今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

メイストームデー(5月の嵐の日)

2005-05-13 | 記念日
今日(5月13日)は、「メイストームデー(5月の嵐の日)」
「バレンタインデー」から88日目、「八十八夜の別れ霜」ということで、別れ話を切り出すのに最適とされる日。2月14日の「バレンタインデー」、3月14日の「ホワイトデー」、4月14日の「オレンジデー」と、14日あたりは恋人に関連した記念日が続く。これを乗り切れば、6月12日には「恋人の日」が待っているのだとさ・・・。
何故こんな日が設定されたのかは、よく知らないが、なんとなく他の記念日よりも、日本的で、情緒的で、面白いね~。「バレンタインデー」から88日目、「八十八夜の別れ霜」というのがいいよ・・・・。
八十八夜は、暦の上では「雑節」と言われるものの一つ。
立春の日から数えて88日目の日。現在の暦では5月2日か3日頃がこれに当たる。暦の上の二十四節気や七十二候は中国生まれだが、この「八十八夜」は、日本での実生活上の必要性から記載されるようになった日本生まれの言葉だそうである。日本の正式な暦に八十八夜が記載されるようになったのは、渋川春海による貞享の改暦(1684年)からだといわれているそうだ。
「八十八」と言う字を組み合わせると「米」と言う字になることから、この日は農業に従事する人にとって特別重要な日とされてきた。
昔から、「夏も近づく八十八夜」「八十八夜の別れ霜」などといわれ、八十八夜は霜のなくなる安定した気候の訪れる時期。春から夏へ移る境目の日として重要視されてきた。農家にとって遅霜は恐ろしい。育ち始めた作物の若い芽、若い葉に霜が降りて作物がだめになってしまってはそれまでの苦労が水の泡となる。春も終盤となって、油断していると危ないよと言った一種の警告の日なのだ。そして、この八十八夜の3日後が立夏。暦の上ではもう夏は目の前なのである。
八十八夜からは新茶の摘み取りが行われる。尋常小学唱歌に『茶摘(ちゃつみ)』がある。
夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る
  あれに見えるは茶摘みじゃないか  茜襷に菅の笠
作詞・作曲者は不詳であるが、かつての日本の夏前の季節感を浮かび上がらせる秀作として知られている。この唱歌は、1912年(明治45)年、『尋常小学唱歌 第三学年用』に発表されたものである。
5月というと風薫る5月、薫風・・など、穏やかですがすがしい天気を思い浮かべるが、その一方で荒れた一面を見せるのも5月の天候の特徴である。今日を、「メイストームデー(5月の嵐の日)」としているが、4月の後半から5月頃にかけて、低気圧が日本付近で急発達して、大風、雷を伴った大雨などが降り、海や山は大荒れの天気となって、遭難事故が起こることもある。
このような、メイストームや八十八夜の別れ霜を「バレンタインデー」に引っ掛けて、こんな、「別れ話を切り出すのに最適とされる日」など、考え出した奴は、しゃれっ気タップリで面白い奴ですね~。それとも、もてもて野郎かな・・・。しかし、この日の来るのを待ち構えている人がいる反面、この日を過ぎるのをじっと、息を殺して待っている人もいるのだろう。これを乗り切れば、6月12日には「恋人の日」が待っている。さ~、どのようにして過ぎていくんだろう・・ね。(^^;; ヒヤヒヤ、(^^;; アセアセ・・(^^;; ドキドキ・・。
(補)『茶摘(ちゃつみ)』の歌は、京都府宇治田原町の茶摘み歌が基になったという説が流布しているようなのでそう書いたが、これが信頼できる根拠のないことだというご指摘をいただいた。
参考:
八十八夜の別れ霜
http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0765.htm
お天気豆知識 - goo 天気
http://weather.goo.ne.jp/information/05/08.html
茶摘(ちゃつみ) 文部省唱歌 歌詞・MIDI
http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/chatsumi.htm
茶摘み - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%B6%E6%91%98%E3%81%BF
文部省唱歌 「茶摘(ちゃつみ) 」
http://www.truveo.com/%E6%96%87%E9%83%A8%E7%9C%81%E5%94%B1%E6%AD%8C-%E3%80%8C%E8%8C%B6%E6%91%98%EF%BC%88%E3%81%A1%E3%82%83%E3%81%A4%E3%81%BF%EF%BC%89-%E3%80%8D/id/1714371715
ふるさと歴史倶楽部
http://www.geocities.jp/uji_tawara/

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
嵐の日 (poemu)
2005-05-13 06:50:15


じっと息を潜めて、通り過ぎるのを待つ、

バレンタインデー、ホワイトデー、オレンジデー、

メイストームデー、恋人達の行く末は・・・。

続きは、6月12日、恋人の日と書かれていますね。

八十八夜の意味も、農業関連、季節に関わる事ですね。歌も懐かしいですね。
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今日の日 (よーさん)
2005-05-13 16:58:25
はい、私も、今日のことは、家人にも教えず、ひたすら、通り過ぎるのを待っています・・・(^^;)
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茶摘み歌について (細川右馬守)
2008-06-04 22:57:01
 私は宇治田原町の歴史などを調べている者です。茶摘み歌について記載されているこのサイトのことを知りまして拝見したのですが、気になる点がありましたので投稿させていただきます。
 唱歌の「茶摘み」はよく、京都府宇治田原町の茶摘み歌が基になったという説が流布しているようですが、それは信頼できる根拠のないことで、現に町内にはそのような茶摘み歌が伝えられていたという事実は確認されていません。逆に各地には似たような「茶摘み歌」が伝えられており、「摘まにゃ○○の茶にならぬ」の○○の部分が各地の地名となっています。
 つまりこれは、むかし、各地を渡り歩いて茶摘み作業に従事していた人たちが、その土地の地名を織り込んで歌っていたものだからで、現に京都府教育委員会製作の労働関連の歌を収録したCDには同じ京都府の和束町の「和束の茶摘み歌」が収録されています。また、奈良県奈良市には市内の田原地区における「田原の茶摘み歌」があり、同じように○○の部分が「田原」となっています。
 以上のことを今後の参考にしていただければと思います。
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ご指摘有り難う (よーさん)
2008-06-05 20:54:42
細川右馬守さんご指摘有り難う。
『茶摘(ちゃつみ)』の歌のことは、メイストームデーニ関連して書いただけなので詳しくは調べてませんでした。田原地区の歌の部分は削除しておきました。
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