よし坊のあっちこっち

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映画三昧 ‐ 映画と私(2)

2021年09月20日 | 映画
小学校五年の夏、杉並から小平に引っ越した。西武沿線の花小金井駅から徒歩15分くらいの所である。

最寄りの映画館は一駅新宿寄りの田無(今は西東京市という)にあった。ここの東映にはよく通った。東映だから圧倒的にチャンバラ映画だったが、映画が斜陽化し始めて、東映は第二東映を作り、それまでや歌右衛門の脇に甘んじていた里見浩太朗などを主役に抜擢し斜陽を切り抜けようとしていた。千恵蔵や歌右衛門の両巨頭を差し置いての若手起用が出来ない中での苦肉の策だったのだと思う。

日活もあったように記憶する。当時よく掛かっていたのが、高橋英樹の「男の紋章」シリーズと渡哲也の「無頼」物だった。日活も裕次郎全盛の時代が終わり、次に来る日活ロマンポルノ時代の端境期の頃であった。

もうひとつ、よく観た大映は武蔵小金井に常設館があり、足繁く通ったものだ。

中学から高校へと歳が上がるにつれて、映画行動範囲も広がっていった。当時の映画上映の情報は新聞の映画欄である。紙面の下のほうにぎっしりと東京及び近郊県の映画館と上映作品が載っていた。それを見ながら見逃した映画やら三本立てなどを探しては出かけた。西は立川、都内では新宿、池袋、渋谷など。実に楽しい時代だった。