喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

とよたこども創造劇場と、豊田

2015-06-12 01:12:58 | 芝居のこと
今日は『とよたこども創造劇場』の稽古。今年で5年目。豊田市とその近郊の小学4年生から中学3年生の子ども60人とともに、11月の本番に向けて、オリジナルの芝居をつくっていくのです。毎年、新たなやつらとの出会いがあり、教えられることがあり、違った面白さがあります。

それに今年は、この『こ劇』を4年間やってきた中学生2人と、短編芝居をつくりました。日本劇作家協会東海支部のユニット『東海連合』として、長谷川彩さんの戯曲を私が演出しました。長久手のどしのぎ祭、神奈川の劇王天下統一大会でも上演しました。神奈川では2位になり、出演していた溝口くんがベストアクター賞という立派な賞を貰いました。本人は名前が呼ばれた瞬間、わけもわからずきょとんとしてました…。8月にも札幌の教文短編演劇フェスティバルに行くことになりました。

しかし、『こ劇』のお話をいただき、始めたばかりの頃は、まさかそんなことになるとは思っていませんでした。

劇団員のカズ祥は演出助手として入ってくれて3年目です。私の気づかなかった細かい『良さ』をたくさん拾ってくれます。おかげでその子の意外な所に注目できたりします。正手くんは熱く細かい演技指導をしてくれます。豊田のスタッフ陣には、数年関わってくださっている信頼できる方がいらっしゃいます。今年のみなさんで言うと、竜さんには大きな信頼を寄せています。竜さん自体が子どもと同じ雰囲気を持ってて面白いです。木村さんには大きな安心を感じています。小島さん、近藤さんの細やかな気配りに感謝しています。田中郁子さんが合流されるのが楽しみです。音響の正木さんには、情熱と冷静を感じいつも助けられます。そしてフレッシュな方々も、みなさん頼もしいです。お話をいただいた時から事務的なことで関わってくれているうちの松井は、今年はどうやらがっつり絡むことになりそうです。他の技術スタッフのみなさんにも、助けられることいっぱいです。

なんとなく、豊田の演劇環境は、面白くなっている気がします。今年私が演出をすることになった『とよた演劇アカデミー』も数年前から続いているそうです。高校生以上の幅広い年齢層の受講生が、1年かけて演技からスタッフワークまで色んな事を学ぶという素敵な事業です。また短編演劇コンテストの『T-1』というものもあるようで、まだ観たことはないのですが、『こ劇』にずっと関わってくれていた図師さんやゆかさん、市川さんから色々とお話を聞きました。なにやら濃くて面白そうでした。

私が接している豊田の財団のみなさんは、本当に変です(すみません)。そして熱く可愛らしく、色々なことを真剣に考えてくださいます。

『豊田』という町はもちろん有名ですが、別の意味で大きく、大きすぎて、そのため細かい芸術的面白さが見落とされがちなのかもしれません。私は豊田の人間でもなく、ましてや名古屋の人間でもないのですが、関わった町のことは、たくさん考えます。はい、豊田には逸材が存在します。

で、何が言いたいのかというと、今年も楽しみだ。ってことですよ。こ劇。

写真。
打ち合わせでの本日のコーヒー。
と、おやつ。

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