ゆうべは「ななついろ★ドロップス」を見てから寝ようと思ってましたが、26時半で限界を迎えました。
起きれたら見ようと思って、テレビはつけっぱなしにしておいたんですけど、
目覚めたら27時25分……って、ちょうど終わったあとだよ!(笑)
では、いろいろと感想。
・スクイズ
最終回はニッコリなあなたで補完しました。
バイオレンスシーンは、音も消してありましたし、傷口も直接見せてませんでしたから、相当マイルドに修正してたものと思われます。
これくらいなら、事件さえなければセーフだったかな。
さすがに、あの事件の直後にこれ流してたらただごとではすまなかったと思いますが。
バイオレンスシーンくらいなら、バトルものを見ていればいくらでもあるのに、
ことさらスクイズで問題にされるのは、
安全を保障されていると思っている日常生活の中にそれが食い込んでいるからでしょう。
人間、常識が通用しない世界に放り込まれるのはこわいものです。
キャラクターとしては、落ち着いて考えると、誠も世界も言葉も、そこまでひどい人間ではなかったと思います。ただ、恋愛に異常に溺れやすいという欠点を抱えていただけで。
それでいて、みんな歳相応に「自分で責任をとる」ということができない。
11話で誠が言葉に謝罪したところでは「やっと自分が悪いという考え方ができるようになったか」と思ったものですが、
最終話では、世界を悪者にしちゃってました。
対する世界も「自分だけ幸せになろうなんてずるい」ですからねえ。
そうじゃなくて「私が幸せになれないのはおかしい」でしょ。
そういう「自分さえよければ、あとはどうでもいい」という点では、誠と世界はそっくり。
言葉は、いいかげん自分の男の見る目のなさを認めてもよかったのではないかと(笑)。
誠に理想を求めすぎて、現実の誠を直視できてなかったように思います。
誠を一途に信じてると考えれば美徳と言えなくもないですが、もはや盲信のレベルに達してたんで。
結論としては、「恋愛がからむと人間の視野は狭くなるが、本人は気づいてない」ということを、おもいっきり振り幅をでかくして描いた作品であると。
実際、気づかない人はこれくらいしないと自分のこととして理解できないでしょうから、物語の作りとしては正解ではないかと。
何にせよ、非常に高い作劇能力をもって作られたアニメでした。
・なのはSS
えーと、ヴィヴィオは高町ヴィヴィオになって、ヴィヴィオは私の娘なんだから、つまりなのはさんは俺の嫁ということでいいんだよね(よくない)。
エピローグでのなのはの親バカっぷりと、ヴィヴィオの恥ずかしがりっぷりは最高でした。
俺、娘が生まれたら水橋かおり声に育てるんだ……。
全体的に言って、3分割くらいして観たい作品と思いました。
なのは/スバル・ティアナ編、フェイト/エリオ・キャロ編、はやて/ヴォルケンリッター編といった感じで。
もともと、ゲーム(そんなのないけど)ではそういうふうに分割されていたのに、
2クールでおさめないといけないから、物語全体の縦軸に沿って、
順番にイベントを配置していったような印象。
どうも、キャラ同士が横につながってるという感覚が希薄だったように思います。
ラストバトルにしても、チームとしてのシナジーで勝ったというより、個々のカードパワーで押しつぶしたようなイメージで、個人的にちょっと不満。
テーマとしては、「家族」なかんずく「親子」の絆を描きたかったんだろうと思います。
なのはやフェイトが、最後自分たちが教えた生徒たちに助けられたのは、
「自分が育てた子供たちに親孝行される」ということの象徴だと思いますし、
他にも、ナカジマのおやじ(この人けっこう好きだ)・ルーテシア・ヴァイスといったところが家族についていろいろ抱えていました。
とどめは、なのはがヴィヴィオを本当に娘にしちゃったことね。
私としては、こういう絆をもっと強調して描いてくれればよかったと思っています。
なのはがヴィヴィオのことで涙流したりするところなんか、人としての弱さが見えて、すごく魅力的に映りました。
主人公側で魅力的なキャラクターというのは、
「優しさという弱さを捨てて強さを得たキャラクター」ではなくて、
「優しさという弱さを抱えたまま強くなったキャラクター」だと思っています。
前者はアンチヒーローとしては魅力的ですけど。
ティアナはこのへんを間違えかけてなのはさんにおしおきされてましたね(笑)。
他のキャラについても、そういう「なぜ強くならないといけないか」という動機付けの描写をもっと見せてほしかったなあ。
とまあ、あまり乗り切れずに観ていたのですけど、
終わってみれば、それなりに楽しめたような気がします。
……アイマスとなのはの位置が、私と反対の人がけっこういそうですね(笑)。
・アイマスゼノグラシア
全体を通じていろいろと。
お気に入りのキャラは、言うまでもなく伊織様と亜美先輩なんですけど、
ゲームでのお気に入り度とは反対だな、と(笑)。
私は、主人公が力まかせに突っ込んでいって荒らしてしまった道を、
あとからちょこちょこと直していくバックアップ型のキャラが好きです。
私内部でアイマス>>>なのはSSなのは、
この手のフォロー型キャラが見当たらなかったからかも。
春香が、千早はインベルのことを見ていなかったと雪歩に言ったシーンですけど、
伏線としては、せっかく雪歩が千早のために気を利かせていたのに、
千早はそんなのガン無視してたというのがありました。
「インベル(雪歩)は千早のことを見ていたのに、千早は見てもらおうとするばかりで、インベル(雪歩)のことを見なかった」
それに、一度春香自身が「千早に対抗するために」インベルのことを見ようとしていなかった時期があったのも忘れてはいけませんね。
こう考えると、あの説得は雪歩に対しては効果があってしかるべきだと思いました。
これもあとから気づいたことですけど、最終的にiDOLは人間は殺してないのですね。
むしろ、テンペスタースやヌービアムのように、人間を守るように動いていました。
ドロップの除去も、アウリンからやってきたときに一緒に月をぶっ壊してしまった
自分たちの不始末のフォローです。
ここから、紫月夜事件でインベルが千早についていかなかった理由として春香が挙げた
「インベルは誰も傷つけたくなかった」
という言い分にも説得力があったといえるんじゃないかと。
・ななついろ
スクイズが話題になりすぎて、陰に隠れちゃってますけど、
おそらくは原作のよさを正しく理解して作られた良作アニメだと思います。
関係としては、「SHUFFLE!」と「ラムネ」における後者のポジション。
つわぶきくんが、すもものことを忘れているのに、「思い出さなければならないことがある」と信じて、一生懸命になっている姿にはどきどきしました。
その過程での、ガジェットの使い方もうまかったです。
ポケットを探ったときは、例のバンソウコウがちゃんと出てくると思いましたし、
メールとかを消したはずの携帯電話に、変換候補として「すもも」が残されていたあたりの仕込みも見事。
これもすべて、「思い出したい」というつわぶきくんの思いと、「思い出してくれる」と信じているから泣かないすももの思いをきちんと描写していたからこそ、ご都合主義ではなく、そうあるべきハッピーエンドとして受け止められたのでしょう。
この作品の成功要因のひとつは「つわぶきくんをモテモテにしなかったこと」だと思っています。
変にほかの女の子を恋愛のライバルとして配置してしまうと、
つわぶきくんが中途半端にみんなにやさしくするダメな人に見えてしまっていたかもしれないのですけど、
たとえば、肝試しのときノナちゃんをおんぶしたときでも、
ノナ側がつわぶきくんにフラグを立てないでいてくれたので、
「こいつ、女の気をひくために必死だな」
と思われるのを回避することができました。
それに、スクイズのところで書きましたけど、
恋愛がからむと人間は視野が狭くなりがちなので、
なこちゃん以下を友達思いのキャラでとどめておくためには、
関係ないキャラに関しては恋愛要素をスポイルしておくのがベターだったでしょう。
結果として、この作品の登場人物は「自分よりも誰かを大切に出来る」心の余裕がある子ばっかりになりました。
ノナちゃんは、最初は余裕ありませんでしたけど、
「本当は生真面目で不器用なだけでいい子なんだよ」というのは、
すももの眼を借りなくても十分にわかりましたし、
彼女のおかげで、すももに感情移入しにくい人でも、
最終的にすももの良さを理解できるようになっていたんですよね。
この作品のアニメ化はギャルゲー原作としては稀にみる大成功だったとみなしていいでしょう。
スクイズも成功でしたが、あれは後味が異常に悪いので(笑)。
最後に、私がギャルゲー原作アニメに対して思っていることを。
「私は、愛されるところが見たいんじゃない。愛し合うところが見たいんだ」
起きれたら見ようと思って、テレビはつけっぱなしにしておいたんですけど、
目覚めたら27時25分……って、ちょうど終わったあとだよ!(笑)
では、いろいろと感想。
・スクイズ
最終回はニッコリなあなたで補完しました。
バイオレンスシーンは、音も消してありましたし、傷口も直接見せてませんでしたから、相当マイルドに修正してたものと思われます。
これくらいなら、事件さえなければセーフだったかな。
さすがに、あの事件の直後にこれ流してたらただごとではすまなかったと思いますが。
バイオレンスシーンくらいなら、バトルものを見ていればいくらでもあるのに、
ことさらスクイズで問題にされるのは、
安全を保障されていると思っている日常生活の中にそれが食い込んでいるからでしょう。
人間、常識が通用しない世界に放り込まれるのはこわいものです。
キャラクターとしては、落ち着いて考えると、誠も世界も言葉も、そこまでひどい人間ではなかったと思います。ただ、恋愛に異常に溺れやすいという欠点を抱えていただけで。
それでいて、みんな歳相応に「自分で責任をとる」ということができない。
11話で誠が言葉に謝罪したところでは「やっと自分が悪いという考え方ができるようになったか」と思ったものですが、
最終話では、世界を悪者にしちゃってました。
対する世界も「自分だけ幸せになろうなんてずるい」ですからねえ。
そうじゃなくて「私が幸せになれないのはおかしい」でしょ。
そういう「自分さえよければ、あとはどうでもいい」という点では、誠と世界はそっくり。
言葉は、いいかげん自分の男の見る目のなさを認めてもよかったのではないかと(笑)。
誠に理想を求めすぎて、現実の誠を直視できてなかったように思います。
誠を一途に信じてると考えれば美徳と言えなくもないですが、もはや盲信のレベルに達してたんで。
結論としては、「恋愛がからむと人間の視野は狭くなるが、本人は気づいてない」ということを、おもいっきり振り幅をでかくして描いた作品であると。
実際、気づかない人はこれくらいしないと自分のこととして理解できないでしょうから、物語の作りとしては正解ではないかと。
何にせよ、非常に高い作劇能力をもって作られたアニメでした。
・なのはSS
えーと、ヴィヴィオは高町ヴィヴィオになって、ヴィヴィオは私の娘なんだから、つまりなのはさんは俺の嫁ということでいいんだよね(よくない)。
エピローグでのなのはの親バカっぷりと、ヴィヴィオの恥ずかしがりっぷりは最高でした。
俺、娘が生まれたら水橋かおり声に育てるんだ……。
全体的に言って、3分割くらいして観たい作品と思いました。
なのは/スバル・ティアナ編、フェイト/エリオ・キャロ編、はやて/ヴォルケンリッター編といった感じで。
もともと、ゲーム(そんなのないけど)ではそういうふうに分割されていたのに、
2クールでおさめないといけないから、物語全体の縦軸に沿って、
順番にイベントを配置していったような印象。
どうも、キャラ同士が横につながってるという感覚が希薄だったように思います。
ラストバトルにしても、チームとしてのシナジーで勝ったというより、個々のカードパワーで押しつぶしたようなイメージで、個人的にちょっと不満。
テーマとしては、「家族」なかんずく「親子」の絆を描きたかったんだろうと思います。
なのはやフェイトが、最後自分たちが教えた生徒たちに助けられたのは、
「自分が育てた子供たちに親孝行される」ということの象徴だと思いますし、
他にも、ナカジマのおやじ(この人けっこう好きだ)・ルーテシア・ヴァイスといったところが家族についていろいろ抱えていました。
とどめは、なのはがヴィヴィオを本当に娘にしちゃったことね。
私としては、こういう絆をもっと強調して描いてくれればよかったと思っています。
なのはがヴィヴィオのことで涙流したりするところなんか、人としての弱さが見えて、すごく魅力的に映りました。
主人公側で魅力的なキャラクターというのは、
「優しさという弱さを捨てて強さを得たキャラクター」ではなくて、
「優しさという弱さを抱えたまま強くなったキャラクター」だと思っています。
前者はアンチヒーローとしては魅力的ですけど。
ティアナはこのへんを間違えかけてなのはさんにおしおきされてましたね(笑)。
他のキャラについても、そういう「なぜ強くならないといけないか」という動機付けの描写をもっと見せてほしかったなあ。
とまあ、あまり乗り切れずに観ていたのですけど、
終わってみれば、それなりに楽しめたような気がします。
……アイマスとなのはの位置が、私と反対の人がけっこういそうですね(笑)。
・アイマスゼノグラシア
全体を通じていろいろと。
お気に入りのキャラは、言うまでもなく伊織様と亜美先輩なんですけど、
ゲームでのお気に入り度とは反対だな、と(笑)。
私は、主人公が力まかせに突っ込んでいって荒らしてしまった道を、
あとからちょこちょこと直していくバックアップ型のキャラが好きです。
私内部でアイマス>>>なのはSSなのは、
この手のフォロー型キャラが見当たらなかったからかも。
春香が、千早はインベルのことを見ていなかったと雪歩に言ったシーンですけど、
伏線としては、せっかく雪歩が千早のために気を利かせていたのに、
千早はそんなのガン無視してたというのがありました。
「インベル(雪歩)は千早のことを見ていたのに、千早は見てもらおうとするばかりで、インベル(雪歩)のことを見なかった」
それに、一度春香自身が「千早に対抗するために」インベルのことを見ようとしていなかった時期があったのも忘れてはいけませんね。
こう考えると、あの説得は雪歩に対しては効果があってしかるべきだと思いました。
これもあとから気づいたことですけど、最終的にiDOLは人間は殺してないのですね。
むしろ、テンペスタースやヌービアムのように、人間を守るように動いていました。
ドロップの除去も、アウリンからやってきたときに一緒に月をぶっ壊してしまった
自分たちの不始末のフォローです。
ここから、紫月夜事件でインベルが千早についていかなかった理由として春香が挙げた
「インベルは誰も傷つけたくなかった」
という言い分にも説得力があったといえるんじゃないかと。
・ななついろ
スクイズが話題になりすぎて、陰に隠れちゃってますけど、
おそらくは原作のよさを正しく理解して作られた良作アニメだと思います。
関係としては、「SHUFFLE!」と「ラムネ」における後者のポジション。
つわぶきくんが、すもものことを忘れているのに、「思い出さなければならないことがある」と信じて、一生懸命になっている姿にはどきどきしました。
その過程での、ガジェットの使い方もうまかったです。
ポケットを探ったときは、例のバンソウコウがちゃんと出てくると思いましたし、
メールとかを消したはずの携帯電話に、変換候補として「すもも」が残されていたあたりの仕込みも見事。
これもすべて、「思い出したい」というつわぶきくんの思いと、「思い出してくれる」と信じているから泣かないすももの思いをきちんと描写していたからこそ、ご都合主義ではなく、そうあるべきハッピーエンドとして受け止められたのでしょう。
この作品の成功要因のひとつは「つわぶきくんをモテモテにしなかったこと」だと思っています。
変にほかの女の子を恋愛のライバルとして配置してしまうと、
つわぶきくんが中途半端にみんなにやさしくするダメな人に見えてしまっていたかもしれないのですけど、
たとえば、肝試しのときノナちゃんをおんぶしたときでも、
ノナ側がつわぶきくんにフラグを立てないでいてくれたので、
「こいつ、女の気をひくために必死だな」
と思われるのを回避することができました。
それに、スクイズのところで書きましたけど、
恋愛がからむと人間は視野が狭くなりがちなので、
なこちゃん以下を友達思いのキャラでとどめておくためには、
関係ないキャラに関しては恋愛要素をスポイルしておくのがベターだったでしょう。
結果として、この作品の登場人物は「自分よりも誰かを大切に出来る」心の余裕がある子ばっかりになりました。
ノナちゃんは、最初は余裕ありませんでしたけど、
「本当は生真面目で不器用なだけでいい子なんだよ」というのは、
すももの眼を借りなくても十分にわかりましたし、
彼女のおかげで、すももに感情移入しにくい人でも、
最終的にすももの良さを理解できるようになっていたんですよね。
この作品のアニメ化はギャルゲー原作としては稀にみる大成功だったとみなしていいでしょう。
スクイズも成功でしたが、あれは後味が異常に悪いので(笑)。
最後に、私がギャルゲー原作アニメに対して思っていることを。
「私は、愛されるところが見たいんじゃない。愛し合うところが見たいんだ」