はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

青山透子著『日航123便墜落の新事実』 

2024年05月15日 | 
2024/05/15


先日このブログに書いた
森永卓郎さんの本 の中に紹介されていた
青山透子さんの本です。

この本も今Amazonの
ベストセラー1位になっていますね。

私は連休中ずっと読んできましたが
この本を読むのは苦しくて
内容に心がふさぐのです。

でも読みたくてたまらないのです。




ここに書いてあることは嘘だとか
間違っているとは思えませんでした。

惨劇は何によって引き起こされたのか。
事故を隠そうとした人々がいた。
被害者を見捨てた人々がいた。

でも、ここにひとつひとつをあげることは
できそうにありません。

下をクリックして本の詳しい内容を
見ていただきたいのです。


目次も詳しいので
何が書かれているか、わかるかと思います。

これを書かれた青山透子さんの中には
どのくらい強い決意があったかと
想像すると途方もない気がします。


私は少し目線を変えて
深刻極まりない事件の本質ではなく
すこし肩の力が抜けた部分
スチュワーデスだった青山透子さんが
わかるところを引用させていただきたいと
思います。

・・・・・・・・


〈当時、スチュワーデスは憧れの職業として
常に就職希望種の上位を占めていた。
初めて日本航空の制服を身につけた日を思い出す。

鶴丸を正面につけたこんもりした型の
帽子を目深にかぶり
金ボタンのついた紺色のニットワンピースに
紺、赤、白のスカーフをさらりと巻く。

JALとロゴの入った真っ赤な
革のベルトを締め、
濃紺のストッキングとヒールのある革の靴を
履くと、
そこにはスチュワーデスに変身した
自分の姿があった。〉
(p.35)

1985年頃のスチュワーデスは
憧れの職業でしたね。

きれいでかっこよくて
世界中を飛びまわる女性の花形職業。

応募条件には「容姿端麗」とありました。


〈頭に浮かぶメロディは、
当時のボーディングミュージック、
リチャード・クレイダーマンの『渚のアデリーヌ』である。
 あの曲が流れるとチーフパーサーの
「ボーディングです」の声がして、
一斉に制帽を目深に被り、
お互いに顔を見合わせてニコッと微笑む。
それぞれが担当コンパートメントの区域に
スタンバイして真っ白な手袋をはめ、
背筋を伸ばしてにこやかにお客様を迎える。〉
(p.152)


ああ、当時流行っていた『渚のアデリーヌ』
という曲は私も好きでしたが
日航機のボーディングミュージック
だったのですね!

それは知りませんでしたが
街中でもラジオでも
よく耳にしていた曲でした。

Richard Clayderman - Ballade Pour Adeline
動画お借りします


この曲を聴くと
飛行機に乗ることを楽しみにしていた
大勢の乗客
仕事に誇りをもって働いていた
同僚たちによせる
青山さんの気持ちが痛いように
伝わってきて悲しくなりました。


本の紹介として
このくらいしか書けないのですが
事故から39年たって
そろそろ本当のことを語る人が
出てきてくれないかと思うのです。

真相を知る人も高齢化しているでしょうし
事実が闇に埋もれてしまうのは
ほんとうに残念なことです。

ジャニーズ問題のように
何かをきっかけにして
真実が問い直されれば
いいなと思っています。




コメント
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