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福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

映画で鴨緑江断橋

2019年11月19日 | 【北朝鮮関連】

ドイツで制作されたドキュメンタリー映画「ハロー・ピョンヤン
(韓国での公開名、2019年)を見た。

その映画で、中国から北朝鮮に向かう国際列車が鴨緑江大橋
渡る際の車窓越しの映像を目にすることができた。


△鴨緑江大橋を渡る国際列車の左車窓から見た中国・丹東市(映画より)

その中に遊歩道となった鴨緑江断橋の先端部分が写っていた。

「ヲタク」が初めて目にする映像だった。


△列車右車窓から見た丹東市の鴨緑江断橋(映画より)

いわゆる国境観光を楽しむ人々の姿もはっきり捉えられている。


△左車窓から見る鴨緑江と北朝鮮・新義州市(映画より)

それにしても、この映画を見て、あらためて驚いたのは、
列車が鴨緑江大橋を渡り対岸に着いた途端、目に入ってくる
(映像に捉えられた)北朝鮮・新義州の貧しさである。

対岸の中国・丹東市との経済格差は、あまりに極端すぎて
にわかには信じがたいほどである。

1980年代の初頭、「ヲタク」が初めて韓国を訪問した際に
感じさせられた日韓の経済格差とは、明らかに次元を異に
している。

しかも、丹東と新義州の間には、いくら大河とは言え、
鴨緑江という河が1本、流れているだけである。


(終わり)


ドイツ人の北朝鮮旅行

2019年11月19日 |  〇映画・映画音楽

헬로우 평양  「ハロー・ピョンヤン」 2019年 〇〇〇〇-
(864)



2019年に公開された北朝鮮紀行ドキュメント。


△ピョンヤンの中心部(映画より)

ドイツ人の映画関係者が制作した作品なので、正確には
韓国映画ではない。ナレーションもドイツ語(ハングル
字幕付き)。


△高層ホテルの窓から見たピョンヤン(映画より)

2013年と2017年の2度にわたる北朝鮮旅行の記録が、
研究者へのインタビューなども含め84分の作品に
まとめられている。


△金日成親子の巨大な銅像(映画より)

1度目は北京から国際列車で、2度目はウラジオストクから
飛行機で北朝鮮入り。

現地では、2度とも2人のガイドが付き、およそ1週間の
全日程が先方任せ。移動手段は専用のマイクロバスや
地下鉄。


△13年訪朝時、流ちょうなドイツ語を話すガイド(映画より)

唯一、ガイドが同行しなかったのは、2度目の旅行で
参加したピョンヤンマラソンのみ。


△17年訪朝時、流ちょうな英語を話すガイド(映画より)

また、重要なポイントは、2度の旅行とも映像の撮影が
禁止されていたので、
このドキュメント作品が、カメラや
スマホの動画撮影機能のみを使い、隠し撮りされた映像を
編集し作られたという点だ。

ただし、映画関係者の作品らしく、マラソンを走りながら
撮った映像など、ごく一部を除き、映像は非常に鮮明で
見やすく、全くと言ってよいほど、カメラによる隠し撮り
であることを意識させなかった。


△マラソンを走りながら自撮りした映像(映画より)

北朝鮮という全体主義国家を賛美するでも、侮蔑する
でもなく、ガイドを始め、現地で出会った人々や見た
ものをありのままに淡々と記録していた。

実に貴重な作品を見させてもらった。




(終わり)