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福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

字幕と宝くじとリハビリ

2018年02月04日 |  〇映画・映画音楽

바다    Themselves  2011年   〇〇---  (76)



目の見えない少年、水商売の女性、コーチ目当てにボクシングジムに
通う怪力の女性。それぞれに事情を抱えた3人が1台の車で海を
目指す珍道中を描いた青春映画。

例によって、この映画でも中国語字幕にトンチンカンな誤訳が
いくつか目についた。



中でも、「복권집(宝くじ店)」が「リハビリセンター」とは驚いた。

すぐ後のシーンで、実際の宝くじ屋が画面に登場するにも関わらず、
間違いに気づかないのだから、お粗末すぎる。



おそらく「복권(福券)」の音から「保健」あるいは「復健」くらいを
連想し、中国語の「康復」と誤訳したのだろう。

中韓共通の文字である漢字が、足を引っぱっている例だ。

공공의 적  「公共の敵」  2002年  〇〇〇--  (75)



韓国式型破り刑事の事件簿。

男の自慰行為シーンに主人公の野糞シーン。えげつない演出も
型破りだ。

一方、自分を刺し殺した犯人が息子であることを示す証拠(割れた
爪)を死ぬ直前に飲み込んでいた母親の愛情には、グッとくるものが
あった。

韓国でヒットした理由がわかった。

화이ファイ 悪魔に育てられた少年」 2013年 〇〇〇--

(74)



同じ孤児院出身の5人からなる凶悪な強盗団に育てられた少年。
自らの出自の秘密を知った少年は「怪物」と化し、復讐を始める。

몽타주 「悪魔は誰だ」  2013年  〇〇〇--    (73)



よくねられたサスペンス映画だった。もしかすと、横山秀夫の
小説「ロクヨン」あたりに影響を受けているのかもしれない。

그놈 목소리   「あいつの声」 2007年  〇    (72)



実際にあった未解決の誘拐殺人事件を題材にした映画。救いのない
映画はつらい。

살인자  「殺人者」 2014年  〇   (71)



殺人者の息子が主人公。絵を描くことが好きな気弱な少年が、
犯罪に手を染めていく過程が、あまりにも悲しい。

(終わり)