探していた本がようやく見付かりました。
松山千春氏の本をずっと探していて、本をいつも頼んでいる三洋堂さんに注文したところ、「今はもう出版されていないから入らない」との連絡を受けました。
このようなケースは初めてです。
そもそもなぜ、三洋堂さんで本を頼むようになったのか?その経緯をお話します。
大学生の頃、ある講義の夏休みの課題で『佐和隆光氏』の『市場主義の終焉』という本を読んで論ぜよ、というものがありました。
そこで浅はかな私は、「大きい本屋さんに行けばあるんじゃないか?」と思い、近くの三洋堂へ行った訳です。
それはなぜかと言うと、「立ち読みをして、大まかな内容だけはしょろう(ピックアップしよう)」と考えたのです。
しかし大学の講義で使用するような本は、殆どの本屋さんで取り扱っていません。
定員さんに、「佐和隆光氏の市場主義の終焉はないか?」と聞いたところ、「現在在庫としてはないので取り寄せます」という返答がありました。
立ち読みをしようと考えていた私は、「内容を見てみないと買うかどうか解らない」と言いました。
すると定員さんは、「買われなくても大丈夫です。その時は在庫にしますので」とのこと。
私は非常に単純な男なので、その定員さんの行為に男気を感じ、「そこまでしてもらうんだったら買います」と言いました。
すると定員さん、「いやぁ、無理に買って頂かなくてもいいですよ」。
「いや、そこまでしてもらったら買います」と、私。
そして、その本を買いました。
それから私は、「本は三洋堂で買う」と決めたのです。
個人経営のお店で店主がこのやり取りをするのであれば納得するのですが、店長とはいえ定員さんがここまでしてくれるとは・・・・・・。脱帽しました。素晴らしい接客です。
しかし淋しいことに、そういった大きい本屋さんは店長が往々にしてコロコロ変わります。
でも私はその男気を感じたことを初志貫徹している訳です。
このやり取りは、今でも忘れることが出来ない私の大切な出逢いとなりました。
その三洋堂さんでも入らないということは、「どういうことなのか?」すごく考えました。
私の先入観で、その本はすごく新しいものだという認識があった為です。
でもそれは大きな間違いで、実は私の生まれた年が初版だったんです。
中古本屋さんにも行きましたが全くなく、途方に暮れていました。
そこでひらめいたのが、「ネットで探してみよう」ということでした。
そしたら『あったん』です。
本当に良かったです。
中高年の方は、ネットに対してまだまだ良い印象を持っていないようです。
しかしネットを活用することで、誤解を恐れず言うと『人生が変わります』。
でも、何も全て良いとは言っていません。
犯罪や殺人、自殺、詐欺の温床になっていることは確かです。
最近本から遠ざかっていたので、これを機に読み出します。
本は、今読んでいる本に手を付けたときから読んでいません。
なんでか解りませんが、どうしても気が進まないんですね。
これは私には良くあることです。以前にも何度かありました。
私は、カッコつける気はありませんが、常に読む本を切らしたことがありません。でもめちゃくちゃスローペースです。
大学生の頃、一日十数時間かけて長編の単行本を読んだことがありましたが、それは特種なケースです。
これからも自分のペースで本を読んでいき、
多くの本との素晴らしい出逢い、
多くの方達との素晴らしい出逢いをしていきたいと思います。