福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

セウォル号事故と映画

2018年06月29日 |  〇映画・映画音楽

그날,바다 「その日、海」 2018年   〇〇〇〇〇
(317)




世界に大きな衝撃を与えたセウォル号沈没事件(2014年4月)から
丸4年が経過した今年4月、セウォル号の沈没原因を科学的に解明
しようとするドキュメンタリー映画が公開された。

犠牲者の追悼には、何よりも事故原因の真相解明が欠かせないとする
強い思いから、制作された作品だ。

この映画では、これまで、政府の公式見解などから沈没原因とされて
きた操舵ミスや積み荷の過積載、船体の改造などとは全く別次元の
原因があったことを、多くの生存者の証言や写真、映像、科学的な
データ分析などを元に訴えている。


△錨を引きずりながら走る船のCG映像(映画より)

その真の原因とは、セウォル号が、何らかの理由により船首左側の錨
(いかり)を引きずって走っていたことにある、とする一見、突飛な
主張だ。


△左側の錨は降りているか、巻き上げている途中(映画より)

しかし、公式見解で事故があったとされる2時間ほど前から、
セウォル号が4度ほど船首左側に大きな衝撃を受け、船にブレーキが
かかったようになり、左に急旋回するとともに、遠心力の向きとは
逆の左側に傾いたことなどが、生存者の証言や各種の画像、科学的な
データ解析などで確認されている。


△沈む直前の左側錨は、巻き上げられてはいるが黒の塗装が完全にはげた状態

このドキュメンタリー映画が提示する客観的な事実や証言に接する限り、
「ヲタク」も、セウォル号沈没の真の原因が、船首左側の錨にあったと
考えざるを得ない。


△海底地形とL(左への急旋回)の相関関係(映画より)

今からでも遅くはない。

韓国の関係当局には、犠牲者の魂を慰霊し、事故の再発を防止する
ためにも、1日も早く、真摯な姿勢で事故の真の原因を解明して
いただきたいものである。

年に1、2度とは言え、日韓旅客船を利用している立場の「ヲタク」と
しても、強く願っている。


(終わり)




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