Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

稲むらの火

2011-03-14 | 日記
 地震から今日で4日目になるが、テレビは悲しい惨状を伝えているので
心は怖い、辛い、悲しい・・・考えしか思いつかない。

悲しいことばかりしか書けない。

でもこんな時こそ、何か心がなごむことが言えないだろうか・・。
無理・・。どうしても書けない・・。

しばらくブログをお休みしようかと思った。

その時ふと思いついたことがあった。
「稲村の火」

このお話なら今回のすさまじい惨状の津波のお話だから赦されるのではないかと思った。

御存じの方も多いだろうし、そういえば・・と思い出してくださった方もあるだろう。

「稲村の火」と言うお話は昔教科書に載っていたそうだ。元は
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)作 A living God(生ける神)に出ていたと言う。
それを教科書用にお話にしたと言われる。

1854年(安政元年)安政南海地震津波に際し、和歌山県広川町でのお話である。
庄屋の五兵衛さんが小さな地震の後、海を見ると風とは反対に波が沖へ沖へと動いている。
これは津波が来る。眼下では多くの村人たちが祭りの支度をしている。
何とか知らせなければと五兵衛はたいまつに火をつけて高台にある自分の家の稲穂(稲むら)に
火をつけた。
「庄屋さんの家が火事だ!」と村人がみんな上がってきた。
その時、津波が来て村は波にえぐり取られてしまった・・・というのだ。

実際にあったお話と思っていたが小泉八雲が原作を書いたともいわれ史実ははっきりしない。

ただ、教科書に載っていると言うのは外国でも知られていてジャカルタで開かれた東南アジア
諸国連合緊急首脳会議で小泉首相が聞かれた際、ご存じなく、時の文科省に照会しても知っている人が
いなかったということを聞いたことがある。

私は確か英語を教えていた時、中学生の教科書に載っていたような記憶がある。
不確かな記憶だが・・こんなこともあったのだと思った。