喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

ふたたび、青

2014-05-02 14:08:23 | 芝居のこと
最近なんだか、青が好きなのである。高校生の頃はむやみやたらに青が好きだった。ショートカットにはボーイッシュに青、みたいな短絡的思考があったようで。青いデニム、青いカバン、青い小物で揃えていた。つまり、ひとつ青にすると、なんでも青にしないと気が済まないという。おしゃれでもなんでもなく、おしゃれじゃないもんだから、同じ色にしておけばなんとかなる、という感覚だった。大学に入ってからは黒が好きになり、これまた黒ばかりになっていった。20代も半ばを過ぎた頃、だんだんと赤の魅力にとりつかれていった。赤を纏うと強くなった気になる。あの頃、強くなりたかったのかもしれない。その後、20代後半から30代前半にかけては、とにかく紫。そして今また、ふたたび青である。
高校生の頃と違うのは、全部青にしようというのではなく、さまざまな色のものを持ちつつ、青をとりいれたいと思っていること。あの頃より色を受け入れるようになり、色の調和を楽しむようになった。昔は別の色を入れると、失敗したような、とっちらかったような、そんな気分になっていた。今は異なる色のセッションをなんとなく楽しめている。生き方も同じかもなぁと思う。昔は意固地になって受け入れられなかったものが、今は受け入れられる。ココロも洋服も色とりどりに楽しく、掛け合わせたい。