はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

反田恭平さんの解説する羽生選手の『バラード第1番』

2022年01月11日 | フィギュアスケート
2022/01/11
 
 
雑誌「Number」1043号に反田恭平さんが
羽生選手の演じる『バラード第1番』について語ったものが
載っています。
 
 
 
 
これがほんとうに素晴らしい記事。
こういう解釈を知りたかったと私は思いました。
 
今まで「羽生選手は音楽をまとって滑る」とか
「羽生選手の滑りは音楽そのものだ」という
いろいろな方の語る感想を聞いていましたが、
いまひとつピンとこなかったのです。
 
もちろん、私も同意ですが、
どこがどうであるという具体的なことは
そこまで語っている人はいなかったのです。
 
 
バラード第1番は純粋に音楽が表現するもの・・・
拍や拍子やテンポ、音の高低や、ダイナミクスを
動きの表現に変換しているのです。

「SEIMEI」や「天と地と」のように
主人公がいたり物語があって、それに沿った振付をする
ということではありません。
 
 
反田さんの感想はさすがに音楽家。
 
ご自分が演奏者として理解している曲の解釈と
振付を結びつけて語っているので、具体的でわかりやすいのです。
 
 
 
「ショパンの想いに寄り添って」と題したインタビューです。
 
 
羽生選手の演技を見て、
反田さんは「柔らかでありながらも確固たる核がある。
そしてこの曲をよく理解しているな」
と思ったそうです。
 
「左手で弾くバス音(低音)がボンと鳴るときに、
彼は氷上を回りながら足で蹴っている。
そういった動作からは、ショパンの作品の意図を表現し
観客へと伝えるようなものがあると感じました。」
 
「演技冒頭に4回転ジャンプを跳んだ後、音が下降するときに
音の旋律の高低差をうまく利用して
踊っていますよね」
 
「"間”の取り方が非常に秀逸です」
 
「全体的に足の動きはピアニストにとっての左手のバス音を表し
上半身や手の繊細な動きは右手、メロディーや雰囲気を表現しているように見えます。
このプログラムは『バラード第1番』という曲を氷上に具現化したものと
いっていいかもしれません。」
 
たくさんありますが、あとは「Number」をお読みくださいね。
 
 
 
Yuzuru Hanyu performs to Chopin's Ballade No 1 at PyeongChang 2018 |   

 
反田さんが2013年にロシアに留学したとき
「日本出身なんです」と話すと
「羽生くんの国ね」と言われて、ご自分も覚えてもらったとか。
 
「ロシアの方たちにとってフィギュアスケートは国技のようなもの」
だそうです。
 
フィギュアスケートが「国技」ならロシア勢の強さも納得がいきますね。
羽生選手のロシアでの人気の高さも、わかるというものです。
 
反田さんは以前、フィギュアスケータの方たちと競演したいと
SNSでつぶやいたことがあったそうです。
 
今もその気持ちは変わらないそうですから、
北京オリンピックが終わった後には
きっと競演があるのではと心待ちにしています。
 
 
同じ94年生まれ。
いつか2人の対談もお願いしたいと思っているところです。
きっと話が合うと思いますよ。
 
考えると、楽しみですね!

 
(これは1/14に書き直し、動画の貼り付けを訂正しました)
 
 
 
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