そういう題名の映画を見たことがある。
突然だが思い出した。
独りぼっちで都心でバイト暮らしをしていたときの唯一の楽しみは、休日に自転車で映画を見に行くことだった。
もうずいぶん前のことのように感じる。
池袋、新宿、渋谷、六本木、銀座・・・いろいろな映画館を見て回ったものだ。
たいてい平日だったり、日曜の夜中だったりして、がらんとした館内をど真ん中の席で悠々と観たものだ。
マルチェロ・マストロヤンニは当時けっこうスクリーンにのった俳優だった。
ハンガリー・イタリア合作の「ミス・アリゾナ」という大河モノは大好きになった作品だ。
どちらかというと名作「ひまわり」が有名だろうが・・・。
彼がふん装する老人は、息子に久しぶりに出会うために、都会へ旅にでる。
主人公が珍しさと豊かさの世界の中に、得も言われぬ不安と寂しさをかいま見るロードムービー。
テーマが安易な気がして好きになれなかったが、その不安感はよくわかった。
「みんな元気(だった)」は劇中のセリフだが、「元気」というのは客観的な事実として用いられている言葉ではないのだと感じた。
それが「あったりまえ」という意味にとらえると、年寄りの言葉とはいえ、非常にプレッシャーを受けると思う。
今、新学期がこわい。
突然だが思い出した。
独りぼっちで都心でバイト暮らしをしていたときの唯一の楽しみは、休日に自転車で映画を見に行くことだった。
もうずいぶん前のことのように感じる。
池袋、新宿、渋谷、六本木、銀座・・・いろいろな映画館を見て回ったものだ。
たいてい平日だったり、日曜の夜中だったりして、がらんとした館内をど真ん中の席で悠々と観たものだ。
マルチェロ・マストロヤンニは当時けっこうスクリーンにのった俳優だった。
ハンガリー・イタリア合作の「ミス・アリゾナ」という大河モノは大好きになった作品だ。
どちらかというと名作「ひまわり」が有名だろうが・・・。
彼がふん装する老人は、息子に久しぶりに出会うために、都会へ旅にでる。
主人公が珍しさと豊かさの世界の中に、得も言われぬ不安と寂しさをかいま見るロードムービー。
テーマが安易な気がして好きになれなかったが、その不安感はよくわかった。
「みんな元気(だった)」は劇中のセリフだが、「元気」というのは客観的な事実として用いられている言葉ではないのだと感じた。
それが「あったりまえ」という意味にとらえると、年寄りの言葉とはいえ、非常にプレッシャーを受けると思う。
今、新学期がこわい。