今日の試合を例えるなら、日本代表がアジアカップの予選リーグでアジアのランキングの低いチームとゲームをしているような感じでした。もちろん日本代表が東京NBで、アジアのランキングの低いチームがセレッソです。
立ち上がりからセレッソの守備は全くハマらず、0-2になるまでは東京NBの攻撃練習のような感じでした。カウンターをしようとしても前線の人数が足りず、すぐにボールを奪われました。セレッソは前線での守備時は東京NBの3バックに対して田中選手、矢形選手、丸井選手の3枚でプレッシャーをかけようとしましたが、東京NBはGKを使ったり、MFがいいポジションをとって簡単に剥がしました。東京NBは下部組織でも常にボールを持つ試合をしているのでいつもどおりプレス回避したという感じでした。また1対1でも負けていたので、その結果終始自陣に釘付けにされることになりました。DAZNでの中継ではセレッソの陣形を4-4-2と言っていましたが、押し込まれていたので5-4-1になっていました。このあたりについては意図的に5バックにしたのか、5バックにさせられていたのか、公式HPの監督のコメントにも記載されていないのでわかりません。でも左サイドのスローインは百濃選手(交代後は和田選手)がしていたので、意図的に5バックにした(せざるを得なかった)と思います。
2失点目以降はセレッソがボールをつないで攻撃をする場面が増えて1点を返しましたが、セレッソが得点を奪いに行かざるを得なかったことと、東京NBに疲れが出たのかもしれません。
今日は監督のコメントにあるとおり、前線からの連動したプレスは難しいです。選手がやみくもに走っても相手が複数のプレス回避の手段を持っていたら、今日のようにただ単に走らされて疲れるだけになります。次節の浦和戦に向けてどのように改善するのかが課題なった試合でした。
12月27日(金)味の素フィールド西が丘で「高円宮妃杯 JFA第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会」の決勝が行われました。セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15は三菱重工浦和レッズレディースジュニアユースに延長戦の末、3対2で勝利し、9大会ぶり2度目の優勝を飾りました!!👏
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15の選手、スタッフ、関係者の皆様、本当におめでとうございます!
試合はハイライト動画でしか見ていませんが、セレッソの優勝のシーンを見るのはうれしいですね。簡単ではありますがハイライトで見た試合の感想を書きます。
最近スポーツライターの木崎伸也さんが、リバプールのスロット監督の戦術についてお話しされています(オランダの指導者雑誌に掲載されたスロット監督の戦術
この他にも4つの得点方法として、1)裏抜け、2)マイナスに折り返すクロス、3)セットプレー、4)カウンター、を紹介されておられます。
「高円宮妃杯 JFA第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会」の決勝戦のゴールシーンは、4つの得点方法に当てはまるゴールが多かったので、スロット監督はさすがだなと思いました。
浦和の2点目はセレッソのDFのボールを奪ったショートカウンターとマイナスに折り返したクロスによるものでしたので、2)と4)に当てはまります。
セレッソの3得点はいずれも、1)の裏抜けです。1点目は相手のゴールキックを拾った西村選手が玉村選手につないで裏抜けのパス、2点目と3点目は中盤で浦和のボールを奪い、15番の西村選手がすぐに裏にボールを出して、FWの田村選手が裏抜けしてGKとの1対1を作り出して、決めたゴールでした。いずれも1)と4)に当てはまります。いずれもボールを持ったら裏に絶妙のボールを出す、FWの選手はセレッソの選手がボールを奪った瞬間に助走をつけて走り出していましたので、チームとして練習していないとできないプレーでしたし、見事でした。(レビューを見ていると、相手の背後を狙って攻撃を続けることを再確認した、と書いてありました。
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15がスロット監督の戦術を研究していたのかどうかは不明ですが、4つの得点方法のいずれかに当てはまっていて興味深い得点シーンでした。
年明けにはU-18の全国大会がありますので、どのような戦術で臨むのか楽しみです。
SOMPO WEリーグ第3節、セレッソ大阪ヤンマーレディースはアウェイで大宮と対戦、矢形選手のハットトリックの活躍で4-0で勝利しました。
立ち上がりは大宮がセカンドボールを次々に回収して、セレッソは守備に追われていました。前半終了時に3-0でリードしているなんて夢にも思わない試合展開でした。その流れを変えたのは42分のセットプレーでした。脇阪選手のFKを白垣選手がニアであわせてファーに流し込んで先制。44分には大宮DFのゴール前のフィードが脇阪選手に渡り、脇阪選手が左サイドの百濃選手に斜めのミドルパスをつけます。この試合、百濃選手は突破を何度も試みますが大宮の右サイドバックの選手に止められていました。しかし、このシーンはドリブルで突破して、左サイドからクロスを入れることに成功します。このクロスを矢形選手が見事な動き出しで大宮のDFの前でヘッドであわせて2-0とします。45分+3分にはCKからの流れで脇阪選手が右サイドからクロスを入れると、ゴール前で矢形選手が見事にヘッドであわせて3-0とします。この3点目は大きかったです。
昨シーズン前半で3-0とリードしながら、3-3のドローに終わった試合があったためか、セレッソはまずは失点しないように慎重に入ります。そして63分に百濃選手が右サイドでボールを受けて、ポケットに走りこんできた脇阪選手にパス、脇阪選手のクロスを矢形選手がヘッドであわせて4-0とします。矢形選手のハットトリックとなる4点目で勝利をほぼ手中にすることができました。その後は大宮のミドルシュート2本がバーに当たる幸運もあり、クリーンシートで試合を終えることができました。
この試合にはU20女子ワールドカップから戻ってきた白垣選手が先発出場しました。ビルドアップもよかったのですが、相手にボールを奪われた瞬間に即奪還するプレーが何度も見られました。前半は大宮の選手に何度か裏を取られましたが、先発出場できるだけのプレーを見せられたのではないかと思います。同じくU20女子ワールドカップで活躍した米田選手も加えて、センターバックは層が厚いことを示せたのではないでしょうか。
SOMPO WEリーグ第1節、セレッソ大阪ヤンマーレディースはホームに相模原を迎え、3-1で快勝しました。
相模原は昨シーズン最下位ですが、セレッソに対しては1勝1分けと対戦成績は勝ち越しています。苦戦するかも・・・と思いましたが、いい試合ができたと思います。WEリーグカップでは神戸の選手の能力に圧倒されたり、千葉のビルドアップに対応できなかったり、苦戦していたのですが、相模原は選手の能力はほぼ同じ、千葉ほどのビルドアップの精度の高さがなかったこと、初期配置が同じ4-4-2だったことでプレーしやすかったのだと思います。

試合後の鳥居塚監督のコメントにもあるとおり、これまでの2戦試合よりも余裕があるため相手の逆を取るパス回しができました。失点シーンについては、DAZNで見た限りはオフサイドなので気にする必要はないかと思います。2点目を取ったあとに相模原のCKキックから何度もクロスを入れられましたが無失点に切り抜けた守備が勝利を引き寄せたと思います。ビルドアップ時にサイドバックが大外レーンに位置を取るので、パスコースが同じレーンにいるサイドハーフしかないシーンが多いので、そこは昨シーズンからの課題ですね。


広島戦は守備時4-4-2、攻撃時は右サイドバックの浅山選手が右肩上がりになる3-4-3または3-5-2でした。最終節なので疲れも溜まっていただろうし、暑い中にも関わらず選手はよく頑張りました。広島の観客も「セレッソの13番(百濃選手)のドリブルは注意が必要」「ワンタッチでボールを繋ぐのがうまい」「14番(高和選手)はよく走ってるし、ボールを奪ってる」「18番(宮本選手)はいい場所に顔を出してる。暑いのに最後まで足が止まらなくてすごい」と褒めていました。
その一方で今日は日向はものすごく暑かったにも関わらず交代は2枚で交代枠を使い切りませんでした。
また相変わらずクロスに対する守備時のロックができていない、サイドバックがサイドに張って嵌められる立ち位置をとる、がむしゃらに前からボールを奪いに行って中央を空けてしまう(プレスが組織的ではない)、といった課題は解消されないままでした。
これは監督コーチの責任なのか、それも違う気がしました。。
エディオンピースウイング広島はハード面はとても素晴らしいスタジアムですが、それだけでなく運営がセレッソよりもお金がかかってることがわかりました。6,300人の来場があるからだと思いますが、売店はたくさん開いていました。選手紹介、チャンス時、ゴール時のビジョンの映像ももセレッソよりもはるかに上でした。プロクラブとして運営が素晴らしかったです。
この日もセレッソの選手は1対1で負けるシーンが多かったのですが、広島の選手の人件費はリーグ上位。つまりセレッソと広島の差はお金を使っているかどうかにつきるのではないかと思わざるをえませんでした。
今シーズンの目標をはるかに下回った結果を受けて、来シーズンはもっと資金を投入して本気で上位を目指すことに転換するのか(例えば力の違う外国人選手を複数補強する、日本代表クラスの経験のある選手を補強する等)、このまま育成出身の選手のみで経費をかけずに、選手の成長を待ち、当面はWEリーグに留まることを目標とするのか、問われます。
来シーズンのクラブとしての方針がどうなるのか、シーズンオフの動向が気になります。
最後に、エディオンピースウイング広島は素晴らしいスタジアムでした。行きは広島電鉄原爆ドーム前から、帰りはアストラムライン県庁前駅から帰りましたが、ほどほどの距離ですのでアクセスが素晴らしいです。
またスタジアムの通路は1周できる設計、モニター、トイレ、売店も充実してました。
チケットの販売も好調なのですが(男子はすぐに完売するようです)、広島の人々の悲願、想いが長い年月をかけて形になったスタジアムだと感じました。負けましたが、いいスタジアムに行けてよかったです。
yOk明治安田J1リーグ第1節、セレッソ大阪はホームでFC東京と対戦、2度リードするものの追いつかれ、ドローに終わりました。
30周年の記念すべきシーズンを迎えるにあたり、補強をした選手が活躍しただけに、引き分けという結果は残念です。しかし、まだシーズンは序盤なので勝ち点1を獲れただけよかったとも言えます。


FC東京戦の小菊監督への質疑応答には記載されいないのですが、この試合のセレッソの可変システムが興味深かったです。
セレッソの基本的なフォーメーションは昨シーズンも使用した4-1-2-3となります。
昨シーズンはブロックを作っての守備時は4-4-2に可変しましたが、ボールを保持した場面では4-1-2-3はあまり崩さなかったと思います。サイドバックの毎熊選手と舩木選手がウイングの位置を見ながら、内側のレーンを取るシーンが多いことが特徴的だったと思います。

しかし、FC東京戦はボール保持時は、登里選手がボランチの位置に入った3-2-5になるシーンが多くみられました。

イヤーブックのインタビューで小菊監督がセレッソの研修で「プレミアリーグを数試合観戦し、練習も見学した」と語っていましたのでその影響があるのかもしれません。登里選手は川崎に在籍時もかなり内側に入っていましたので、プレーしやすそうでした。
FC東京戦ではセレッソがボールを支配して押し込んでいただけに効果があったのかもしれません。次節の鹿島戦ではどのような立ち位置を取るのか、セレッソに強い鹿島に可変システムが通用するのかどうか楽しみです。
2023年12月9日、セレッソ大阪はクラブ設立30周年を迎えました。
1997シーズン、初めてセレッソの試合の観戦のため長居スタジアム(現ヤンマースタジアム長居)のスタンドに入った時のナイターの美しさは今も覚えています。1998年からシーズンチケットを購入し、それ以降ずっとセレッソのホームゲームの観戦を続けています。これまでスタジアムで観戦したセレッソの試合、選手のことは忘れることはできません。また2005シーズンの最終節で優勝を逃したこと、J2降格を3度経験したこと、など苦い思い出や、2017シーズンにルヴァンカップと天皇杯の2つのタイトルを取った喜びなどは昨日のことのように覚えています。私の人生の中でいつのまにかセレッソ大阪が欠かせない存在となりました。
応援するクラブがずっと存在することは幸せなことだと噛み締めています。これからもセレッソ一喜一憂しながら歩めたらいいなと思います。
アウェイの川崎戦はスコアレスドローに終わりました。
試合を観戦した感想ですが、引き分けが妥当だと思いました。セレッソは18分の加藤選手のフリーでのヘディングシュートと後半の毎熊選手がGKと1対1になったシーンが決定機でした。川崎はボール支配率で上回りましたが、けが人が多い影響で後半途中まではあまり決定機はなかったように思います。しかし、小林悠選手が投入されると決定機をいくつか作られました。毎回思いますが小林悠選手はいい選手です。ここ数年はレギュラーとしてプレーできていませんが、セレッソであればレギュラーで出場できて2桁得点を獲れるのではないかと妄想してしまうくらい敵ながら素晴らしい選手だと改めて思いました。
この試合は2つ議論を呼ぶシーンがありました。ひとつは川崎の大南選手のぺナルディエリア内でのハンドではないか?というシーン、もう一つは小林悠選手の素晴らしい裏抜けがオフサイドと判定されて副審の旗が上がり、さらい得点チャンスが続いているのに主審が笛を吹いてしまってゴールが認められなかったシーンです。ジャッジリプレーでも取り上げられそうなシーンですが、両チームとも1回ずつ得点機会を得られなかったという点では痛み分けという感じです。