ひよりみっ!

ディープインパクトが三冠馬になった年からやってる日記

匂宮

2006-11-26 01:07:27 | 源氏物語
さて、ようやく第3部スタートです。
最近は、アニメ感想とかリプレイとかに時間を割いているので、
こちらにまでなかなか気が回りません、
一番時間を使っているのはツインエンジェルですが(笑)。

・光源氏の死後、彼の美しさを受け継いだとされるものがふたりいた。
一人は今上帝と明石の中宮との間に生まれた三の宮で、
もうひとりは女三の宮が生んだ光源氏の末子(本当は柏木の子)である。
・三の宮は紫の上が大切に育てたので、今でも二条の院に暮らしている。
元服をすませてからは、兵部卿の宮となった。
・右大臣(光源氏と葵の上との子)には女の子が多く生まれ、
長女は東宮(三の宮の兄)に入内し、その他の姫も兄弟と結婚するものと噂されていたが、三の宮は「自分の決めた縁組でないとおもしろくない」と思っていた。
・右大臣のほうは、六の姫をとりわけ大事にしていて、
その子はいいところに嫁がせるつもりでいた。
・一方、女三の宮の子は、冷泉院が後見人になっており、
元服も冷泉院の御所で行われたし、位階も元服した年の秋に右近の中将になるなど、急ピッチで上げられていった。
・中将の君は自分の出生の秘密については、幼いころに耳にしたことがあったが、
それを聞く相手もなく、またそれを知っていると女三の宮が知ったら気がひけるであろうと思い、自分の胸のうちにしまっていた。
・中将の君の身体から発せられる薫りは、この世のものとも思えぬほど芳ばしかった。
その噂を聞いた兵部卿の宮は、それに対抗して香をたきしめることに熱心になった。
世間では、ふたりのことを匂う兵部卿、薫る中将と言い散らした。
・匂宮はいろいろと女性に興味を示していたが、これといって執心する相手はいなかった。ただ、冷泉院の女一の宮は北の方に迎えたいと考えていた。
薫る君のほうは、この世を味気ないものと思っているので、女性など出家のさまたげになるかもしれないと考え、関わりを持たないようにしていた。

一言でいうと、派手でプレイボーイなのが匂宮で、
地味で禁欲的なのが薫る君ということですね。
では、続きはたぶん年末に(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2006-10-23 21:08:53 | 源氏物語
おとぼくのWebラジオでも聴きながら、リプレイでも書こうかと思ったんですが、
物理的に無理ということに気づいて、こっちに手をつけることにしました。

・新春を迎えても、光源氏の心は亡くなった紫の上のことでいっぱいである。
そして紫の上がヤキモチやきだったことを思い出して、
「何で浮気なんかしたかな……」と今さらのように思うのだった。
・光源氏は、引きこもりぎみに過ごしていたが、
そんな光源氏のもとに、明石の中宮は三の宮(匂宮)を残しておいた。
匂宮のかわいらしいようすに、光源氏は少し癒される気分を覚えた。
・その後、光源氏は女三の宮のもとをたずねた。
かつては浅薄な人と思っていた女三の宮が仏道に専心しているようすを見て、
光源氏は出家という点で立ち遅れたことを残念に思った。
・さらに明石の上のもとも訪れた。
彼女の奥ゆかしい風情を見て、非常に優れた女性だと思いつつも、
やっぱり紫の上と比較してしまうダメダメな光源氏である。
ダメダメついでに、出家できないでいる自分のヘタレさについて相談してみたら、
「明石の中宮が生んだ一の宮が東宮に立てられるまで、そのままでいてくれたら嬉しいです」
というように気遣ってくれた。
それでも、光源氏は昔のように泊まってはいかなかったが、
寂しいはずの明石の上は、むしろ紫の上を失って落ち込んでいる光源氏を見て涙ぐんでいた。
・紫の上の一周忌を終えて、ようやく光源氏は出家の準備をはじめた。
とりあえず、昔やりとりした手紙は全部処分することにした。
その中でも、須磨に流されていたときの手紙は実に物悲しいものだった。
・そして、俗世から離れる前に、
光源氏は正月はじめの引き出物などを格別に豪華にすることを命じたのだった。

次の段が「雲隠」で、光源氏がそこで死亡したことになっています。
その次からが、第3シリーズということになるんですかね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御法

2006-09-09 00:05:25 | 源氏物語
さて、そろそろやるか……。

・紫の上の容態はいっこうによくならない。
出家をかねてより望んでいた紫の上であるが、光源氏には許してもらえないままであった。
そんな中で、紫の上は御法会を執り行い、
それに参加した明石の上や花散里にあるいは最後になるかもしれない挨拶をすませておいた。
・夏になり、ますます衰弱が著しくなってきたので、
明石の中宮が看病にやってくるようになった。
紫の上は、自ら育てた明石の中宮の子供たちが育っていく姿を見られないことを悲しく思っていた。
とくに三の宮をかわいいと思っていたのだが、彼がのちの匂宮である。
・そして、秋のある日、とうとう紫の上は世を去ってしまった。
光源氏の悲しみは言うまでもないが、
ひそかな恋慕の念を抱いていた大将の君もその亡骸を前に涙を禁じえなかったし、
ほかにも紫の上を知るものはみな彼女の死を悼んだ。

まとめるとこれだけなのに、一月もかけてるのはなんだかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕霧

2006-08-01 23:46:51 | 源氏物語
週1でやってたらとっくに終わってるはずの企画でございます。
まあ、最後まではやりますが。

・堅物と言われている大将の君は、最近女二の宮にご執心である。
・で、その母親(御息所)が病気になって小野の山荘に移ったので、お見舞いに行くことにした(こっちがついで)。
・御息所からはお見舞いを感謝されるが、
その一方で大将の君は女二の宮を口説くため、御簾の内まで入ったのだった。
まあ、この件は未遂で終わるのだが……。
・しかし、それが御息所の耳に届いてしまい、
うかつなことをしてしまった娘のことを嘆かわしく思った。
そこで「娘のことを一晩限りの宿とするなんて」という手紙を大将の君に送った。
・その手紙が、大将の君の北の方の手に渡り、隠されてしまったため、
大将の君は返事を書くのが遅れてしまった。
手紙の返事がなかなか来ないことに御息所はいらいらを募らせ、病気を悪化させた。
女二の宮が例の件について申し開きをしようとしたところで、
ちょうど大将の君からの手紙が届き、
「手紙だけで会いにこないなんて」と御息所はさらにショックを受け、
とうとう息絶えてしまった。
・その話を聞いて、大将の君はさっそく小野へ向かった。
女二の宮は、それもこれも大将の君のせいと思っていたので挨拶に返事もしなかったが、
それではあんまりと女房が言うので、
私の気持ちを察して何か答えてくれと頼んだ。
女房たちは、女二の宮が悲嘆にくれていることを大将の君に告げた。
女二の宮は、母のことを偲びながら、この山里で一生を過ごそうと思っていた。
・大将の君はその後も見舞いを続けたが、女二の宮の反応はない。
大将の君は、女二の宮がいつまで落ち込んでいるのだろうと思い始めていた。
一方で、大将の君の北の方は、
いつまでも女二の宮にこだわる大将の君の態度に不満を抱き続けていた。
・光源氏のもとに大将の君がたずねてきたので、
光源氏は大将の君に女二の宮のことを問いかけてみた。
が、大将の君はその件について口をつぐんだので、
光源氏はそれ以上追及しなかった。
・結局、大将の君はいつから付き合い始めたかということはうやむやにして、
女二の宮を一条の院へ連れてくることにした。
こうして、女二の宮は不承不承大将の君と結婚することになった。
・大将の君が六条の院にいくと、花散里に今回の事情を尋ねられた。
あれは遺言があってうんぬんと取り繕い、
やきもちをやく女はダメで、花散里のように素直な人がいいなどと大将の君が言うと、
花散里は「あらあらうふふ(意訳)」と笑うのだった。
・で、自宅に帰るとついに北の方がプッツンしていた。
しかし、そんなところがかわいいと思う大将の君であった。
・結婚後も女二の宮の頑なな態度は変わらなかったが、
大将の君はもう濡れ衣ははらしようがないからと説得する。
そうして一条の院に座り込んでいるうちに、
北の方は実家に帰ってしまった。
大将の君は、女二の宮も北の方も機嫌を悪くしてしまったので困ってしまった。


あははー、こうしてみると、さすがは光源氏の息子って感じですねー(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鈴虫

2006-06-18 23:45:53 | 源氏物語
日本×クロアチア戦の緊迫感に耐えかねて、
現実逃避するかのようにまとめてみました(笑)。

・夏ごろ、出家した女三の宮の御持仏開眼の御供養会が行われた。
光源氏は、せめて死後はともにあるよう祈願してほしいと女三の宮に頼んだが、
女三の宮は取り合わなかった。
・光源氏は、女三の宮のことを今さらながらに惜しいと思っていたが、
朱雀院の助言もあって、
あるいは女三の宮が移住するかもしれない三条の宮をきれいに修理した。
・秋になって、光源氏は
女三の宮の住居付近に野原をしつらえ、そこに鈴虫を放した。
女三の宮は、縁が切れてしまった今になってこんなことをされても辛いだけと感じていて、
山奥にでもこもってしまえればくらいに思っていた。
・十五夜の夕方、光源氏は女三の宮のもとをたずねた。
光源氏は琴を奏でながら、女三の宮が尼になったのを見て、
同じように出家してしまった朧月夜や前の斎院のことを思い浮かべ、
時の流れというものを感じた。
そして、六条の院に人が集まってきた。今晩は、なんと冷泉院も姿を見せた。
・光源氏は中宮のところへ姿を見せて、中宮にはあまり出家してほしくないという意向を告げた。
中宮は、自分の心のうちも汲んでもらいたいと少し不満を持った。
というのは、母親である六条の御息所の妄執を尼になって解き放ちたいと考えていたからである。

ちなみに、ただいま残り2分くらい……。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横笛

2006-05-18 00:21:17 | 源氏物語
スクラン2学期を鑑賞しています。
八雲がウサーなコスプレをさせられてました。
能登ボイスにはウサ耳がよく似合う……。
ではぼちぼち本題。

・柏木が亡くなってから1年になるが、
彼のことをしのぶものはいまだ多かった。
大将の君もそのひとりで、
大将の君は柏木の妻であった女二の宮のことも見舞っていた。
・朱雀院は、女二の宮が夫に先立たれ、
女三の宮が出家するという喜ばしくない事態に対しても、
それを苦にしないことにした。
女三の宮には手紙を出したりしていたが、
それを読む女三の宮は涙ぐみ、父のいる山寺が恋しいと詠んだ。
・女三の宮の子は非常に美しく育っていた。
光源氏は、その子に対して自分に似てないこともないと思いはじめていた。
大将の君は、女三の宮の子について、
機会を見て父親に問い詰めようとは思っていた。
・あるとき、大将の君は女二の宮のもとをたずねた。
相手をしてくれたのは母親で、
大将の君は母親に「女二の宮の和琴が聞いてみたい」と頼んでみたが、
母親は「今は物思いにふけっていて、
琴の弾き方も忘れてしまったようだ」と答えた。
そして「亡き人の音色が琴に伝わっているか、あなたが弾いてください」と頼み返したが、
大将の君は「夫婦の仲に伝わる音色を聞きたいのです」と
琴を女二の宮のほうに差し出した。
・女二の宮は、やがて連なって飛ぶ雁の声に誘われるように
筝の琴を弾きはじめた。大将の君は、それに対して琵琶を弾きはじめ、
「この曲にはぜひ和琴でお相手していただきたい」と頼んだ。
すると、女二の宮は最後のほうだけを和琴で弾いてくれた。
・大将の君は、亡き人に咎められるかもしれないとして、
この日はそのまま去ることにしたが、また琴を弾いてもらいたいといい残した。
女二の宮の母親は、いいものを聞かせてもらったとして、
大将の君に横笛を贈った。
・大将の君が帰ると、北の方が不機嫌であった(笑)。
そして、人が大勢いるようすをみて、女二の宮がの住居の淋しさを思い浮かべ、
贈られた笛を奏でた。
・その夜、大将の君は柏木の夢を見た。
柏木は夢の中で「その笛は子孫に贈りたかった」と言ったが、
その直後、柏木の息子の泣き声で大将の君は目を覚ました。
・さて、明石の女御の三の宮はたいへんかわいらしく、
紫の上が引き取って世話をしていた。
三の宮は、なかなかのやんちゃ者である。
一方、女三の宮の子供も隔てられることなく育てられていたのだが、
大将の君がその子を見たとき、実に柏木そっくりだと感じ、
ますます父に問いたださなければと思った。
そこで、柏木の遺言のことをそれとなく光源氏に話したが、
光源氏には心当たりがないと答えるのみであった。

まとめると、横笛をきっかけに、
大将の君が柏木の密通に確信を持ちはじめたということで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柏木

2006-05-01 23:54:20 | 源氏物語
なんか「18歳未満に見えれば児童ポルノ」うんぬんの話が流れてますが、
「小学生以下しか乗れないポニーに
年齢詐称して乗せてもらおうとした三十路女金田朋子だったが、
その風体より何ら疑われることなく乗せてもらえた」
という一件を考えると、
見た目の判断というのはあてにならないと思うんですよね。

で、GW前に1回分進めておこうかと。

・衛門の督が病気のうちに年が明けた。
本人は、もうこのまま死んでしまったほうがいいのではないかと考えていた。
そこで、女三の宮に最後になるかもしれない手紙を書いた。
衛門の督は「自分が煙になって消えても思いは残るだろう」と送ったが、
女三の宮からは「どちらの悩みが辛いか比べるためにともに消えてしまいたい」
という返事があった。
・その女三の宮のお産が近付いてきた。
生まれたのは男の子で、光源氏は
「実の父親と同じ顔だったらどうしよう」と心配していた。
そして、それもまた自分自身の行いの報いと認識していた。
が、周りはそんなことを知らないので、
生まれてきた子供に心をこめて仕えた。
・女三の宮は、自分や子供に対する光源氏の情が薄くなるのを恐れて、
病気にかこつけて、尼になることを決意したことを光源氏に告げた。
光源氏は、内心そっちのほうが気が楽と思いつつも、
それでも女三の宮を尼にしてしまうのはもったいないと考え、翻意を促した。
・朱雀院は女三の宮が病気と知り、こっそり六条の院に渡ってきた。
そして、娘の決意を聞かされた朱雀院は、
現状光源氏にあまり寵愛されていないようであるし、
尼にしてしまったほうが安心できると考えた。
こうして、光源氏の説得も通じず、女三の宮は尼になることとなった。
・それを聞いた衛門の督は、病気が治る見込みがなくなってしまった。
そこで衛門の督は、北の方である女二の宮のことについて
誰彼となく頼んでいった。
・大将の君(葵の上の子だから従兄弟)は、始終衛門の督のお見舞いに来ていた。
いよいよ衛門の督が亡くなるかというときに、
大将の君は、衛門の督が光源氏との間に問題を抱えていたことを聞かされ、
さらに女二の宮のことをよろしくと頼まれた。
そして、衛門の督は女二の宮と対面することもなくこの世を去ってしまった。
・女三の宮の子も生後50日ほどになった。
その容貌は、どことなく衛門の督に似ていて、
しかし目つきや口許は愛らしかった。
・大将の君は衛門の督の言い遺したことが気になっていたが、
いろいろ考えていくうちに、
女三の宮との間に何かあったのではないかと思いあたるようになった。
そのことは、いつか父親にそれとなく聞いてみたいと考えていた。
・さらに、大将の君は遺言どおりに女二の宮をしばしば見舞っていた。
ある日のこと、柏木と楓とが枝をさし交わしているのが目立っていたので、
そのようすにかこつけて自分と親しくしてくださいと大将の君は詠んだが、
女二の宮は「夫がなくとも他の人を近づけようとは思いません」と返歌した。

まあ一言でまとめれば、
「柏木と女三の宮との間に男の子が生まれて、
柏木は病死して、女三の宮は出家した」で終わりですね(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若菜下

2006-04-18 23:27:15 | 源氏物語
「涼宮ハルヒの憂鬱」を見ました。
事件を自作して恐喝とは、この悪党め!(笑)
それに対して、私の思いをすべて代弁してくれるキョンが素敵。
「すごいよ!マサルさん」におけるフーミンのポジションですね。
そんなハルヒでもなんとなく憎めないのは、
バニーガール係をみくる一人に押し付けずに、
自分も身体はったからかな。
このへん、なかなかうまくバランスを取ってます。
あと、この話がまだ恋愛方面に対して進む気配がないのが大きいかも。
これがキョンとハルヒの恋愛ストーリーだったら、
今頃ついていけなくなってます。

で、源氏物語あらすじ。
ここのところ、アニメ批評がらみで
いろいろと考えていたので、こっちのほうがほったらかしになりました。
まあ、やたら長かったので、あらすじまとめるのが面倒くさかったというのもあります。

・女三の宮のことが気になって仕方のない衛門の督は、
猫大好きな東宮を巧みに利用して、
女三の宮の姿を垣間見るきっかけを作ってくれた猫を手に入れることに成功した。
・冷泉帝が、病気を機に譲位することになった。
光源氏は冷泉帝のことにひとかたならぬ愛情を抱いていたので、
世継ぎの子供がいなかったことを残念に思った。
とはいえ、次の東宮は明石の御息所の子なので、
こちらも自分の血筋なのだが。
・紫の上は、光源氏の寵愛が衰える前に世俗を捨てたいとかねてより思っていた。
女三の宮が降嫁してからはなおさらであった。
・朱雀院が、世を去る前にもう一度女三の宮に会いたいという手紙を出した。
そこで光源氏は朱雀院の50歳のお祝いのために、
女三の宮に琴の練習をさせることにした。
そして、紫の上、明石の上、女御の君たちと合奏させた。
・紫の上も37歳になった。
藤壷が亡くなったのと同じ歳なので、
光源氏は身体に気をつけるように紫の上にいいつけた。
紫の上はここでも出家を申し出たが、やはり光源氏はそれを押しとどめた。
それから、光源氏は昔の女の話をはじめた。
葵の上、六条の御息所ときて明石の上の話になったとき、
紫の上は彼女のことを「いつでも気を張って奥ゆかしい人」とほめた。
これも、女御のことを思ってのことと光源氏は嬉しく思った。
・が、そんなある晩のこと。紫の上が突如胸の病に襲われた。
女房たちは女三の宮のところに通っている光源氏に伝えようとしたが、
紫の上はそれを止めて、苦しみの一夜を過ごした。
明石の女御からそれを聞いた光源氏はあわてて紫の上のもとへ戻ってきた。
それから祈祷を続けたが効果が出ないので、
住まいを二条の院に移すことにした。
・さて、衛門の督は中納言に出世した。
中納言は女三の宮の姉をめとったが、
女三の宮への思いは消えなかった。
そんなおり、光源氏が紫の上とともに二条の院に移ったので、
六条の院は人も少ないだろうと思い、
小侍従という相談相手を通して、どうにか女三の宮に会うだけ会わせてくれと懇願した。
「神かけて、非礼なことはしない」とまで言うので、
小侍従はついに折れてしまって、便宜をとりはからうと答えてしまった。
・というわけで、ようやく女三の宮に面会する機会を得た中納言は、
思いのたけを伝えるだけとはやはり行かず、
きっちり一線を越えてしまったのだった(笑)。
女三の宮は、光源氏に合わせる顔がないと泣くばかりであった。
・女三の宮のようすがおかしいと聞いた光源氏は
久々に六条の院に戻ってきたが、
「しばらく放っておいたのがよくなかったか」程度にしか思わず、
「紫の上のことが落ち着いたら戻ってきます」と言った。
そして「紫の上の息が絶えた」との便りを受けたので、
大慌てで二条の院に帰っていった。
紫の上のもとには六条の御息所の亡霊が現れていたが、
紫の上はどうにか息を吹き返した。
・その裏で、女三の宮が妊娠してしまった。
その話を聞いた光源氏はいまさらになって不思議なものだと思っていた。
が、ある日泊まっていったときに、
光源氏は女三の宮が仕舞いそこなった中納言からの手紙を発見してしまった。
のちに、小侍従から「手紙を見られたかも」と教えられた女三の宮は、
やっぱり泣くことしかできなかったのだった。
・光源氏は筆跡から手紙を書いたのが中納言だと推測し、
女三の宮の父親も彼であろうと嘆かわしく思った。
が、そもそも自分自身も同じようなことを父親に対してやらかしたのであり、
そのとき父親はあえて顔には出さなかったのではないかと思い返していた。
・朧月夜の尚侍がとうとう出家することになった。
そういう話を紫の上にしたら、出家できたことをたいそう羨ましがっていた。
・朱雀院からは女三の宮のことを心配する便りがきた。
それにかこつけて、光源氏が女三の宮に
「幼さがいまだ抜けないから心配をかけるのだ」と説教した。
・中納言は病をわずらっていたが、
父よりしいられて六条の院の宴に出席して以来、
病を重くしてそのまま伏せってしまった。


まあ、一言でいうなら「ネトラレキター!」です(笑)。
あとは、紫の上の病気がひどくなったことくらいですかね。
次からは平常のペースに戻……ればいいなあ(えー)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若菜上

2006-03-16 00:23:34 | 源氏物語
その昔「手塚治虫・松本零士・石ノ森章太郎、この中でだったら、
誰の原画のエロゲーがやりたい?」という話をしていて、
当時の私は石ノ森を挙げたんですが、
パチンコの「銀河鉄道物語」をうってて、
松本零士も悪くないなと思えるようになりました。

では、ひさびさにあらすじをまとめますか。

・朱雀院は病気がちになったので、出家の準備を始めた。
その際、どうしても気にかかっていたのが、
特に後見もいない3番目の姫(女三の宮)のことだった。
ちなみに、女三の宮は紫の上の従姉妹にあたる。
・そんな折、六条の院から中納言の君(光源氏の息子)が見舞いにやってきた。
朱雀院は「光源氏と直接会って話したいことがある」と中納言の君に言った。
女三の宮のことを光源氏に委ねようかと考えはじめていたのである。
乳母は、中納言の君は頼もしいが、本妻一筋であるのに対し、
光源氏のほうはまだまだ浮気心にあふれていると分析していた(笑)。
で、いろいろ候補も並べつつ考慮した結果、
(この中に太政大臣の息子である衛門の督が含まれていたのが伏線)
やはり光源氏が一番頼りになるという結論に至る。
・で、その件を打診された光源氏は、
「後見といわれても、私の寿命もぼちぼちだし……」と若干及び腰。
とはいえ、一応顔くらいは見ておきたいとも思っていた。
・女三の宮の成人式が終わった3日後に朱雀院は出家した。
その際、朱雀院は光源氏に女三の宮のことをほのめかしたので、
光源氏はしぶりつつも女三の宮の後見を引き受けることにした。
・そうなると問題は紫の上である。
紫の上はヤキモチやきの性分なので、おそるおそる事を打ち明けた光源氏であるが、
「私の縁者なのですから、数のうちに入れてくださるのは
嬉しいことですわ」
とさらっと言ってのけたので、余計に不気味だった(笑)。
・光源氏が40歳になったので国をあげて慶事を催そうとしたが、
光源氏はその手のイベントを全部断った。
しかし、義理の娘である玉鬘からはお祝いの若菜が贈られた。
・で、ようやく女三の宮が六条の院に嫁いでくることになった。
光源氏は、昔の紫の上のことを思い出し、
それと比べると女三の宮はただただ幼いばかりだと感じていた。
一方の紫の上は、光源氏の寵愛が女三の宮に移るのではないかと心配でならない。
・朱雀院が出家して、尚侍であった朧月夜も出家しようかと考えていたが、
今はあわただしすぎると院にとめられたので準備だけを進めていた。
そのころ光源氏は長らく愛していた朧月夜のことが気にかかって、
いけないとは思いつつも再会するのであった。
その際に末摘花への見舞いを言い訳に使ったあたりで紫の上に疑われる。
・東宮の女御になった明石の姫が妊娠したので、
六条の院に下がってきた。
紫の上は女御に会うついでに女三の宮にも会っておくことにした。
紫の上が宮の気に入りそうな遊びの話をすると、
女三の宮は気立てのいい人だと思って、
紫の上に簡単になじんでしまった。
・年が明けて、女御の出産が近付いてきた。
実母の明石の上が付き添っていたが、
その母親である尼君もやってきて、明石にいた時代のことを女御に語った。
尼君の話を聞いて、女御は自分がおごっていたことを感じ、
思わず涙したのであった。
・そして、生まれてきたのは男児だった。
さすがにこのときばからいは光源氏も盛大にお祝いをした。
明石の上は女御の実母でありながらも、
尊大なところがなかったのでみんながその態度をほめた。
・明石の入道もそれを伝え聞き、
満願成就したとして山にこもることにすると宣言した。
女御は入道の志を伝え聞いてまたしても涙した。
・ある日のこと、大将の君(=中納言の君)と衛門の督が蹴鞠をすることになった。
その近くには女三の宮のすみかがあったのだが、
猫が御簾を動かしてしまったので、
中にいた女三の宮の姿が外から見えてしまった。
もともと女三の宮に心を寄せていた衛門の督は
それで胸がいっぱいになってしまった。

と、だいぶはしょってしまいました。
最後の部分は、高校の教科書に載ってましたね。
次回も、たぶんこんなペースになりそうです。
あるいは、また読書のために出かけないといけないかもしれませんね。
うん、仕方がない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藤裏葉

2006-02-22 00:35:43 | 源氏物語
仕事が終わってから、さっそく「電撃大王」を購入。
クライマックス間近の「かしまし」が気になって仕方がないのです。
展開からすると、アニメと終わりのタイミングをあわせる予定はなさそう。
原作もアニメも、ご都合主義的な終わらせ方は勘弁ですよ。

で、宿題のほう。

・いとこ同士であるところの宰相の中将と雲居の雁。
前回、宰相の中将が雲居の雁をあきらめて他に結婚相手を探しているという
誤った噂が流れたわけだが、
実際にはどちらも互いのことを愛し続けていた。
・その状況を踏まえて、内大臣はぼちぼちこっちから折れないといけないと覚悟を決めた。
そこで、母親の法事の際に宰相の中将にその気配を示し、
その後、藤の花にかこつけて自宅に招待することにした。
こうして、宰相の中将はようやく雲居の雁との結婚を許されたのだった。
・一方、明石の姫君の入内も決まった。
祭りの日、紫の上とでかけた光源氏は、
かつて六条の御息所と葵の上との間に起こったトラブルの話をして、
自分の死んだあと、紫の上がどうなるかということを心配していると話した。
・姫の入内には明石の上が付き添うことになった。
明石の上は自分のようなものが付き添っては外聞が悪いと思い、
一方の紫の上も「この子が自分の子だったらなあ」と残念には思っていた。
ひさびさに実の娘と再会した明石の上は、
本当に愛らしく利発に育った姫を見ておおいに涙した。
・光源氏自身は来春に40になるということで、
朝廷をあげてのお祝いをすることになった。
そして、太上天皇に準ずる位をいただいたが、
帝は帝位自身を譲れなかったことを残念に思っていた。
太政大臣の地位は内大臣に譲られ、宰相の中将は中納言になった。

そんな感じで、いちおう前半部が終わったことになります。
光源氏も、ある程度歳をとってからはおとなしくなってきたようには思います。
玉鬘の件は別として(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅枝

2006-02-14 00:21:54 | 源氏物語
でんぼ教さんから「舞-乙HiMEの開始遅れますよー」というメールを頂きました。
オリンピックの影響だそうです。
持つべきものはお友達ですね。
というわけなので、「かしまし」は録り逃さないように気をつけないと……。

さて、取材から帰ってきたので(待て)続き。

・明石の姫君の成人式を行うことになった。
東宮の元服に合わせて入内する予定である。
・そこで、女君たちに調合させた香の中から優れたものを選んで
調度品に加えようと考えた。
・そんな折に兵部卿の宮がたずねてきたので、
作ってもらった香の判別をしてもらうことにした、
香の調合の具合には、それぞれの女君の個性が表れていた。
・成人式の腰結の役は中宮にお願いしていた。
明石の上も成人式に参列させようとも考えた光源氏であるが、
噂になるのもなんなのであえて呼ばないことにした。
・東宮の成人式も行われた。
入内させたいと思っていた親はもちろん多かったが、
明石の姫君が入内すると聞いて、みんな遠慮した。
それを受けて、光源氏は明石の姫君の入内を遅らせることにした。
・一方、内大臣は自分の姫君のことを心配していた。
一度宰相の中将との仲をさいた手前、
自分のほうから折れるのも体面に関わると内大臣は思っていた。
宰相の中将は姫君以外の女性に目はむけていなかったし、
光源氏も自分の経験から「浮気はしないほうがいい」と教えていた。
それでも、宰相の中将が他に縁談を見つけようとしているという噂を耳にして、
姫君は恨みがましい手紙を宰相の中将によこしたのだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真木柱

2006-01-31 00:25:31 | 源氏物語
近所の店に「雷撃」という台が入ってました。
「ドラゴンクロス」という爆裂台が抜けて、
直後に入った同じ会社の台なので、傾向は変わらないものと推測。
その上で適当に打ってみましたが、あっという間に3000枚出ました。
あまりまじめに付き合ってはいけない台だと思いました。
まあ、この台で一番気になったのは、
液晶の下に描かれている女の子の萌え絵が
乳丸見せだったことですが(何)。

で、あらすじ。

・尚侍となった玉鬘は右大将と結婚することになった。
もともと実父の内大臣はそうしようとしていたのだが、
宮仕えさせたいという光源氏の意向もいちおう考慮していたのである。
しかし、玉鬘は右大将になじむようすを見せなかった。
・帝は結婚を残念に思ったが、それならば参内だけでもしてはと提案してみる。
光源氏も「今となっては私の気持ちをわかってくれるだろう」
とかなんとかどさくさにまぎれて言いつつ、
せっかくだから参内してみてはと玉鬘にすすめた。
右大将も、しぶしぶながらそれを許すことにした。
・その右大将であるが、北の方をほったらかしにして
玉鬘を迎え入れる準備をすすめていた。
北の方はもともと精神的に病んでいたところがあるのだが、
この一件を引き金にますます弱り果ててしまった。
そして、自分をおいて玉鬘のもとへ通おうとする右大将に
灰を浴びせ掛けるなどという狼藉をはたらいたりした。
それを機に、右大将の心はますます北の方から離れた。
式部卿の宮はそういう右大将の様子を見て、
北の方を実家に呼び戻すことにした。
・それを知った右大将はまたあてつけがましいことをすると思ったが、
子供のことが気にかかるので顔を出しにいくことにした。
が、式部卿の宮の指示で北の方に会うことができず、
子供も置きっぱなしにして、不安を残したまま右大将は帰っていった。
・こんな騒ぎの中で、玉鬘はようやく参内することになった。
玉鬘は帝にまで言い寄られて、わずらわしいことと感じていた。
右大将はそんな帝の様子を知って気が気でなく、
口実を作って暇を出してもらうことにした。
こうして、玉鬘は右大将のもとに引き取られていった。
右大将の嫉妬深さを玉鬘はうっとうしいものと感じ、
じょじょに光源氏の心の深さが身にしみてきたのだった。
しかし、やがて玉鬘は右大将との間に男子をもうけたのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藤袴

2006-01-23 22:02:03 | 源氏物語
毎度順調とはいいがたいペースで進んでいるこの企画ですけれども、
この先に上下に分かれた若菜という長ったらしいところがあるので、
気合入れたらんといかんなーと思っています。
ではあらすじ。

・尚侍としての宮仕えをすすめられた玉鬘であるが、
玉鬘は御所における人間関係に対する不安を感じており、
一方で、しつこく言い寄ってくる光源氏との関係も
すっぱりと断ってしまいたいと思っていた。
・そんな玉鬘に、光源氏の息子である中将の君が会いにやってきた。
今までは腹違いの姉と思っていた玉鬘のことであるが、
いざそうでないとわかると、
「きっと父親に手をつけられてしまう」と
中将の君は胸のふさがる思いであった。
・そこで中将の君はフジバカマの花にかこつけて
自分の気持ちを伝えてみたのだが、
玉鬘はそれを相手にしなかった。
・うっかりあんなこと言わなきゃよかったと後悔しつつ、
中将の君は光源氏のもとに戻って玉鬘からの伝言を届けた。
それを聞いた光源氏は
「兵部卿の宮あたりに心惹かれたのかなあ。
あるいは、そういう人の北の方になるのがふさわしいのかも」と言った。
その言葉の真意を知りたい中将の君は、
「今まで育ててきたのは大きくして食っちまおう(意訳)と
思っていたからではないかという噂があるのですか」
と光源氏にたずねてみた。光源氏は
「はははは。何にしても実の父である内大臣の言うとおりにするのが
物事の順序というものさ」と答えた。
むろん、それで中将の君の疑いが晴れるわけもなく、
光源氏もやっぱりみんなそう思っていたかと思っていた。
・10月、帝が玉鬘の宮仕えを待ち遠しく思い始めたころ、
頭の中将が内大臣の言伝をもって玉鬘のもとをたずねた。
玉鬘は、内大臣のよそよそしいやり方が恨めしいと頭の中将に告げた。
ただ、頭の中将自身には好意を伝えられなくなった辛さを語り、
お互いに姉弟という境遇を嘆いた。
・宮仕えが近くなってきたころ、
玉鬘のもとには多くの手紙が寄せられたが、
その中で玉鬘は兵部卿の宮に対してのみ、
「どうしてあなたのことを忘れられましょうか」
という返事を出した。
ちなみに、玉鬘は右大将と結婚することになる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行幸

2006-01-17 00:43:35 | 源氏物語
Fateのアニメを見ました。
10分くらいでセイバーが現れました。
「あれ、確か2話の終わりに出てくると聞いたんだけど?」と思ったら、
エンディングが始まっていました。
ま、私は大阪に住んでるのでサンテレビという切り札があります。
問題は「かしまし」の裏ということ。
どちらかを居間で録画するわけですが、
どっちを録画するかはわかりますね?(笑)

さて、本題。

・光源氏は、玉鬘の将来のことについては一応悩んでいた。
うっかり手をつけて噂になるのもなんだし、
ましてやその後内大臣に真相がばれたら婿扱いされるかも知れないとか。
・12月に行幸があって、玉鬘もそれを見に出かけた。
普段美形を見慣れている玉鬘は、そこらの殿上人を見ても
物の数にも目に留めなかった。
ただ、帝を見て宮仕えもありかとは思った。
・それを察したかのように光源氏が
「宮仕えはいかがですか」という手紙を送ってきた。
玉鬘はそのへんをごまかして返事を書いた。
・光源氏は紫の上をそのへんを相談する。
「今の中宮も私の娘分として入内しているし、
かといって内大臣に本当のことを話すと、
今度は弘徽殿の女御との兼ね合いがなあ」という話になるが、
玉鬘には「宮仕えのことは考えておいてくれ」と伝えた。
・それはともかく、玉鬘の成人式をすませてしまうことにした。
その際、宮仕えをするとなると姓を偽るのは悪い評判になりかねないので、
いっそ成人式にかこつけて内大臣に本当のことを打ち明けてしまうことにした。
ところが、内大臣は母親の病気を理由にそれを辞退した。
・そこで、病にふせっている内大臣の母親(光源氏から見ると義理の母親)に
先に事情を説明することにした。
「いや、たまたま見つけて世話してた子が、
実は内大臣の娘だってわかったんですよ」
微妙にごまかしているのは気にしないでやろう。
・そこで、内大臣の母親は内大臣を呼び出した。
内大臣のほうは、中将の君と自分の娘との間を引き裂いた一件について
話でもあるのかと思っていたが、
玉鬘のことを知らされてたいそう喜び、
この瞬間にふたりはかつて交わした友情を取り戻したのだった。
・そして、成人式の日に親子ご対面。
玉鬘は尚侍に任ぜられる予定となった。
それを聞いて近江の君(間違って内大臣が引き取った姫)は
「どうして自分を推薦してくれなかったか」と怒った。
しかし、内大臣はそれを聞いても「はいはいわろすわろす」であった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

篝火・野分

2006-01-08 01:13:04 | 源氏物語
先週は正月で休んだ宿題です。
旦那さんからゲンジ丸の復活を求められましたが、
ある程度筋がわかってないとネタ作れないんで(笑)。

<篝火>
・内大臣が新しい姫を引き取ったはいいが、
あまりいいように扱っていない様子を知って、
玉鬘はもし自分も内大臣に引き取られていたらと想像し、
多少光源氏に心を開くようになった。
それでも、光源氏はまだ玉鬘をあきらめてない(笑)。
・内大臣の息子である頭の中将は、
いまでもやはり玉鬘に思いを寄せている。

こちらは短いのでこの程度の内容です。
(だから今週まわしにしたという事情もある)

<野分>
・中宮の御殿の庭には秋の草花が綺麗に咲いているが、
それをも台無しにするようなひどい台風がやってきた。
・中将の君が紫の上のところにお見舞いにいったとき、
偶然紫の上の姿を垣間見てしまった。
その美しさに心を奪われてしまう中将の君である。
なるほど、光源氏が近くに寄せようとしないわけだと納得。
・光源氏が姿を現したので、中将の君は光源氏にあいさつをし、
自分の母親の見舞いに出かけると告げた。
・母親のところをたずねてまず思い出すのは
内大臣の手で引き離された従姉妹のことより紫の上のことだった。
さらに、紫の上とでは容貌の点で比べようのない花散里のことを
大切にしている光源氏のことを立派だと思い返していた。
・さらに、光源氏に頼まれて中宮の様子を確かめにでかけた。
中宮の御殿の趣深さに中宮の人柄を感じ、
中将の君は立ち去りがたいものを感じつつも、
「お見舞いに来てもらって、ようやく心が落ち着いた」
という中宮の言伝をもって帰った。
・そこで、光源氏は自ら中宮のもとに赴くことにした。
でかけるときに、中将の君がうっとりしているのをみかけて、
光源氏は「もしかして、あなたの姿を垣間見たのかも」と
紫の上に告げた。
それを聞いて、顔を赤らめる紫の上であった。
・中宮、明石の上の居所をめぐって、光源氏は玉鬘のもとをたずねた。
相もかわらず義理の娘を口説いている光源氏であるが、
その様子を中将の君はのぞいていて、思いっきりあきれていた(笑)。
・中将の君は自分の妹のところをたずねてみた。
久しぶりに姿をのぞいてみると、なかなか美人に育っていて
たとえるなら藤の花のようであった。

……つーか、この帖ってのぞいてばっかりですね(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする