Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

Y子さん、ありがとう!

2016-01-31 | 日記


今日も又綺麗なお花が届いた。




小雨の寒い朝、Y子さんから突然の電話。
「今日御在宅?それなら、今からうかがうわ!」

一度も家に見えたことがないのに、
一昨日の電話で私が沈んでいるのが
わかってしまったのか、お惣菜を持って来てくれるという。

車でもないのに、地図で探して電車とタクシーで行くと言われ、あわてて、
最寄り駅にお迎えに行くことにした。

朝からぼうっとしていたけど、お客様が見えると思うと緊張する。

待つこと二時間、来てくださって三時間。五時間以上、退屈しない、悲しまない時を持つことができた。

雨なので片手は傘で奪われているのに、
サラダや、お惣菜などいろいろな食料を
持って来てくださった。

10日ほど、籠城出来るほどの量である。

私も元気な時は友人に夕食届けたこともあったっけ、、、。

早く元気になりたいとY子さんに心から感謝した。

ゆで牛肉

2016-01-30 | 日記
一人の食事をつくるのは面倒だ。

いままでは食べてくれる人がいてくれたから、毎日手を変え品を変え献立を考えた。

一生懸命手の込んだ料理を作ってもなかなか反応がなく、寂しい思いはしていたが、最後までしっかり食べてくれていた。

胃腸が丈夫でよく食べるから
長生きだろうなぁ~って思っていた。

相手が存在すると言う事は大切なことなのだ。

他人には愚痴、困ったこと、悔しい事を話していたが、良い事についてはわざわざ言及しないものだ。

一人になって待っていてくれる胃袋がなくなり、お料理するのもいやになっていた。

寒い朝、NHKのあさイチをみていたら
茹で牛肉と言うアイデアをもらった。

牛肉をゆでて保存すればいろいろな料理に応用出来るというのだ。

これから、保存と応用料理を研究しなければと思う。

幼なじみ

2016-01-28 | 日記
こんな歳になって「幼なじみ」なんておかしいけれど、今日は小学校時代の友を
訪問した。

中学校は別々になりしばらくは音信不通になっていたけれど、12,3年前にクラス会の名簿で近くに住んでいることがわかった。

彼女自身、病気なのだが、ご主人も手術を繰り返されて、お病気。
我が家は老老介護だったが、彼女のケースはなんと言えば良いのだろう。

手も足も不自由な彼女はそれでも宅配の
お弁当など利用しながら、主婦の役目を
果たしている。

私が元気だった頃は夕食を届けたりしていたのだが、今、傷心で何も出来ず、
今日は彼女のおしゃべりに癒されて帰ってきた。

いろいろな人生がある。
何が突然起こるかわからない!

すぐそばに、小学校時代の友達がいるなんて、奇跡に近い!!

今日は朝から体調が悪く、予定していた百人一首にも出られなかった。
だが、一本の電話に助けられ、友達に会えて助けられた。
友達はありがたい。

テニスの試合

2016-01-27 | 日記


夕方、テレビをつけると錦織とジョコビッチの試合がはじまるところだった。

しばらく熱中すれば、時間を殺すことが
出来る、、、と思っていた。

ところが急に悲しくなった。

いつもこのようなスポーツ番組は夫と一緒に観ていたのだ。サッカー、野球、相撲、テニス、カーリングまでも
その時々で流行っているスポーツの追っかけのようだった。

何か見つけては夢中になって観ている夫に半分くらい付き合って観ていたかしら?

今日は側に車椅子の人がいない!

見せてあげたかった、一緒に観たかったと思うと涙が止まらない。

まだ、夫が逝って一か月。
そう簡単に、悲しみは癒えない。

錦織は残念ながら敗退してしまったが、
最後の方は観ていたのだが、あまり
はっきり覚えていない。

ぬくもりの記憶

2016-01-26 | 日記


お供えにと、とらやの羊羹をいただいた。

羊羹にはいろいろな名前がついていて、
夜の梅とか、おもかげなどがある。

今回いただいたものは
「ぬくもりの記憶」という名前がついて
いた。

何か、嬉しくなって早速、ぬくもりの記憶をいただいてみる。

箱にも模様がついていたが、切ってみると大小の赤い丸がはいっていた。


甘すぎず、上品なお味。

それにしても、「ぬくもりの記憶」とは
なんとも言えぬ気持になる。

琴奨菊優勝!

2016-01-25 | 日記


「パパ、琴奨菊優勝よ!」
日本人力士が10年ぶりに優勝した。

今日で夫が逝って一か月。
夕方になると寂しいので夫と一緒に
見ているつもりでお相撲のテレビをつける。


いつも見ながら、「日本人力士がどうして優勝しないんだろう」と言っていた。

日本中が大喜びしている。

もう少し長生きしたら夫もこの瞬間を
享受できたのに、、、、。

「パパ、琴奨菊勝ったわよ!」
と何度も写真に語りかける。

琴奨菊のイナバウアーが大好きだった
ものね、、、。

泣きながら報告していたら
「ピン ポーン!」

チャイムが鳴る。

お葬式をしたセレモニーホールからの
サービスのお花が届いた。


ブリッジ

2016-01-24 | 日記


久しぶりの、ことし初のブリッジに
参加した。

いつもの顔ぶれが五人揃って点数をつけながら、勝手なおしゃべりをしながらの
ゲームである。

同じことの繰り返しであるが、毎回の
配牌?配カード?により運、不運が
半分くらい決まってしまう。
それでも、今度こそは!今度こそは!と
戦っていく。

まるで、ボーリングで次こそはストライクを出そう!と頑張る姿勢に似ていると毎回思う。

今日は、ちょっと気分がちがった。

いつもは、夫を留守番させているので
帰宅時間が気になりながら、辛い介護生活のほんのささやかな楽しむ時間を
感じていたが、今日は待っている人もなく気が楽だと思うと時間をいとおしむ気持が欠けていたような気がした。

これから、こうなっていくのだろうか?

まだまだ、外に出たいとは思わない。

まだ、必要のある時だけしか外出する気にならない。

満杯の冷凍庫

2016-01-23 | 日記


我が家の冷凍庫の二つの引き出しはいつも満杯!
上手く工夫して並べて入れないと締まらない時もあるし、時には引き出しの奥に落っこちて、引き出しごと外さなければ元に戻らない事もある。

夫が何を食べたいと言った時にすぐ作れるように準備していた。

それに近年は、私の体調が悪い時もあり
すぐ買い物に出られないので、ほとんど
すべての?食材が備えてあった。

すべて、単位は二つである。

ひとりになってそれを順に食べているが
なかなか減らない。

生協では冷凍物を頼まないようにした。

今日は、麹漬けにしてある鶏肉を解凍してみたが、自分で二人分真空パックに
したものなので、果たして全部食べられるか不安である。

今日は御飯も炊き、冷凍する。

早く片方の引き出しを空っぽにして
アイスクリームを保存したいと思っている。

トゥーランドット

2016-01-22 | 日記


今年初のグルメの会は横浜みなとみらい、横浜ベイホテル東急の中にあるTurandot游仙境だった。

夫がいなくなってからの初めて一人での
外出だった。全員出席で優しく慰められ
た。友達の力は偉大である。

なかなか予約が出来ないそうだが、
個室に入ることができた。

有名な脇屋友詞シェフの中華料理だ。



お料理はロイヤルコペンハーゲンの
お皿にのって出てくる。


可愛いオードブル


海老チリソース


カニの肉団子


烏龍茶


塩あじのおそば


デザート


お土産

ゆっくり、たくさん話すことができたが、あっと言う間に3時間が経ってしまった。
おしゃべりしている間は、気が紛れる。
家に帰るのが、辛い。

大きすぎるテーブル

2016-01-21 | 日記


お一人様で見事に優雅にお過ごしの方は
いったいどうしていらっしゃるのか?

用事が特にないと絶対外出しない私なので、毎日何かしら用事を入れているのだが、それが終われば自由なひとりの
時間になる。

と、いうより、なってしまう。

やっと市役所や銀行の用事を作っても
早く家に帰りたい。

だが、帰ってくると静寂がたまらなくて
寂しく、悲しい日々がつづく。

6人用の大きなテーブルがまた、悲しい。
夫はこのテーブルが大好きで読みかけの本、書きかけのメモを積み重ねいつもテーブルの3分の1を占領していた。

食事の時間になると、
「テーブル片付けて!」から始まった。
必要な物、箸、スプーン、塩、砂糖などはターンテーブルに乗せて常時おいていた。

私は何も置きたくなかった。

やっと自分の思う理想的な形になったのだが、たったひとりでは寂しい。

大好きな料理も手をつける気がしない。

病気になるからちゃんと食べなさいと
友達に怒られている。

お年玉年賀状

2016-01-20 | 日記


いつもは気になりながらなかなか手をつけないのだが、珍しく暇なので集中してチェックをした。

こんなにたくさんあるのだから少しは当たってはいいのでは?と思うのだが
違う番号ばかりである。

焦っていたら、後半、パラパラと二三枚当たりが出て、最後には
七枚当たった。

それは三等の切手セットで一等の10万円当たればハガキ代もでるのに、、、。

だがラッキーなことに二等が一枚あたっていた。
それも私が書き損じたものだった。

何が当たるのか書いてないがふるさと小包で38種類から選べるというものだ。

何か慰められたようでうれしかった。

大雪の朝

2016-01-19 | 日記


目が覚めたらがさっと音が聞こえて、空耳かしら?誰もいないはずなのに、、、と怖かった。
雪のため、風で雪が落ちる音だったらしい。

薄暗い中、寒ざむとした風景。
一人で心細い。

夫がいたら怖くはなく、
「ねぇ、大雪よ!」と大声で話していただろう。

新聞受けから新聞をとろうとドアを開けた途端、強風が吹いてドアの取っ手に触れていた手が、風に持って行かれ
私は体ごと玄関前の雪の上に倒れそうになった。
転んだらスッテンコロリ、鉄のドア枠に頭を打って救急車だったかも、、、。

だけど、誰が救急車を呼んでくれるんだろう?
ゾーッとしてひやりとして悲しくなった。

テレビでは大雪に見舞われた首都圏の弱さを映し出している。通勤客は入場制限でたいへんだ。

今日の予定はキャンセルできるものだったから予定を変更した。

いつもなら、雪かきしてくる!
と言って長靴を履いて外に出て行く私だが、今日はどうしよう?
じっとしていたが、去年、赤いスコップと赤い長靴を買ったので、午後、車の周りの雪かきをした。

独身?

2016-01-18 | 日記


夫名義の物は使用者の名義変更が必要だ。思い当たるものすべて書き出して、
一つ一つ電話をかける。

たいていは名義変更の用紙を送りますと
言われるが、カードは
「このお電話で解約を承ります」と
いうことが多い。

夫の分だけ解約したいと言っても
私はただの家族なので一緒に解約に
なってしまう。

私だけカードを持ちたいときは
あらたに入会の手続きをする。

デバートのカードに入会しようと手続きをしていた、、、。

「そこは独身に丸を付けて下さい」と
言われた。

独身?そうだ、私は独身になったのだ。

いつも配偶者とか、続柄は妻と書いていたのだ。

若い時は独身など意識しないで結婚して
しまった。

独身と初めて言われ、驚き、ちょっとショックを感じ、少し新鮮にも感じた。

世帯主になり、何から何まで私の名前だけで生活が動く。

独身、、、ひとり身となったのだ。

しわぶき

2016-01-17 | 日記



この文はまだ夫が健在だった頃の
朝のひとコマを書いたものです。


「しわぶき」と言って通じるだろうか?
おそらく死語に近い言葉と思うけれど、
辞書にはしっかりでている。

簡単に、咳、咳ばらいと言う意味であるという。

源氏物語にも使われているから古い言葉といえる。

私はふとこの言葉が浮かび題にしようと思った。

朝、遠くの部屋から夫のしわぶきが聞こえると、また~うるさいなぁと思っていたが、この頃は安心するようになった。

少なくとも、救急車を呼ぶ必要はないからだ。起きて、車椅子に乗っているのは間違いない。

テレビの音もしわぶきも聞こえない時は、緊張する。
夫の部屋を開けるのが怖い、
床に横たわっていたら、救急車を呼ばなければならないからだ。

そこまでひどくなくても、嬉しいしわぶきが聞こえても、粗相を見つけると声を
荒げてしまうのだが、、、、。

毎日、身体中からアンテナを出してひやひやの時を過ごしている。これが、介護だと思う。


こんな恨めしい文を書いていたのに
その音が聞こえないと、寂しい。

確かに介護がなくなり体は少し楽になっている。ただ、精神の方が立ち上がれないので病気になりそうだ。
辛い介護は10年も20年も続くと覚悟をしていたので、こんなに早く終止符を打ってしまい、後悔でいっぱいである。

大相撲

2016-01-16 | 日記


「照の富士休場」という新聞記事を見て、
あぁ、大相撲が始まっているのだと
初めて気づいた。もう6日目なのだ。

家にいたのにテレビをつけなかったのか、、いったい私は何をしていたのだろう?

夫がいたら箱根駅伝と初場所はご機嫌な
番組だった、、、、。

写真に向かって、
「ではテレビをつけましょうね」と言ってスイッチを入れたら、国会中継だった。存命中なら、まだ相撲が始まらん!
と言って怒っただろうな。

大規模修繕中なのでBSは見られないから、、、。

一組ずつ白星黒星をチェックして
楽しんでいたっけ、、、。

おとなしく相撲に夢中になっていてくれたので、その間、6時までに夕食をつくったものだった。

もっと、楽しみたかっただろう。
もつと、見せてあげたかった、、、。

かわいそう、、、に。

涙が止まらない。