ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

パレスチナ自治政府って、何?

2023年11月19日 | 日記

                センリョウ

 ガザ問題で解せないのは、パレスチナの地の行政形態はどうなっているのか、ということ。形式的にはパレスチナ自治政府ということになっているが、その首長は誰なのか、議会=行政委員会はどういう構成をとっているのか。政府を名乗っているのだから、その指導者は実在しているはずである。そして、その人はなんと言っているのか、伝わってこない。

 戦闘は政府の手から離れ、全てハマスという自発的武力勢力が行なっていることというのか。ならば、自治政府としてハマスを支援するとか宥めるとか、なにかをするという方策があるはずだ。また越境しているイスラエルに対して、なんらかの対処するべきであろう。

 武器を使用しているのだから、それは何処で生産しているのか。あるいは激しい戦闘状況の中で、飲食をどのように摂っているのか。被害状況は伝わるのだが、多くの人たちは日常生活を送っているわけで、その人たちが右往左往する日常が伝わってこない。毎日が戦闘下、どんな生活をしているのか。住民はハマスとどう向き合っているのか。支援しているのか、匿っているのか。

 平和を希求するのは、人間の普遍的な願いである。強力な武力によって一般人にも多大な被害が及ぶからだ。近代戦争、現代の戦闘は武力が格段に強力になっているから、いっそう被害が拡大する。

 それなのに、戦闘の指導者の声、一般人の生活状況が、伝わってこないのである。病院などを破壊するイスラエルの非人道的な残虐行為を報道し、その戦闘を非難するだけだ。

 これは知的停滞という以外にない。こういう状況をだれがどのように統制しているのか。ハマスを内部に抱えるパレスチナ自治政府には、とにかく何かをアピールしてほしい。政府がどこに所在するかなど明らかにしては爆撃を喰らうだけだなどと逃げないでほしい。

 国際ジャーナリスト達といわれている人たちの出番である。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カミユ「ペスト」、2回目の... | トップ | ラーメン仕草 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事