1つだけで、単純にご飯を炊くだけのもので、フィリピンとほぼ同じ事情なのです。
フィリピンで一般的な炊飯ジャーは700ペソ~1,500ペソで買えますが、殆どが中国のものと同じ「単機能」の製品が多い為、私たち日本人好みの「ふっくら」と炊き上げることが上手く出来ません。
最近Philips製で、日本の炊飯器に良く似た製品が4,500ペソで売られているのを目にしましたが、日本製品を模倣した感じの商品で、機能ボタンの数はやはり日本製の方が上のようです。
今はインターネット・ショッピングを利用すれば日本国内で販売されている商品は何でも手に入る時代です。
主要なネットショッピングサイトには、フィリピンで変圧器などは使わず、そのままコンセントに差し込んで使える220V~240V対応の炊飯器が色々販売されています。


最近の傾向は「IH炊飯器」で、価格も3万円~5万円台が主流になっていますが、1万円台の(2万円未満)炊飯器でも充分満足な炊き上がりが期待出来るでしょう。
また、秋葉原の「LAOX」などへ行けば海外の国々で使用出来る「海外仕様」の炊飯器を始めとする家電製品が殆ど手に入ります。

<美味しいご飯を炊くコツ・その2>
「もち米」
フィリピン産のお米は味は大変良いのですが、唯一の難点は「粘り気」が少ないことです。
その難点を補ってくれるのが「もち米」です。
こちらではもち米は「MALAGKIT」と言って普通米よりも少し高い値段で販売されています。
いつも5.5カップ炊きの炊飯器で4カップの米を炊いていますが、1カップ弱の「もち米」を混ぜて炊くようにしています。

<美味しいご飯を炊くコツ・その3>
「炊飯器のスイッチを入れる前にすること」

お米を良く研いだ後、直ぐにスイッチを入れるのではなく、約1時間、最低でも30分は研いだ米を水に浸けておくとふっくら炊き上がります。
この時に使う水は出来るだけ美味しい水で、尚且つ冷水、または氷を入れて浸水させておくのもポイントです。

お米は5.5カップ炊きの炊飯器の場合、最低でも3カップ炊くことをお薦めします。
一回で食べきれずに残ったご飯は後述する方法で冷凍保存します。

スイッチを入れる直前に「蜂蜜」を小さじ1杯入れ、良くかき混ぜてから炊飯器のスイッチをONにします。(タイマー炊飯の時には事前に入れておきます)
「蜂蜜」を入れる<技>は数年前にNHKの「ためしてガッテン」で美味しいお米の炊き方で紹介された方法です。
炊飯の時のファンクション・ボタンは各メーカーの炊飯器によって多少の違いがあるので、取説を良く読んで最良のセッティングで炊飯します。

余ったご飯は熱い中に冷凍の準備をします。
チャック付きの保存袋や冷凍・電子レンジ兼用のポリ容器に1食分づつ、必ず炊き立ての熱いご飯を密封します。
こうすることで、ご飯の中の米の一粒、一粒の中の水分が密封されるので、電子レンジで解凍した時に「炊き立て」の味が再び楽しめます。
粗熱が取れたら急速冷凍をするのがコツです。(冷凍庫内にアルミトレーやアルミホイルを置き、その上で冷凍すると冷凍時間が短縮出来ます)

<美味しいご飯を炊くコツ・圧力鍋の場合>
どうしても日本製の炊飯器の入手が困難な場合は「圧力鍋」でご飯を炊くことをお薦めします。
圧力鍋は市内のショッピング・モールの家庭用品売り場などで2,000ペソ前後で入手出来ます。
圧力鍋で炊いたご飯は炊飯器で炊いたご飯に勝るとも劣らぬ、美味しいご飯が短時間で炊き上がります。
お米を研いだ後、圧力鍋に入れ、水の分量は米と同量を入れてそのまま約30分ほど浸しておきます。
圧力鍋を強火にかけ、ロックピンが上がって圧力が下がったら弱火にして5分加熱を続けます。
5分加熱が終わったらそのまま10分蒸らします。
蒸らし終えたら圧力鍋の蓋を開けでご飯をほぐせば完成です。
圧力鍋でご飯を炊くコツは、加熱時間をタイマーできちんと計り、火の加減も間違いのないようにすれば失敗はありません。
圧力鍋はメーカーによって多少扱いが変わるので、圧力鍋の特徴を知って使いこなせば、安い現地のお米でも大変美味しく炊き上がります。


街で見付けた「勝れモノ」

2014年04月08日 | 海外ロングステイ

ダバオ市内で見付けた「勝れモノ」2点を紹介します。
先ず1点目はトップの写真にある「携帯用爪楊枝」です。
写真で判るように歯間ブラシと極細ピックが両端についた大変便利な「爪楊枝」です。


爪楊枝は、一般的には長さ10cm未満の木の棒で、先端が尖らせてあって、もう一方には滑り止め用に凹凸になっていたり、飾りが付けられたものがあって、通常断面は円形ですが、断面が四角い角楊枝もあるようです。
爪楊枝の用途は、歯の間に詰まった食べかすを取る道具としてよく用いられていますが、和菓子などに添えて口に運ぶための食器として用いられたり、あるいはばらけ易い料理を一まとめにする際にも使われています。
爪楊枝は世界各国に存在していて、日本ではクロモジの木で作られたものが多かったため、爪楊枝のことを別名「黒文字」と呼んでいます。
安価な木製の爪楊枝は使用される白樺などの木自体が柔らかいことや、合成樹脂製のものでも衛生上の観点から使い捨てにされることが多いのですが、洗うなどして繰り返し使用することを前提にした高級品もあって、象牙や金で造られたものもあるそうです。
韓国では、環境への配慮を目的に1992年12月から「資源の節約及び資源再活用促進に関する法律」が施行されて、爪楊枝、割り箸や紙コップなどの使い捨て商品の飲食店での使用が原則禁止になったことから、トウモロコシの澱粉を原料にした食用にも出来る爪楊枝が使用されています。
それまで韓国では残飯を家畜の餌にしていたのですが、残飯の中に普通の木製の爪楊枝が混ざっているとそれを食べた家畜が怪我などをして危険なため、デンプンで出来た爪楊枝を作った訳で、今では食べることも出来る爪楊枝となっていますが、法律が施行された背景には家畜の安全面を考えてのことがメインだったと聞いたことがあります。
また、イタリアでは、両先の尖った「SAMURAI」というネーミングの日本製の爪楊枝がポピュラーだそうです。


さて、前置きが長くなりましたが、紹介する勝れモノ「爪楊枝」はThe Doctor'sブランドの<Brush Picks>、台湾製です。
素材はポリプロピレンで、ツリー型の歯間ブラシタイプのヘッドが効果的に汚れを掻き出してくれて、もう一方の側のピックは極細なので、歯の間に楽に入るので歯間や歯ぐきのプラークなどの汚れや食べカスをきれいにすると共に歯ぐきを刺激することで、歯周組織を健康に保ってくれます。
持ち運びに便利なケースに60本入っていて、65ペソ(150円)で、MatinaのNCCCショッピングモール内のスーパーで見付けました。

「勝れモノ」の2点目は<Aji-Shio/GARLIC>(アジシオ/ガーリック)です。
製造しているのは味の素フィリピンで、フィリピンで1961年に創業した老舗の日系企業です。
製造している主力商品は「味の素」ですが、フィリピンでの味の素の成功の裏には「販売戦略」の技が際立っています。
フィリピン味の素では、「コインサイズ」と称して、商品を細かく小分けにして販売する手法を取り入れて大きな成功を遂げているのです。
同じ商品を分量で分け、消費者に硬貨(コイン)一つでも買える商品構成を提供しているところが日本と大きく違っているのです。


主力商品であるうま味調味料「AJI-NO-MOTO」(味の素)だけでも、下から50センタボ、1ペソ、2ペソ、5ペソ、10ペソといった具合に、必要量に応じて容易に手が出る価格帯を準備していて、このうち最も売れているのは1ペソの袋(5.6グラム入り・日本円2円29銭)で、その数は毎月約1億3,000万袋に達するそうです。
日本ではお馴染みの「アジシオ」は、うま味成分であるグルタミン酸ナトリウムを加えて作っていますが、フィリピンで製造している「アジシオ」は日本の商品とは別物で、フィリピンの人たちの食生活に合わせて「Aji-Shio GARLIC」(アジシオ・にんにく)、「Aji-Shio Pepper」(アジシオ・胡椒)の2種類を製造販売しています。
「勝れモノ」の二番目に紹介するのが、この「アジシオ・にんにく」です。
うまみ成分たっぷりの「アジシオ」に香り高い「にんにく」の粉末と各種シーズニングをブレンドしたこの「アジシオ・にんにく」は和食以外の中華料理、イタリア料理などの料理やスープなど用途も広く我が家のキッチンには欠かせない一品となっています。
この商品は市内のスーパーへ行けば何処でも販売されていて、1袋18g入りで5ペソ(約11円)です。
使い易い瓶入りが無いのが残念ですが、我が家では「味の素」の<ふりかけ容器>に移し変えて利用しています。


生あみ・佃煮・バゴーン

2014年04月01日 | 海外ロングステイ

市内にあるAGDAO生鮮市場の魚エリアで新鮮な「生あみ」を見付けました。
「あみ」の正式名称は「アキアミ」で、エビ目・サクラエビ科に分類されるエビの一種です。
この「アキアミ」は日本を含む東南アジアの内湾域に生息する小型のエビで、食用や釣り餌などに利用されています。
一般的に「あみ」と呼ばれていますが、サクラエビに近いれっきとしたエビの仲間だそうです。
「あみ」は塩辛にされることが多く、日本では獲れたての新鮮な「あみ」を使った塩辛が産地周辺で流通していて、酒の肴・お茶漬・おかゆ・チヂミ・チャーハン・塩焼きそば・パスタ・炒めものなどに利用されています。
他にも佃煮、干物、かき揚げなどにも使われていて、朝鮮半島ではキムチの風味付けの一つとして、アキアミの塩辛が重要な食材となっています。
この透き通った「アキアミ」はとっても小さい姿なのに、甲殻類独特の香ばしくて力強い滋味でいっぱいで、そんな小さな海の味のかたまりを江戸前風の「佃煮」にしてみました。
酒とみりんと醤油、そして「出汁昆布」を入れ、更に「はちみつ」を加えて甘辛く炊き上げて生あみの佃煮を作りました。
温かいご飯に良く合い、酒の「肴」にも最適で、昔懐かしい「おにぎり」の具にしてみたところ、思い出の<おふくろの味>が口の中いっぱいに広がって満足の一品となりました。


フィリピンには「Bagoong」(バゴーン)と言う魚やエビを原料として、塩を混ぜて発酵させた「うま味調味料」があります。
そして「アキアミ」を使ったものを「バゴーン・アラマン」と呼んでいます。
マニラのあるルソン島の北西部のイロカノ地方ではこのバゴーンが有名で、そこでは単純にアラマンと呼んでいるそうです。
「バゴーン」はペースト状で味噌に良く似ていて、作る過程で砂糖を加えたもの、油を入れたもの等バリエーションがあります。
この「バゴーン」と同じ調味料はフィリピン以外でも、ベトナム、ミャンマー、ラオス、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアでもポピュラーな食材です。
ダバオのフィリピン料理レストランでも、このバゴーンはグリーンマンゴ・サラダにディップとして出て来たり、「ピナクペット」(野菜炒め)の隠し味に使ったり、フィリピンスタイルの炒飯に入れたり利用範囲はかなり多いようです。