よし坊のあっちこっち

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言葉は難しい ー 英語と固有名詞

2021年09月01日 | いろいろ
英語はサイレントワードがあったり、地名の固有名詞にはネイティブアメリカンの言葉があるから、発音が難しい言語のひとつだろう。その中でも固有名詞、特に人名の表記や発音には日頃から注意が必要だ。

何故、人名の表記・発音を間違えるといけないか。固有の名前を間違えるということは相手に不快感を与える、大げさに言えば侮辱することに繋がるからだ。知らなかったら、それを知った時直さなければならない。

日本人は漢字圏と英語圏の人名を勝手読みするきらいがある。典型的なのが朴さんをパクでなくボクと呼び金さんをキムでなくキンと呼ぶ。英語圏読みはローマ字教育の影響だろうか、例えばKylieをカイリーではなく、キリー読みしてしまう。英語圏以外の国だと発音しにくい人名が多いので、素直に本人に聞くのだろうが、英語圏だと学校で一応英語を習ってるので勝手読みが横行する。

逆に中国に行くと日本名が中国発音になるから、侮辱されたとは思わぬが奇妙な感覚にとらわれる。小林さんはシャオリンとなる。名前くらいは出身地通りの発音で呼んでほしいと思うのは筆者だけだろうか。

アメリカの芸能人も様々な言語的背景をもっているから、トークショウなどを観ていると、司会者が名前をどう発音するか必ず聞いている。そんなアメリカでも、昔は東洋人など目じゃなかったから、同じような勝手読みが起こった。その典型がゴルフの青木功である。Aoki Who?の時代だ。アメリカのツアーに参戦した青木は快進撃を続けたから、青木の連呼が始まった。”アイサオ・エイオキ”の連呼となった。(この時一緒にラウンドしていたアメリカ育ちの奥さんがTV局に厳重抗議し、以後イサオ・アオキとなったのは有名な話である)。

だいぶ良くなったとはいえ、最近でも直っていない気になる事例がある。しかも英語をよく知っている著名人にして間違った言い方をしているから、がっかりする。Financeの発音はファイナンスまたはフィナンスで、名詞動詞双方に使う。これが固有名詞に使われた時には注意しなければならない。英国を代表する経済紙The Financial Times(ファイナンシャル・タイムス)がフィナンシャル・タイムスとして堂々とまかり通っている。いささか残念である。