はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

反田さんが語る「ピアノ上達の近道」

2022年06月13日 | ピアノ
2022/6/13



先日、反田恭平さんが高知市で
佐渡裕指揮/新日本フィルハーモニーの演奏会を
行なった際のインタビュー動画があります。

これがピアノを習っている人、教えている人
あるいは、子どもに習わせたい人には
大変に参考になるお話ではないかと思います。


「ショパンコンクールが苦しい緊張だったので
あの後から、全く緊張しなくなった。
何があっても緊張しなくなった」
と話しています。

コンクールで緊張しない人はいないでしょうが
長丁場ですし、世界最高峰ともなれば
それはすごい緊張の連続だったでしょうね。



「ピアノを習う子どもたちから
練習が嫌だという声を聞きます」という質問に対して。


「練習の好き・嫌いに大いに関係してくるのは
おそらくピアノの先生だと思います」
と答えています。

「これだけ弾ければ、楽しい世界が待っているんだよ
ということを、ちゃんと伝えられていないから
子どもは練習が嫌になる。
それに尽きると思います」


「僕は先生に恵まれていて先生はみんな優しかったし
いろんな先生に反抗していた」
「そんな僕にも辛抱強く、手とり足取り教えてくださった」


やはり、まず先生ですね。
先生の教え方が大事です。


別のところで話されていましたが
反田さんが最初に習った先生は若い男性で
その先生が好きで、先生に会いたくて
練習に行っていたとのことです。


角野隼斗さんも
お母様が先生でいらしたわけですが
ピアノが好きになるよう、無理強いすることなく
楽しく練習できるようにと
工夫を重ねていらしたようです。


 
子どもがピアノが好き、楽しいと思える瞬間を
たくさんつくること
練習するとうまくなるという経験を
積ませることは大事ですね。



さて、インタビューの続きです。

「ピアノが上手になる方法は」と聞かれて
「センスです」と笑っていますが
「一番わかりやすく、上達しやすいのは
自分の演奏を録音すること」。

反田さん自身、昔はボイスレコーダーで
録音していたそうですよ。

「自分が想像したのと違うように
弾いているなと思ったりした」
「自分を見つめ直しながら弾くというのが
一番の近道だと思います」



私ごときレベルで恐縮ですが、まったく同感です。

うちのピアノにはピアノプレーヤー
という装置がついていて
自分の演奏を録音・再生できるのです。

これを聴くと、客観的に自分の演奏がわかります。
(それでうまく弾けるようになるとは限りませんが)


「あとはいろんな人の演奏を聴くこと」
とも言っていらっしゃいます。

反田さんが最も大事にしている言葉があって
「優秀な人は模倣する。偉大な人は盗む」
ピカソの言葉だそうです。


「音楽家として最も大事にしていることは
楽しく全力で遊んで、全力で音楽に向き合うこと。」

なにごとも楽しみながら(ここ大事)
楽しまなかったら演奏に表れる。
自分が楽しまなかったら
聴いている人も楽しくない。


余談ですが
昔のピアノの先生は怖かったという話を
坂本龍一氏が書いています。

子どもの頃、作曲を教わった男性の先生に
「生徒たちは怒鳴られたり、ひっぱたかれたり、
譜面に大きく×印をつけられたりしていた。」

みんな叱られて泣いていたとあって
びっくりしてしまいました。

その頃はそういう時代だったのかなと
思ったのですが・・・。

 

静岡時代のリトミック講師仲間で
音大ピアノ科を出た人ですが
弾き間違えると、先生にピシャッと手を叩かれた
と話していました。

え、私と同年代の人でもそんなことあるの!?
とびっくりしました。

怖くて行きたくなくなってしまうのでは?
と思ったりしますが
それでも、ピアノが嫌いにならず
知人はピアノの先生になってますから
ピアノが好き、弾けるとうれしいという気持ち
のほうが強かったんでしょうね。




教えて反田恭平さん♪ ピアノ上達への近道は?

(動画はやや音声が小さいです)


反田さんは7月には本も出されるとのことで
私も予約しました。

反田さんがどんな経験をして
今のようなピアニストになったかを知りたいですね。




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