ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

気になるテレビ言葉

2020年10月25日 | 日記

ハナミズキの実

 日曜日の朝はNHKの番組を見ることが多い。
 長寿番組で、以前は自然のアルバムとか言っていたか、今は「さわやか自然百景」となっている番組がある。その後が中井貴一の「サラメシ」。
 私はこの二つの番組に、嫌々ながら付き合っている。他に適当な番組がないからだが、なぜ「いやいや」なのか。
 理由は、ナレーションの言葉遣いが嫌だからである。
 自然百景では、盛んに「生き物たち」と連発する。生き物を紹介するのに、なぜ複数形を用いるのだろうか。「生き物」というコトバは数えることのできない普通名詞であって、そこにタチと重ねるのはおかしい。それにタチというのは、人格を持つ人間の複数形の表現であり、動物は群で表現する対象だから、単に馬とか牛とかといって、これ自体で複数を表わす。仮に特定の動物をさす場合は、所有者とか動作とかを表す言葉と連動して、たとえば誰々所有の2頭とか、複数を表す場合は、飛び跳ねる馬の群となる。馬タチとはならない。
 サラメシというのはサラリーマンの昼食という意味だが、私にはなんとも下品な言い方に思える。まずサラという短縮形が気になる。サラというと更、空などの連想があって、無のイメージがある。それにメシというのが気に食わない。飯とメシと訓読するのは、野で活動する時の言い方で、メシドキだ、などという。屋内では飯とは言わない。現に女性たちは、メシとは言わないはずだ。食事という大切な行為を、あえて下品にいう必要があるものなのか。
 普通にサラリーマンのお昼時といえば良いのだ。番組編成者たちは弁当という言葉を使いたくないのだろう。弁当というと、腰弁とか、携えて持参するという意味があるので、もっと今日的なお昼時を表現したかったものなのか。しかし、あまり良い表現とは思えない。
 芸人のお笑い表現では無いのだから、まともな言葉を使って欲しいものである。【彬】

 

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