3月12日、栗本悠加選手が『大学進学のため3/29(土) に行われる2024-25 SOMPO WEリーグ 第16節日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦をもって退団することになりました。』と発表されました。
栗本選手の突然の退団のニュースに驚きましたが、日刊スポーツによると4月から筑波大学でプレーをするとのことです。大学進学を機にサッカーを辞めるのではなく、自身の成長のために大学のサッカー部に移籍するようです。このため日刊スポーツの記事にあるように4年後にセレッソに戻ってくる可能性もあるようです。
セレッソ大阪ヤンマーレディースの下部組織であるガールズは、全国大会で結果を残し、またアンダー世代の日本代表選手をたくさん排出しています。現在、レディースチームの主力を担う選手は、①上の世代の選手がいないため、アンダー世代の時から多くのプレー時間を得て成長した選手、②初年度のWEリーグ参加を見送った結果、主力選手が大量に移籍したため、なでしこリーグ1部で主力選手として多くのプレー時間を得たことにより成長した選手、が多いと思います。しかし、WEリーグ参入後にU18から昇格した選手は、現在の主力選手の壁を超えることは難しく、自身の成長のために必要なプレー時間をあまり確保できていない、という問題に直面しているように思います。
スペインのエイバルCチーム監督の岡崎篤さんは、サッカージャーナリスト小澤一郎氏のインタビューの中で、バスクのクラブがCチームを持つ意義として、「高校3年生~大学1年生の年代の選手が、適度なレベルで年間で2000分出場できる環境を作る」「どんなに素晴らしい練習を日々積んでいても、出場時間が足りないと選手は成長できない」と答えています。
今回栗本選手が、自身の成長のために出場時間を確保できるチームに移籍するという選択をしたのであれば、いい選択をしたと思います。栗本選手が大学の4年間で成長して、素晴らしい選手になっていることを願っています(できればセレッソに戻ってプレーしてほしいですが・・・)。
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