ボイボイ日記・ダバオリターンズ

南国フィリピン南部の街ダバオで
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「るろうに剣心」最新作、ダバオで日本と同時公開

2014年08月26日 | 海外ロングステイ

フィリピンで公開2週目に入った「るろうに剣心 京都大火編」が、最新の情報によるとフィリピンで偉業を達成したそうです。
フィリピンに於いては、2012年に公開され日本映画の最高興収記録を持つ前作「るろうに剣心」(総興興行収入PhP40,400,000=約95,860,000円)を、わずか5日間で塗り替えたそうです。
さらに先週末の興行成績では、同じ日に公開されたディズニー映画「プレーンズ / ファイアー&レスキュー」、フィリピン映画のロマンティック・コメディ大作「Talk Back And You’re Dead」、前週に公開され大ヒットしているマイケル・ベイ監督の「ミュータント・タートルズ」など数々の競合を跳ね退け、1位を獲得しています。
日本のみならず、アジアでの絶好調の「るろうに剣心」、その勢いはまだまだ止まりそうにないようです。

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は和月伸宏による日本の漫画作品で、1994年から1999年にかけて集英社の『週刊少年ジャンプ』に連載され、その後アニメ化・実写映画化などと様々な形でメディアミックスが行われています。
映画「るろうに剣心」の第1作は、大友啓史監督によって制作されて、主演は佐藤健、公開されたのは2012年8月でした。
そして世界規模で広がりを見せていた日本のアニメや漫画ブームに乗って、この映画「るろうに剣心」は世界配給が積極推進され、アジアから順次公開されて行きました。
シンガポールでは2スクリーンのみの公開にもかかわらず、過去4年間にシンガポールで公開された日本映画の興行収入記録を塗り替え、フィリピンでは44スクリーン公開後、わずか3日間の興行収入で日本映画歴代No.1を記録したのです。
日本映画初の全土拡大公開した台湾では、世界的ヒットシリーズの最新作『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』や台湾出身のアン・リー監督の『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』と同時期公開にもかかわらずオープニングの興行成績4位と大健闘、ハリウッド以外の作品の中では快進撃を見せました。以後、北米・ヨーロッパ・ロシア等世界各地で上映され、2013年にNYで開催された「シネマフェスティバル:ジャパンカッツ2013」では、上映作品中、最も早くチケットが完売するなど、各地映画祭や国際映画祭招待作品としても人気が上昇し、合計30億円を超える大ヒットを記録しました。
そして第2作の「るろうに剣心 京都大火編」、第3作「るろうに剣心 伝説の最期編」が前後編2部作として制作され、去る8月1日に日本全国で第2作が公開され、最終話となる第3作は9月13日からの公開が決まっています。


カナダのモントリオールで開催された「ファンタジア国際映画祭」の「the Action!部門」に本作品が出品されて、8月3日の北米プレミアには大友監督が現地に赴いたこともあって前評判も上々だったそうです。
そしてこの第2作目の「るろうに剣心 京都大火編」のアジアプレミアムが去る8月6日にマニラで行われました。
日本映画のプレミアイベントがフィリピンで行われるのは史上初めてのことで、マニラ市内の最大級のショッピングモール「SMメガモール」の会場には約5,000人ものファンが殺到したそうです。
主演の佐藤健は壇上に上がるとタガログ語での挨拶でファンサービスを行い、同行した大友啓史監督、神谷薫役の武井咲、相楽佐之助役の青木崇高がイベントを盛り上げていました。
ダバオ市内の映画館では去る14日から市内の映画館で一斉公開されました。
日本映画のプレミアムイベントがフィリピンで行われたことは前述の通り史上初のことですが、更に新作の日本映画が日本とほぼ同じタイミングでフィリピンで公開されることも初めてのことです。
公開2日目に映画館に足を運んで見て来ましたが、場内はフィリピン人の若い観客を中心にほぼ満席状態の盛況でした。
「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」の前編「るろうに剣心 京都大火編」は、8月17日までに247万4400人を動員して、興行収入31億円を突破したと発表されました。
公開わずか16日で前作「るろうに剣心」(2012年8月25日公開)の最終興行記録(30億円)超えを達成したそうです。
8月1日(金)から全国439スクリーンで公開がスタートし、『GODZILLA』(2週目)、『思い出のマーニー』(3週目)、『マレフィセント』(5週目)を抑え、強豪ひしめく中で初登場堂々1位を獲得していましたが、好調を継続しているそうです。
日本国内では9日(土)、10日(日)に佐藤健、青木崇高、大友啓史監督が2日間で10都市12回の舞台挨拶を敢行し、フィリピンでのアジアプレミアでも熱狂ぶりが各メディアから伝えられ、カナダ・モントリオールで開催されていたファンタジア国際映画祭で「観客賞」を受賞するなど、国内のみならず海外でも『るろうに剣心旋風』が巻き起こっているそうです。
この第2作は、9月に公開される第3作に続くストーリーなので、続きが早く見たくなる楽しい映画でした。

        「るろうに剣心 京都大火編」アジアプレミアム・インタビュー映像
  


カダヤワン・フェスティバル2014

2014年08月19日 | 海外ロングステイ

毎年3月に行われるダバオ市の市制記念日のお祭り「Araw ng Dabaw」(アラウ・ン・ダバオ)と並んでダバオの2大祭りの第29回「カダヤワン祭り」が先週の11日から17日までの一週間に亘って盛大に行われました。
カダヤワン・フェスティバルはその昔「アポ・ドゥワリン・フェスティバル」と呼ばれたダバオの祭りで、「アポ」はダバオの高峰で、「ドゥワリン」はフルーツの「ドリアン」と香りのいい蘭の一種「ワリン・ワリン 」を合わせた言葉です。
1988年にこのお祭りは、当時のドゥテルテ市長の時代に、自然の恵みと平和に感謝するミンダナオの祭りとして「カダヤワン・サ・ダバオ 」と改称されました。



カダヤワン・フェスティバルは1年間の自然の恵みに感謝する収穫祭のひとつで、その昔アポ山周辺に住む多種の民族が一同に集って、歌い、踊って、豊かな収穫を神様に感謝しました。
その感謝の集いが現在に継承されて、花や果物、野菜などで飾った山車を繰り出し、民族衣装で着飾った人々が大通りで踊り、歌って祝います。
中でもダバオの先住民であるバゴボやマノボ、マンダヤはじめイスラム教徒のタウスグ、マラナオ、サマなどが独自の衣装で練り歩きながら民族舞踊を披露する「インダク・インダク・サ・カダラナン」はフェスティバルの中心イベントです。


カダヤワン祭りは毎年8月に入ると直ぐにお祭りモードに入り、市内にあるショッピング・モールではカダヤワン祭りの記念セールが一斉に開催されます。
そして今年もメインのショッピングモールのイベント広場では、期間中に「農産物貿易展」や「民芸品展示即売会」、そして今年で第二回目となる「ドリアン展示即売会」も開催され何処も大盛況の賑わいでした。


毎年恒例の人気シンガーやタレントによる「ショー」などを経て、フェスティバルはクライマックスの「インダク・インダク・サ・カダラナン」パレードで最高潮に達しました。
去る16日の土曜日の朝から始まったパレードのコンテストの今年のチャンピオンはMatiの「Arts-Matiao National High School」のグループで、優勝賞金50万ペソ(約120万円)を獲得しました。


あじの干物

2014年08月12日 | 海外ロングステイ

朝の食卓を飾る焼き魚といえば、「あじの干物」が定番の一品ですね。
その昔、熱海や伊豆の温泉旅館の朝食には必ず「あじの干物」が登場していて、あの頃の懐かしい味を思い出すことがあります。
魚の干物の歴史をひも解いてみると縄文時代まで遡るのだそうです。
全国各地に所在する貝塚からは、魚の干物や牡蠣などの貝の干物を作る道具まで縄文時代の人たちが所有していたことが判っているようです。
彼らは暮らしの知恵から保存性を高めながら、味も濃縮された「干物」を創り出しましたが、「干物」は保存食品のひとつで、縄文時代から培ってきた日本人の「ソウルフード」とも言える食べ物ではないでしょうか。
あじは干物にすると生のあじよりも断然栄養価が上がります。
生のあじ100g中にはタンパク質20mg、脂肪27mgですが、干物にするとそれぞれ、43mg、59mgと2倍以上に増加します。
また魚脂にはEHP(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸が多量に含まれ、これらは脳を活性化させ、血中コレステロール値を下げる優れものなのです。また、あじの干物には視力回復や皮膚の成長等をつかさどるビタミンAも大量に含まれています。

干物は魚の水分を蒸発させ、うま味を凝縮・熟成させた保存食ですが、魚を丸のまま干すには身が厚くて上手に水分が抜けません。
そのため、たいていの場合、開いて干す「開き干し」と呼ばれるものが主流になって「干物」=「開き」となるくらいポピュラーな食べものになっています。
開きづくりは、包丁一本あれば誰にでも出来る簡単な作業なので、特別な道具は何も要りません。
しかも「あじ」は大きさも手頃で捌き易い魚なのです。
市内のAGDAO市場へ行くといつでも活きのいい「あじ」が売られています。
1キロ160ペソ(約370円)程度で、中型のあじだったら5~6尾はあります。
市場の一角には「干し魚」売り場もあって色々な干物が売られていますが、その殆どが塩分がかなり強い干物で、残念ながら新鮮さもありません。
そんなことから我が家では「あじの干物」はいつも手作りを決めています。


買って来た「あじ」の内臓を取り除いた後は「腹開き」にして、私の場合は塩水に浸けるのではなく、塩をあじの両面に塗して30~40分程常温のまま寝かせ、あじの表面が飴色に光沢が出て来たところで余分な水分を軽く拭き取ってから専用の「網」で天日干しで作ります。
なるべく風遠しの良い場所を選んで、最初の2時間程は直射日光の良く当たる場所に網を下げ、一度あじの上下を変えた後は日陰で風の良く通る場所に移動し、約半日程で完成します。
完成した「あじの干物」は冷凍庫で保存すれば3~4週間は美味しくいただけます。
(下の写真は市場の干し魚売り場です)


ボックスワイン

2014年08月05日 | 海外ロングステイ

ワインは葡萄に含まれている成分を殆どワインの中に取り入れている為、沢山のミネラル、ビタミン、ポリフェノールが含まれていて、体内の抗酸化作用、血圧降下、殺菌作用、抗ガン作用等、数々の効果が期待される飲み物だそうです。
食品に含まれているビタミン、ミネラル、ポリフェノール等は通常それらの食品を摂取しても30%~40%しか人体には吸収されませんが、ワインに含まれているこれらの成分はほぼ100%人体に吸収されると言われています。
特に赤ワインに多く含まれている「ポリフェノール」は動脈硬化やガンの予防になるといわれています。
動脈硬化は、体内の余分な酸素が活性酸素となって、血液中の低コレステロールと結合して酸化し、白血球のマクロファージーにより血管の壁がふくれあがって起こります。


また、ガンは酸化酵素がDNAに触れ、DNAを傷をつけることが原因だと言われています。
ポリフェノールは酸化しやすい物質で、体内に入ってすぐ活性酸素と素早く結合するために、動脈硬化やガンの原因となる悪玉活性酸素を消滅させてしまうそうです。
更にワインをつくる葡萄には、約15年程前に発見された「レスベラトロール」と云うポリフェノールあって、それには抗ガン物質が含まれていて、現在ガン治療薬として研究開発が進められているそうです。
この「レスベラトロール」はワインの醗酵過程で倍加されるので、葡萄を食べるよりも「ワイン」を飲む方がより抗ガン作用には有効だといわれている理由です。
ワインを飲んで健康効果を期待するにはワイングラス1杯で十分効果が得られるそうです。
ポリフェノールを例にすると、一番多く含む野菜と比べて赤ワインは20倍以上の効果 があると言われていますから、ワインを一度に大量に飲む必要はありません。
その昔、ワインはボトルで購入して飲むものと相場が決まっていました。
一旦開栓したワインは酸化を防ぐ為と、美味しく飲む意味もあって飲み干してしまうのが常で、残ったワインは冷蔵庫へ入れて保管するものの、結局は料理に使う運命となることが普通でした。
そんな中、数年前に登場した「ボックスワイン」は、今では私の毎日の食生活の中で大変有難い存在となっています。
ボックスワイン、正しくは 「バッグ・イン・ボックスワイン」と呼ばれているこのワインは、紙の箱に入ったワインです。
ただしお酒の紙パックとは違って、ボックスワインの段ボール箱は外装で、中にビニールの袋にワインが 詰められていて、そこにプラスチックの蛇口が付いているもので、中に2リットルから3リットルにワインが入っているのが主流です。
瓶に詰められているワインよりもリットルあたりの価格もかなり割安で、紙の箱には丸く穴を空けるように切り取り線が入っていて、そこから蛇口を出してグラスに注ぐ仕組みになっています。
ワインの入った袋には空気が逆流しない仕様になっているので、メーカーによって幾分差はありますが、数週間~1ヵ月ぐらいは常温でも味が変わらず美味しく飲むことが出来るのです。
ダバオ市内のスーパーなどで簡単に入手出来るボックスワインはカリフォルニア赤ワインの「Carlo Rossi」です。
豊かな濃い果実味のワインが多いカリフォルニアですが、カルロ・ロッシはやや辛口で、しっかりとした果実味の濃い香りがあって、葡萄の仄かな甘さと、豊かなタンニンの渋みが口の中に重厚に広がります。
私はいつも冷蔵庫で冷やして飲んでいますが、その方が程良い果実味の濃さを感じることが出来るようです。