喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

天国と地獄

2006-08-19 23:56:25 | 映画のこと
 という映画が面白かった。クロサワ作品。
 それはさておき。
 今日はまさにタイトルどおりの一日だった。
 朝早起きして、掃除洗濯を済ませ、半身浴。
 なかなか順調なスタートを切れた。天国。
 佃さんが書いた劇団うりんこのお芝居を観に行くため、準備。
 ところがストッキングを履こうとしたら、ビリッとやってしまった。地獄。
 仕方ないので途中のコンビニで買って履こうと、とりあえず出かける。
 念のため2足買い、地下鉄のトイレで履こうとしたら何とまた…やっちまいました。地獄。
 「あぁ勿体ない」ともう1足の値段が高い方を履く。
 ところが焦っているのが悪いのだろう。またもや小さく穴があいた。連続地獄。
 「うぎゃあ」と悲鳴を上げ、そうになった。
 だが幸いにも、まだ食い止められる範疇。
 買おうと思っていたマニキュアのトップコートを手に入れ、伝線を食い止める。ふぅ。
 で、うりんこ。児童劇だから子どもがいっぱい。大人もいっぱい。満席。
 面白かった。
 特に成瀬くん(さん?)役の年配の役者さんのバスケ。面白天国。
 帰り、たまたま一緒になった加藤裕子嬢に駅まで送ってもらう。ありがた天国。
 同じくたまたま一緒になった徳留くんも一緒。
 私は星ヶ丘で降りて遅い昼を食べようと三越のアフタヌーンティーへ。
 写真の小海老入りホウレン草クリームパスタを食べる。嗚呼…天国。
 食事後、ぶらぶらと三越を見て回る。
 見るだけで楽しい。ウインドウ天国。
 本屋に差し掛かった辺りで館内アナウンス。
 屋上の映画館で20分後に『嫌われ松子の一生』を上演するとのこと。
 何てラッキー。見逃してたので。天国真っ盛り。
 ようやく観られた。
 原作を先に読んでいたので、あぁこうしたんだぁと思いながら観たが、好きだった。
 監督は、原作が好きだからこそ大胆な作り方が出来る繊細さがあるのだろう。そんな感覚。
 中谷美紀が思い切っていた。確かに、彼女は松子だった。
 妹の久美と龍と岡野と八女川が気になっていたが、頷くキャスティングでした。
 だけど岡野と八女川がもう少し観たかったなぁ。
 とか思いながら携帯の電源を入れて、地下鉄の階段を歩いていたら、突然目の前の景色が揺れる。
 気付くと、地面にうつぶせで潰れた蛙みたいに倒れていた。
 はい。いい歳して階段踏み外しました。はい4段も。はい地獄。
 言うまでもなくストッキングビリビリ。打った膝が赤い。
 だけど『松子』を観た後だったのが良かった。
 松子が物凄く階段を転げ落ちる場面があって、あれよりはマシと思えたのだった。
 とまぁこんな一日は、実家から送られて来たうまい桃(天国)が痛むのを恐れ、何とか今日中にと宅配便営業所まで痛む足を引きずりながら(地獄)汗だくで取りに行くこと(地獄)で締め括られるのであった。
 けどもう良い。桃がうまいので許す。もう何もかも許す。
 終わり良ければ何とやらである。

 『天国と 地獄は常に 紙一重』
 俳句の日の締め括りでした。だって8月19日だからね。
 ホントかは知らんけどね。

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2 コメント

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おお~ 極上の喜劇がここに(爆) (くまきち)
2006-08-20 00:28:53
すみません。ほんっとにすみません。

読みながらノートPCをたたいて笑ってしまいました。

「事実は小説より…」と申しますが、「喜劇な日々」というブログタイトルにふさわしい素敵リアル喜劇を拝見させていただきました。ありがとうございます。



はい。そんな鹿目さん、大好きですよ。

これからも脚本・演出・演技・ブログ… あとリアル喜劇に、身体を張ってチャレンジし続けてください(って、ここまで言われてうれしい人がいるんだろうかw)

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本当に毎日喜劇ですね (かのめ)
2006-08-23 11:56:02
いやぁホントに大変でしたよぉ。

喜劇と悲劇は紙一重ですよね。

本人は汗かきまくりでしたから。

だけどそんな時でも「お、ちょっと面白いねこれ」とか思ってしまう自分がいるんですよね。

私、割と喜劇的事件に遭遇しやすい体質だと思います。

ええ、頑張りますとも。

嬉しいですよ。ええ、嬉しいですとも。
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