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記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

オリックスが初の日本一に輝いた日

2005-10-24 | 歴史
1996年(平成8年)の今日(10月24日)は、オリックスがセリーグの巨人を破り、球団創設8年目で、初の日本一に輝いた日である。
伝統の「阪急ブレーブス」を前身とする球団が、オリエント・リース(株)へ球団を譲渡、1988(昭和63年)年11月4日、 球団名を「オリックス・ブレーブス」に変更。
この年、3月に、神戸に、グリーンスタジアム神戸が完成している。1990(平成2)年11月1日からは「オリックス・ブルーウェーブ」に名称変更した。オリックスは、神戸のグリーンスタジアムを本拠にして、当初は、特に目立ったチームではなかったが、イチロー選手の成長と共に次第に力をつけてきた(1994年にはイチロー選手が年間200本安打を達成している)。しかし、本当に強くなったのは、その翌1995(平成3)年の劇的なパリーグ優勝をしてからである。
この優勝をした年・1995(平成3)年1月17日、オリックスの本拠地である神戸市は阪神淡路大震災で被災した。そして、6千人を越える犠牲者と4万人の負傷者、家屋被害約25万棟、45万世帯。大都市の直下型地震の恐ろしさをまざまざと見せ付けられた。この震災では、オリックスナインの大多数も同様に被災し、あのイチローも神戸市西区の合宿所で震災に遭遇している。交通網は遮断され、外部との連絡が全く取れない状態が暫く続いた。オリックスに就任して、2年目の仰木彬監督は地元の九州から震災後の1月27日にやっと神戸入りし、神戸市役所に義援金300万円を渡し「神戸のために必ず優勝する」と宣言した。そして、2月のキャンプの実施すら危ぶまれた中、逆境を乗り切り、キャッチフレーズ「がんばろうKOBE」のワッペンをユニホームの右袖につけた選手達は、復興を願う神戸の人々の応援を受け、その気持ちが乗り移ったかのように大活躍し、ついにこの年、念願のパ・リーグリ制覇を成し遂げ(オリックス初優勝)のである。惜しくも、日本シリーズはヤクルトに負けはしたが、この地元球団オリックスの活躍は、神戸市民に大きな希望と勇気をを与えてくれた。この年のシーズン中のオリックスの観客動員数は、関西のパ球団としては、史上最多の165万8000人を記録した。
そして、翌年の1996年も、神戸市民の応援を受け、大活躍したオリックスは、10月24日 とうとう、セリーグの巨人を地元グリーンスタジアムで破り、日本一に輝いた(4勝1敗)。イチロー選手も前年に続き大活躍、8月30日、猛打賞記録を達成、そして、3年連続MVP(パリーグ)にも選ばれている。勿論、シリーズの観客動員も前年を上回り、球団新の179万6千人 を数えている。震災で傷つき途方にくれていた神戸市民は、オリックスナインのプレーを通してどれほど勇気付けられたことであろうか。
しかし、その後、オリックスは低迷を続けている。本拠地のグリーンスタジアム神戸の名前も2003年4月から、ネーミングライツによりYahoo! BBスタジアムと名前を変え、昨年は、近鉄バファローズとの合併でオリックス・バファローズとなる。あれだけ強くて、魅力的だったオリックスが、なぜこんなことになってしまったのか?それは、オリックスの球団経営に問題があろう。チームの中心である、イチロー選手をはじめ、金のかかる選手はどんどんと他球団へ放出し、金をかけないからまともな補強も出来ていない。その為、著しく弱体化し、ファンも愛想をつかし、観客動員数も年々減少。
2000(平成8)年12月、イチロー選手(7年連続首位打者:日本プロ野球新記録)は、米シアトル・マリナーズへ移籍して以来目覚しい活躍をしている。 このイチロー選手は、今でも、神戸を第2の故郷として、神戸の街を愛してくれている。一時は、神戸市民を励まし勇気付けてくれ、神戸の市民球団とも思っていたオリックスは、球団経営も、合併後、神戸と大阪の両本拠制を三年間に限って認められ、大阪ドームとグリーンスタジオを交互に使いながら試合しており、神戸の球団なのか大阪の球団なのかわからないようなやり方をしている。もう、地元神戸の球団とはいえない。オリックスの今年(2005年)の成績は、勝率。.470%で、4位。オリックスと合併してこの成績である。一部抜けた選手で新しく出来たチーム楽天は、なんと、勝率.281%。最下位だが5位との差だけで25ゲーム差である。しかし、楽天の良いところは、弱いけれども、明確に仙台市をホームグラウンドとし、仙台市民から支持されていることだろう。
神戸市民にとっては、イチロー選手だけは、今でも神戸の地元出身選手と思い熱い応援をしている。今年のイチローは、周りの人に、夢の打率4割もと期待されていたのだが、さすがのイチローもそれが、重圧となったのか、成績は不振で、期待通りの打率は収められなかったものの、5年連続200本安打は達成した。さすがと言うべきか。
参考:
オリックス・バファローズ公式サイト
http://www.bluewave.co.jp/
ICHIRO 51
イチローに関することならなんでも。大リーグ情報も確認することができます。
http://www.bluewave.nu/ichiro51/
イチローTODAY
あのイチローの活躍をすぐに確認することができます。またイチローNEWSもありイチローのすべてを知ることができます
http://macamp.site.ne.jp/shaka/ichiro/

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