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畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載109-2「戦死公報(聞き書き)」(その2終わり)

2017-05-01 04:43:17 | 暮らし

    戦死公報(聞き書き)  (その2終わり)

「ふーん。戦地って何処でしたか」「支那、今の中国だったてー」

「そうですか」「俺がやー、預かり物を持って家に行くとのう。戦死の公報が先に届いていたんさー。

切なくて、何言って良いか分からんくてのう」私もしばらくは返事も出来ない。

 

しばらく間を置きやっと話した。「骨を折ったんだのう。

オラーお蔭様で楽な生活が出来たんだのう」「うん、色々戦地ではあったよ。

 人間同士が殺し合うんだもん、おっかねえもんだったぜ」


「はい」「向こうの兵隊はこっちからいくら機関銃を撃っても、平気で向かって来るんさ。

こっちが怖くなったなー。」「宗教観の違いもあったんだろの」

「そうだろうな、でもこんな話をしたって今の若い者は分からんこてや」

 

「そうだの。はい、お待たせしました。着きましたよ」

おじいさんみたいな人たちのおかげで、今日の日本があり、自分達がいるのだ。

おじいさん有り難うの。切ないけれどためになるお話でした。

               (終わり)

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「カモシカ」?ゼンマイ採り?(その1)

2017-05-01 04:29:49 | 自然

 昨日は村の共同作業で水路の整備(江浚え)でした。

誰かが、山の斜面を見て「カモシカかなーゼンマイ採りかなー」なんて呟く。

 

 この斜面は「中越地震」の際に大崩落した場所。

古くからスベルべがゼンマイや独活を採っていたのだけれど、最近は足が遠のいている。

 

 動きからすぐに二頭のカモシカと確認しました。

分かりますか、画面の中央付近ですよ。仕事仲間の若者はなかなか見つけられない。

 

 ほら、今度ははっきりと見えるでしょう。

若者は「心が清くないと見えないのかなー」なんて呟いていたけれどようやく発見。

            (続く)

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