明治安田生命J1リーグ 第26節、浦和とのアウェイゲームはセレッソが24分の加藤選手のゴールを守り切り、ウノゼロで勝利しました。この結果、暫定4位に浮上となりました。
前半はセレッソがボールを保持する浦和に対し、守備がハマって効果的な攻撃ができました。加藤選手にはもう1点取るチャンスがありました。
しかし、後半は浦和が選手交代からボールを保持する時間を増やします。ほぼセレッソ陣内でゲームをする時間が長くなりました。同点、または負けている状況でこのような展開になるとセレッソはしんどかったと思います。このため前半に先制できたことは大きかったです。これまでは後半一方的にボールを保持されると耐えきれずに失点していましたが、浦和戦は決定機を作らせず、思ったような展開に持ち込めたといえるでしょう。
今後浦和とはルヴァンカップ準決勝で2戦試合をします。しかし、浦和は選手の能力や選手層はセレッソよりもいいため、今シーズンのリーグ戦の時のようにセレッソがうまく守りながら効果的な攻撃で得点を奪う、という試合展開にはならないだろうと思います。この難しい状況が予想されるなか、セレッソが対浦和対策としてどのような準備をするのか、それがうまくハマるのかどうかがカギになりそうです。
明治安田生命J1リーグ 第29節、ホームに鳥栖を迎えた試合は後半アディショナルタイムに清武選手のクロスにパトリッキ選手が頭で合わせたゴールでセレッソが勝利。リーグ戦の連敗、公式戦3連敗でストップしました。
鳥栖は試合の入りから予想とは異なる4バックでした。しかし、セレッソはGKのキム ジンヒョン選手をうまく使ってビルドアップをします。特に目立ったのがボールを後方で回しながらビルドアップしつつ、鳥栖のディフェンスラインの裏を狙った攻撃。オフサイドになりましたが毎熊選手のゴールは惜しいシーンでした。しかし、鳥栖にはボールを保持させないものの、セレッソも決定機はあまり作れませんでした。よく指摘されますがゴールをどのようにして奪うのか、パターンがないことが原因かと思います。
主導権を握りながらゴールの匂いがしないまま、後半に入りますが、52分にCKのこぼれ球を鈴木選手が見事なボレーで決めて先制します。まさにスーパーなゴールでした。
セレッソは62分に連戦で足がつっていた加藤選手から清武選手に交代すると守備時は4-4-2、攻撃時は4-1-2-3に変更します。64分に鳥栖は後半途中から3バックに変更するとゲームが動き始めます。セレッソは鳥栖のディフェンスラインのサイドを突いてチャンスを作り始めましたし、鳥栖もウイングバックを生かした攻撃が活性化しました。セレッソは80分に舩木選手を入れて鳥栖の右サイドから攻撃に蓋をしようとしました。しかし、82分にその右サイドから突破された逆サイドのジエゴ選手にボールが渡り、崩されて失点。まるで天皇杯広島戦のVTRを見ているようでした。
このまま同点で終わるのか、それとも連敗中のようにアディッショナルタイムに逆転されるのか、と嫌な予感が漂っていた90+3分、清武選手の上から落とすクロスにパトリッキ選手がヘディングシュート、それがパトリッキ選手の膝にあたって枠に飛ぶという幸運もありセレッソが逆転します。このまま逃げ切ってリーグ戦の連敗を2、公式戦の連敗を3で止めました。
勝ち越しゴールを決められるまでは連敗中と同じパターンになっていましたので、勝ち点3を取れてよかったです。
ホームで勝てましたのでスタジアムで中秋の名月も楽しむことができてよかったです。
天皇杯準々決勝広島戦、前半40分に先制したのにも関わらず、86分と90+1分に失点して、逆転負けとなり、天皇杯は敗退しました。
終盤までリードをしていて、逆転負けということを何度繰り返すのか、広島に何度も負けるのか(引き分けすらできない)、という思いでいっぱいです。選手は一生懸命頑張っていたので、セレッソのベンチの試合展開の設計の問題でしょう。広島はセレッソを上回るサッカーをして、セレッソは受け身にならざるを得なかったといえます。
一番まずかったのは、同点にされてからセレッソは前に出たので、ボールが行ったり来たりするオープンな展開にしてしまったこと。これは広島が望んでいた展開で思うツボにはまりました。リーグで上位につける広島のほうが延長戦は嫌なはずなので、相手の嫌がることを選択してもよかったのではないかと思いました。
今シーズンの広島との3試合を観戦しましたが、監督の差をとても感じました。