サンフレッチェ広島1-1セレッソ大阪(広島ビッグアーチ)
雨天の中でおこなわれた試合、最下位の広島とAWAYで対戦しましたが残念ながら引き分けでした。
立ち上がり10秒もたたないうちに4バックの連携ミスから失点し「またダメか・・・」という雰囲気になりました。しかし守りに入った広島に対し、セレッソは積極的に攻撃しました。左サイドバックのゼ・カルロス選手と右サイドバックの山田選手が起点となっていいパスを出しボールを支配できました。しかし、クロスの精度が悪いこと、広島もクロスへの守備に集中していたため得点が奪えませんでした。
後半右サイドのMFを酒本選手から苔口選手に変更し、攻めのリズムを代えようとしましたがこれが当たりました。ドリブルで仕掛ける酒本選手の時は攻撃が遅かったのですが、苔口選手の長所であるスピードを生かすための攻撃を意識したため右サイドの攻撃スピードが早くなりました。
そして50分西澤選手のパスから抜け出した森島選手がシュート、そのこぼれ球を徳重選手が押し込み久々のゴールを決め同点としました。
その後は広島のウエズレイ選手の動きがよくなり、打つシュート全てがほぼ枠内というすばらしいプレーにひやひやする場面もありましたが守備はよく踏ん張りました。攻撃も71分に古橋選手のクロスバーをたたく惜しいシュートもありましたが引き分けという結果に終わりました。
是非勝ちたかったですが、同じ下位のチームとの勝ち点差が逆転されなかったこと、4バックが思ったよりも機能していたこと、ボールポゼッションができるサッカーがみれたことから悪くない結果ではないかなと思います。
ただせっかくボールを奪っても攻撃が遅く、相手の守備が戻ってしまいチャンスが作れない場面が多く見られました。今後はボールを奪ったら素早く攻撃することが課題になってくると思います。塚田監督も試合終了後「サイドを起点にすることはできたが、そこからが遅く攻めきれなかった。スピード゛や質を修正していきたい。攻撃のタイミングを逸している。攻撃の仕方を忘れているようなところがある。」とコメントしているとおりその点を意識しておられるのでぜひ修正してほしいです。
試合終了後、満足そうな広島の望月監督に対し、不満げな塚田監督の表情が対照的でしたね。この結果に満足しないチームの姿勢が今後の巻き返しにつながっていくかなと期待しています。