福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓オタとボルシチ

2020年11月11日 |   〇中・露・越語
プサンのロシアタウン(中華街)との出会いをきっかけに
ロシア語を学び始めた「ヲタク」が、ずっと疑問に感じて
きたことがある。

それは、ロシア語では「борщ」(ボルシ)と呼ぶ
料理を、なぜ日本語では語尾に「チ」をつけて
ボルシチと呼ぶのか、という疑問だ。


△2019年冬、釜山ロシアタウンで食べたボルシチ

つい最近、やっとその謎を解くことができた。


△2018年冬、釜山ロシアタウンのボルシチ(小)

ボルシチとは元々ウクライナの料理で、ウクライナ語
では「борщ」を「ボルシ」ではなく「ボルシチュ」と
呼(読)んでいるのだ。(Google翻訳でロシア語発音と
ウクライナ語発音を比較



△2017年冬、釜山ロシアタウンのボルシチとサモサ

おそらく、日本語のボルシチはウクライナ語の
ボルシチュに由来する外来語だったのだ。



(終わり)

韓国映画と鈴木清順

2020年11月11日 |  〇映画・映画音楽
7월7일  「7月7日」 〇〇〇--
(1242)



2020年に公開されたインディーズ系の青春ドラマ。

インチョン(仁川)を舞台に、大学卒業後も定職に
つかず映画監督になる夢を追っていた青年が主人公。

その青年が、夢に区切りをつけ、彼女や家族の
ために就職しようと決心した矢先、街の不良たちに
暴行され、命を落としてしまう。

7月7日は彼の命日。


△仁川大橋<映画より>

映画では彼の命日前後数年間のエピソードが、
まるでパズルのピースのように時系列を無視して
バラバラに展開される。

そういう意味で分かりにくい面もあったが、総じて
なかなか見ごたえのある青春ドラマだった。

この映画で印象に残ったのは、映画研究会での
主人公の活躍を取り上げた昔の新聞(雑誌)の
切り抜き。


△映画研究会の壁に掛けてあった昔の記事<映画より>

そこには、彼が日本の映画監督スズキセイジュン
鈴木清順)を尊敬していることが書かれていた。


△我ながらあまりにも細かすぎる韓国映画観察である<映画より>

正直、日本人「ヲタク」も知らない映画監督だった。

どうやら、韓国の映画界には日本映画に敬意や親近感を
抱いている人々が一定存在している、と見てよさそうだ。


(終わり)