ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

2050年:地球はいかに克服したか。

2019年09月26日 | 日記

 米タイム誌の、9月23日号のタイトルは、2050:HOW EARTH SURVIVED.「2050年:地球はいか克服したか」である。

 現在、地球規模の課題である「温暖化問題」を特集した記事で、104ページ全てを費やしている。実は、1989年1月2日号に、PLANET OF THE YEAR、という同じ、「温暖化問題」を特集した記事を載せていたが、30年後の2019年今、さらに30年後の2050年の視点に立ち総括的に経緯などを載せている。

  記事内容は、実に多様だ。

 1. 有識者10名の意見、エッセー。

 2. 大陸ごとの状況、

  ①    北アメリカ、②南アメリカ、③アフリカ、④ヨーロッパ、⑤アジア、⑥オセアニア、⑦南極大陸

 3. 「温暖化問題」で活動する女性の活動 16名(この分野での女性の活躍は目覚ましい)

 4. 世界各国の子供たちの描いた絵16点。2050年の地球を描く。

 5. 参考資料として、国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の示す、温暖化克服のための諸施策、ロードマップ 6項目。

  1)天然ガス、石炭の段階的使用廃止。2)風力、太陽光の使用推進。3)原子力・ゼロカーボンとリスクを考慮し使用。4)CO2削減、年間300ギガトン。5)森林資源の減少を防ぐ。6)エネルギーの効率的使用

 さて、僕が心打たれたのは、1.の、或る有識者の意見、エッセーのなかの言葉、つまり、現在までの30年間の温暖化対策は足りていない。今、明確に言えるのは、「すぐに行動することが必要だ。そうすれば克服は可能になる。」である。これから30年後の2050年は「世界は挑戦し続けた、最悪の事態は避けられた。」である。

 最悪の事態は避けなければならない。・・・・農地の荒廃による生活基盤の喪失、移民、難民の増加。オセアニアの島国の水没。なによりも、35度~の中で人間は生活できるのか?

 絵は、TIME誌の表紙の概略スケッチ。

    2019年9月25日  岩下賢治

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