ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

カツラの香りが漂う公園

2012年09月24日 | 日記

代々木公園の中のカツラの木

 私は週2~3回、ジョギング/ランニングをしています。健康のため、といったようなものではなく、スポーツとしてのトレーニングの一環なのである。ランニングは反射神経を使う必要がないので、老いても楽しめるスポーツなのです。

 練習する場所は、なるべく緑の多いところ。もちろん車の走っていないところにかぎる。私がよく利用するのは、神宮外苑周辺、玉川上水、戸山公園、野川公園、それに代々木公園である。こういう場所で走っていると、8月下旬から初秋の頃に始まって晩秋に至るまで、甘い木の香りが漂ってくる。

 最初は、何なのだろうと、思った。周辺に花など咲いてはいないし。そこで調べてみた。カツラである。カツラの木である。私は将棋も楽しむので、上等な盤はカツラの8寸、とかいうので名前は知ってはいたのだが、木そのものについては見聞がなかった。

 カツラは素性がまっすぐである。大木になるにしてはかわいい葉に特徴があってハート型の対生である。そして色は周囲の緑の木立に比べると淡い緑色をしている。古木になると、ヒコバエがやたら生えるというのも特徴のひとつである。このカツラの葉が秋口になると、甘い、なんともいえないふくよかな香りを解き放つのである。

 歩くより走るほうが周囲の環境の変化に気づきやすい。移動する適度のスピードが周囲の変化に感応するからなのであろうか。だから歩行者はカツラの香りに気がつかないことのほうが多いようだ。走っていてこの香りを嗅ぐと、一瞬足を止めたくなってしまうほどの心地よさなのです。

 絵に描いたのは、代々木公園のカツラの風景。カツラは多少湿地を好むようで、代々木公園の中では窪地で育っている。ついでだが、霞ヶ関の農水省の正面の歩道にカツラの並木があるが、ここではかぐわしい香りを嗅いだことはない。【彬】

 

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