Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

あなたは幸せですか?

2010-05-01 | 日記
テレビで言っていたのだが内閣府が2010年に調査したところ、
日本人の幸せ度の平均は10点満点中6.5だったという。
何と比較するのか漠然としているが
1)健康 2)家族関係、3)家計 4)自由時間 5)就業状況
などを考えてのことだと言う。

たしかに私もこの5つの項目を2点づつと考えても6.5くらいかな~
と思う。

自分の理想との比較、過去の自分との比較、将来への期待など考えると
高望みをして満足できないことが多いかな~と思う。

まず、健康だけはよいのだが・・他人が立派で、羨ましく思う
ことがたくさんあり、私は不幸だ・・・とずっと思い続けていた。

昨日、隙間時間を使って私が着物コンクールの仕事に
出かける前の2時間を横浜で友人に会った。

学生時代の同級生だが、二人で向かい合って話したことはなかった
ように思う。

突然、彼女から前日用事で横浜のホテルに泊まるから
朝会えないかしら?とのメールが来た。

普通ならお昼からの仕事が入っている時はその前に他の用事を
体力的に入れられない私なのだが何とかしてぎりぎりまでの時間を
捻出したのだ。

2時間はあっという間に過ぎてしまった。
会話は順不同でOK.単刀直入に時間を節約して沢山のことを話した。

彼女は可憐でさわやかで物静かで大和撫子のような人なのだが、
ある時期から御家族が病気になり3人の世話をしているという。

御主人もお病気なので相談する相手もなく孤軍奮闘。
将来のことを考えると、どうして私だけが・・・と悲しく思うことだろう。

「あなたはいいじゃない。御主人は大変だけれど、お子さんやお孫さんも
元気で・・・」と言われてしまった。

「私、今まで自分が一番不幸だと思っていたけど、これから考えを変えるわ。
なにか私にお手伝いできることない?何か助けること出来ないかしら?」
と思わず言ってしまった。

私は夫が脳梗塞で倒れる前にもっともっともっと苦しい戦いを
してきたのだがその時、誰も助けてくれなかった。
でも何をしてほしかったか思いつかない。

解決の道はその病気がなくなってくれることだけで
誰かが助けてくれてもどうにもならなかったと思う。

強くたくましく生きている彼女を見て私は自分の生活、考えを見直す
素直な気持ちになってきた。

「ふたつよいことさてないものよ」(河合隼雄)
(人生はこんなもんだ~)なんて調子よく本に書いているけれど、
まだまだ邪心多く修練の足りない私である。