Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

大地震

2011-03-13 | お出かけ
 怖かった!その一言!

電車に飛び乗って偶然ラッキーに座れてホッとして・・4分後、
走っていた電車が急に速度を緩めた時
「列車は止まります~」とのアナウンス。
そして止まったと同時につり革が揺れだし、電車がぐらぐら下から持ち上げられるように
揺れだした。乗客は目と目と目を合わせ「地震?」と言っているが静かだった。

直ぐエンジン音がして発車してくれると思いきや揺れは何度も続く。
車掌さんが冷静に
「只今強い地震が発生しております。電車は安全ですからご安心ください」と
何度もアナウンスをしてくれる。スピーカーの音が聞こえると何か頼りたい、しがみつきたい
気持ちで情報を待つが
「只今、安全確認のため徒歩で線路を調査中です」という。

その後も何度も余震があり、不安な空気が流れるがどうしようもない。
みな静かに待っている・・。
昼下がりだったのでシニア世代が多かった気がする。

「300メートル歩くと上星川駅です。降車をご希望の方は一番後ろにお集まりください」とのアナウンス。
前の車両から人がどんどん後ろに移動。
こんな知らないところで降りても帰る手段がないし・・と一度は電車の復興を願って
座っていたが二度目のアナウンスの時、
「このまま待ってトイレに行きたくなったらどうしよう。バスが走っているようだから
どこかまで行こうか」と降りる決心。
一人ずつ電車から降ろしてもらった。係の人たちは迅速でありがたい対応を
優しくしてくれて心が和んだ。


いちばん後ろまで7両分歩いた。
乗客はほとんど席についていて、後ろへ歩いていく人を眺めている。
「私たちはいいの。ゆっくり待つわ」と言う感じだった。

結局夜中まで電車は動かなかった・・。
あの方々はどうされただろう?

私は本当にラッキーなドラマテイックな形でタクシーで帰宅できた。

だが、今もっとひどい被災地のことを考えるとその顛末を書く余裕、勇気がない。
まだ体が硬直。怖くて何もできないでいる。