よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

支那そば・中華そば・ラーメン

2006年11月11日 | いろいろ
長く海外に居ると、たまに日本へ帰ってまず考えることは、ラーメンだ。大体長旅で夜着くから、翌日のランチがまずラーメンとなる。そして、次の日はどうなるかと言えば、足は又ラーメン屋に向いてしまうといった有様である。

小さい頃は、外では滅多に食べなかったから、親父が「よし坊、支那そば食いに行くぞ」は極上の喜びに変わったものだ。そう、チャーシューが一枚、ナルトと支那竹にほうれん草ひとつまみ、これに葱がパラリと撒かれ、スープは醤油味のみ。30円か40円。そんな時代だった。

世の中変わるもんだ。味噌がでりゃ、塩がでる。広島博多は”とんこつ”と来る。北は北海道から南は九州まで一億総ラーメン狂の様相だ。そんな中で、忘れちゃいけないのが、”タンメン”というヤツ(写真)。塩味だが、塩ラーメンではない。タンメンといわなければならない。同じ塩味でも味は明らかに違う。関東は何処のラーメン屋に入っても大体有るが、関西に行くと、探すのに相当苦労する。そんなわけで、大阪でタンメンを食べようとすると、いつも行くのが大阪駅の阪急百貨店の横、ガード下のレストラン街にある、新京飯店となる。

全国の主要なところでは、ラーメン激戦区なるものがあっちこっちにできているのに、何故か関西は、風も立たない。関西のこだわりなのか、他とどこか違う。いまだにその理由が分からない。

ラーメンとは中国から渡来したものであるからして、本場中国で食堂に入ると、それは、老麺・拉麺・汁麺であり、薄い塩味か、薄い中国醤油味のスープに麺を無造作に入れ、少々の青菜が入っているだけの、お愛想無しの、正に原型か。ここから日本でよくもここまでバラエティに富んだ”日本のもの”になったものだと関心する。

昔、中国軽工業品進出口公司の課長二人が来日して、アテンドした時、神戸の普通のラーメン屋に入った。食べ始めた二人は箸を止めた。口に合わないのかと思って聞いたら「こんなに美味い老麺今まで食べたことが無い」。日本はラーメン天国だ!