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福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国小学校の級長選挙

2024年06月12日 |  〇映画・映画音楽
버거송 챌런지  「バーガーソング チャレンジ」 〇〇---
(2061)



2022年に公開された短編のナンセンスコメディ。

ある小学校での学級委員長選挙。超豪華なお礼で票を集める金持ちの息子を
1票差で破り、委員長に当選した少女が、当選のお礼にクラスメートに
ハンバーガーを1個ずつ配布しようとする。ところが、彼女にも、彼女を
応援したい家族にも、金銭的にそんな余裕はない。

そこで、あるハンバーガーショップが開催するキャンペーンに応募する
ことになった。ショップを宣伝する歌に合わせて作った動画をネット上に
公開し、多くの再生回数を稼げば、上位の応募者にはハンバーガー100個
(2位)をはじめ、豪華な賞品が提供される、というもの。


△少女家族の動画は2位ではなく、何と1位を獲得してしまう・・。

結末まで詳述はしないが、物語の展開にはけっこう引き込まれてしまった。

(終わり)

ソーメンで作った韓映画

2024年06月11日 |  〇映画・映画音楽
오목어   「ヌードルフィッシュ」  〇〇〇--
(2060)



ピンの代わりにソーメンを使った短編のピンスクリーン・アニメ。公開は
2012年。撮影技法的には、この作品もストップモーション・アニメ
一種と言える。


△大量のソーメンの切断面をそろえて作ったスクリーン世界

内容的には、小さな水たまりで生まれ育った小魚が、大雨のおかげで
川という新しい世界を知り、そして水の外にも興味を持っていく物語。

技法的には面白い作品だとは思ったが、内容的には結末の分かりにくさが
消化不良を起こすような作品だった。


(終わり)

韓国映画で人形アニメ

2024年06月10日 |  〇映画・映画音楽
토요일 다세대주택 「土曜日のアパート」  〇〇---
(2059)



2018年に公開された短編のストップモーション・アニメ



アパート内の生活音(騒音、振動)被害、加害の問題でぎくしゃくして
いた住民たちが、助け合いの精神を回復し、仲良く暮らして行けるように
なるまでの物語。

正直、ワンフロア―に1世帯の高層アパートが横倒しになり、1階建ての
長屋になるという、奇想天外、あるいはファンタジックな解決策には
白けたが、気持ちが和んだのは確かだ。

(終わり)

9分の韓流アニメ作品

2024年06月09日 |  〇映画・映画音楽
우주의 끝   「宇宙の果て」 〇〇〇--
(2058)



2020年に公開された短編のアニメ作品。登場人物たちは全て2足歩行の
動物として描かれている。


△父親はプサン方言を話していた

宇宙の果てに興味を持ち始めた子どもを残し、この世に別れを告げなければ
ならない余命3か月の母親の悲しくもいとおしい日々を、ファンタジックに
描いた作品。

優しく温かいタッチのアニメ動画を通じ、不思議な世界の中に存在している
生命の大切さを伝える作品だった。

非常に短い作品だったが、切ない余韻の残る、なかなかいいアニメだった。

(終わり)

韓国語では「代案学校」

2024年06月07日 |  〇映画・映画音楽
친구들  「友人たち」 〇〇〇〇-
(2056)



右耳に人工蝸牛(かぎゅう)、左耳には補聴器をつけた聴覚障害者の青年を
主人公とする短編ドキュメンタリー映画。公開は2017年。


△主人公のソラ(右)は器具を付ければ、ほぼ通常レベルの会話が可能

彼が通うオルタナティブスクール(韓国語では「代案学校」)での日常に
密着し、障害者と健常者がお互いの違いを認め合い、違いについての理解を
深めながら、人として対等に付き合っていくことの大切さを伝えている。

12分と言う非常に短い短編作品ながら、ブログ主自身、学ばされることの
多いドキュメンタリー作品だった。

(終わり)

露出狂に会った女子中生

2024年06月05日 |  〇映画・映画音楽
옆 구르기   「側転」 〇〇〇--
(2055)



2014年に公開されたインディーズ系の思春期ドラマ。

思春期の真っただ中を生きる中学生の少女を主人公に、様々な出来事を
通じて彼女が成長していく姿を、温かい視線で描いた作品。


△露出狂から逃げる主人公(左)と友人

鉄道駅プラットホームの奥まったベンチで露出狂に出くわした事件など、
詳述は控えるまでも、ディテールにこだわった非常におぞましいシーンも
あったりはしたが、総じて、なかなか見ごたえのある映画だった。

(終わり)

韓国 雲住寺の臥仏

2024年06月02日 |  〇映画・映画音楽
와불    「臥仏」 〇〇〇--
(2054)



雲住寺の臥仏(全羅南道和順郡グーグル画像)に、圧政からの解放を
願い生きて来た民衆の願いを重ね、創作された、セリフのない超短編
アニメ作品。

公開は1991年。



機会があれば、一度、このお寺を訪ね、この目で「臥仏」の実物を見て
みたいものである。

(終わり)

変な名前を持つ研究員

2024年06月01日 |  〇映画・映画音楽
연구원 김통닭씨의 경우 「研究員キム・チキンさんの場合」 〇〇〇--
(2053)



2006年に公開された短編アニメ映画。

キム・チキンという、おかしな名前に悩まされ、強い劣等感を抱きながら
生きて来た1人の青年が、ある出来事をきっかけに自分の名前を受け入れて
行く物語。


△留置場で見た夢の中で(?)巨大なチキンと出会ったチキンさん

たとえ、それが何であれ、自分を苦しめる「囚われ」からは早く解放
された方がよい。

短い作品ではあったが、鑑賞後、気持ちが軽くなる、おもしろいアニメ
だった。

(終わり)

台詞のない韓流アニメ

2024年05月31日 |  〇映画・映画音楽
■ 우산        「傘」  〇----
(2052)



1997年に公開された短編アニメ映画。一切、台詞のない作品。

戦場の街に取り残された画家が、少年時代の大雨の日の出来事を回想する。
彼は、大雨がやんだ後、偶然、傘の中に取り残された小魚を見つけ、元の
穏やかな姿に戻った小川に放ってやった。



はたして、少年だった日の小さな出来事の回想が、絶望的な今を生きる
画家に何らかの希望を抱かせることになったのだろうか?

ブログ主には、解釈の難しい短編アニメだった。

(終わり)

韓国映画で採用面接

2024年05月26日 |  〇映画・映画音楽
시네마틱 노블 2  「シネマティック ノベル 2」 〇〇---
(2051)



2023年に制作されたインディーズ系のオムニバス映画。3本の短編から
なる作品。恋愛系2本、ファンタジー系1本の構成だった。


△時間が何度も元に戻り、何度目かの面接で晴れて合格を手にした主人公(左手5人目)

3本ともブログ主の趣向には合わない映画だったが、例によって韓国語の
聞き取り学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。

(終わり)

兵役生活でノイローゼ

2024年05月21日 |  〇映画・映画音楽
용서받지 못한 자   「許されざる者」 〇〇〇--
(2049)



2005年に公開された問題作。

兵役生活にうまく適応できずに心を病み、休暇中の外出先で自死を選択
した青年を、彼より早く除隊した中学時代の親友の視点から描いた作品。


△休暇中、軍生活の先輩だった同級生を訪ねた青年は心を病んでいた

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、物語の展開にはけっこう
引き込まれてしまった。

(終わり)

カンフー使いの足は鉄

2024年05月10日 |  〇映画・映画音楽
속 돌아온 외다리  「続 帰ってきた1本足」 〇〇---
(2045)



1974年に公開された異色のカフー・アクション。

1930年代の上海を舞台に、日本人のヤクザに片足を切断された朝鮮人の
カンフー使いが、中国料理店店主の若い女性らの助力を得ながら、鉄の
義足を付けたカンフー使いとして見事に復活する。


△「쇠다리(鉄足)」の男として復活した主人公

そして、日本人ヤクザに復讐すると共に、恩人である中国人女性の父親の
命を奪い金塊を奪った真犯人である朝鮮人ヤクザの男を成敗する。

例によって、ブログ主の趣向には合わない映画だったが、物語の展開には、
そこそこ引き込まれてしまった。


(終わり)

韓国のブルース・リー?

2024年05月03日 |  〇映画・映画音楽
돌아온 외다리 「帰って来た1本足」 〇〇---
(2044)



1974年に公開されたカンフー・アクション。

時代背景は1930年代。中国のハルビンで孤児になった朝鮮人の少年が、
暗黒街の中国人ボスに拾われ義理の息子となる。少年は、ボスの元で修行に
励み、足技に長じたカンフーの達人へと成長する。この映画の主人公だ。

一方、関東軍と通じた日本のヤクザが中国人ボスの命を奪い、ハルビンの
裏社会を牛耳ってしまう。

敵討ちに乗り出す主人公ではあったが、一旦は失敗し、命の危機に陥って
しまう。しかし、朝鮮の独立運動家らの助力を得て、最後に日本のヤクザを
打ち倒すという展開の物語だった。


△韓国のブルース・リー?

この映画は、当時、一世を風靡していたブルース・リー(ウィキペディア
映画の影響を受けた、韓国風カンフー映画と見ていいだろう。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、物語の展開には、そこそこ
引き込まれてしまった。


(終わり)

双子の妹と義足の男

2024年05月02日 |  〇映画・映画音楽
서바이벌 택틱스  「サバイバル タクティクス」 〇〇〇--
(2043)



2024年に公開されたインディーズ系のドラマ映画。

1人の若い女性が、生前は疎遠になってしまっていた双子の姉の死の
真相を、片足に義足を付けた元・保険会社調査員の男と2人で探って
いく物語。


△姉に想いを寄せていた青年を職場の立体駐車場に訪ねた主人公の2人

結果的に、姉の死因にしろ、2人の主人公男女の未来にしろ、何一つ
明確な答えを出さないまま、映画は終わってしまう。

例によってブログ主の趣向には合わない映画だったが、物語の展開には、
そこそこ引き込まれてしまった。


(終わり)

慟哭した金大中

2024年05月01日 |  〇映画・映画音楽
길위에 김대중  「路上に金大中」 〇〇〇〇〇
(2042)



金大中元大統領の生涯を紹介するドキュメンタリー作品の前半部。
2024年に公開された。

金大中氏は、多くの犠牲を伴いながら成し遂げられた韓国民主化の歴史を
象徴するカリスマ的な政治家。


△米国からの帰国後、光州事件犠牲者墓地を初めて訪れ、慟哭する金大中氏

この作品は、1987年、韓国の民主化運動が大統領直接公選制を勝ち取る
までの、氏の困難な歩みを記録している。

非常に勉強になる、見ごたえのあるドキュメンタリー映画だった。

(終わり)