さらに日本ポーランド戦のお話の続き。
スポーツ、もう少し広げればゲームというのは、勝ち負けを争うやりとりが、はたからみてると「面白い」から興行として成立します。
たとえば、普通のジャンケンはただの運ゲーだから、リーグ戦で興行組んでも面白くもなんともないw
でも、AKB48とかでやってるみたいに、運ゲーでシンデレラが生まれるというドラマを組み込むと盛り上がったりします。
だれそれに勝ってほしいという、ギャラリーの感情がそこに乗っかるからね。
で、ゲームというのは、勝利条件を決めて、それを満たすためのルールを整備して成立します。
基本的には、ルールというのはゲームを「面白くするために」整備されます。
野球で、無死ないし一死でランナーが1塁にいるときは、捕手が投球を正規捕球(ノーバウンドで捕る)しなくてもスリーストライクで自動的にバッターアウトになるのは、
「そういうルールにしないと、簡単にダブルプレーが捕れるから、がんばって投球捕るより、わざと落としたほうが有利」
というどっちらけな状況が生まれるからで。インフィールドフライも同じやね。
それをふまえて、ゲームの面白さを生み出す別の要素が、「チームごとに持ち駒の性能が違う」ことだったりします。
将棋みたいに、駒の条件は同じルールのゲームもありますけども、それはそういうゲームとして。
TCGは、持ち駒が違うタイプのゲームですわな。
そして、持ち駒の中には、勝敗を決定づける仕事を期待されているものがあります。
野球でいうなら、エースだったり長距離砲だったりですよ。
そういう選手は人気を集めますし、あるいは感情移入の対象になります。
で、ゲームの勝敗から、それらを排除するようなゲーム運びをすると、すっげえ叩かれるw
具体的には、もうお察しでしょ。松井秀喜5連続敬遠。
これなんか、強い駒の仕事を「低いところで安定させて」勝率を高める戦術。
ルール的には何も問題ないけど、興行的キモをスポイルするから、
「俺の期待を裏切りやがって! このチキン野郎!」
となるね。でも、興行的要素を一切無視するなら合理的な作戦ではあります。
地方大会など注目度低い状況下で、強豪校同士がガチンコでやるならありうるかもね。
違う例なら「日本シリーズで完全試合達成目前の山井投手を、最終回で岩瀬投手にスイッチした」落合監督かなw
あれについては、山井投手がマメつぶして投げられない状況になったとか言ってたけど。
これも、ゲームのドラマ性を排除するなら、たとえば山井投手が2安打くらい打たれてたら、投手交代に誰も異をとなえないでしょ。
このへんで話をワールドカップに戻して。
今回の日本ポーランド戦は、興行的にはどう考えてもつまらん試合ですw
その上で、現場が興行的事情よりも、現実的利益を選択することを許容するかどうかの問題。
私は「お前らの損得なんかより、俺が満足するかのほうがよっぽど大事だ。ファンあってこそのスポーツだろ」とか言う気はさらさらないので、現場の選択を当然受け入れます。
他の選択肢はこんな感じかな。
1:興行的に楽しい選択をして、現実的利益も取らないと許さないよ
一番むちゃくちゃ言ってるパターンw そりゃ、理想を言えばそうなんだけど、それは駒の強さと相談だ。
2:興行的に楽しい選択をしてくれれば、現実的利益にはこだわらないよ
おそらく、批判してる人が「自分はこういう立場」だと自認しているスタイル。ただ、無意識に「といっても、利益も取れるでしょ」と高をくくってる場合があり、その場合は利益を取りそこねると「なんで勝負にこだわらなかったんだ!」と手のひら返しする。『本当は1なんだけど、それは図々しすぎるとわかっているので、うまくいってるかぎりは表向き2の立場』だとアピールしておくパターンね。
私としては、どの立場であっても、それを貫いてさえいればいいと思うんですけどねー。
「負けてもいい。かっこよく戦ってほしい」と言うなら、負けても文句言わない。
ちなみに、時間稼ぎ終了については82年に西ドイツとオーストリアがやってまして、条件としては、
・西ドイツは勝たないといけない
・オーストリアは、1点差以内の負けならオッケー。2点差アウト
というのが「試合前に確定」していました。
このときは、3戦目の試合開始が同時じゃなかったんだ。
そして、西ドイツが前半早々に1点取って、80分位時間つぶししたというねw
というわけだから、ドイツは今回のことに関してとやかくいう資格はないw
これは、「ゲームをつまらなくする不公平なルール」であるから、ルールとして「同時スタートにしようぜ」と決めて、面白さを担保することにしたのね。
今回にしても、日本ポーランド戦が先に行われてたら(その場合は、日本は同点目指して最後まで必死になってただろうけど)、セネガルコロンビア戦が90分間ボール回しになっててもおかしくなかった。コロンビアなら、「いや、勝てるし」といって1位抜け狙ったかもしれんけど。
日本の時間稼ぎがまがりなりにもゲームとして成立していたのは、セネガルが同点にするかもしれないというリスクを背負ったからでさー。
スポーツ、もう少し広げればゲームというのは、勝ち負けを争うやりとりが、はたからみてると「面白い」から興行として成立します。
たとえば、普通のジャンケンはただの運ゲーだから、リーグ戦で興行組んでも面白くもなんともないw
でも、AKB48とかでやってるみたいに、運ゲーでシンデレラが生まれるというドラマを組み込むと盛り上がったりします。
だれそれに勝ってほしいという、ギャラリーの感情がそこに乗っかるからね。
で、ゲームというのは、勝利条件を決めて、それを満たすためのルールを整備して成立します。
基本的には、ルールというのはゲームを「面白くするために」整備されます。
野球で、無死ないし一死でランナーが1塁にいるときは、捕手が投球を正規捕球(ノーバウンドで捕る)しなくてもスリーストライクで自動的にバッターアウトになるのは、
「そういうルールにしないと、簡単にダブルプレーが捕れるから、がんばって投球捕るより、わざと落としたほうが有利」
というどっちらけな状況が生まれるからで。インフィールドフライも同じやね。
それをふまえて、ゲームの面白さを生み出す別の要素が、「チームごとに持ち駒の性能が違う」ことだったりします。
将棋みたいに、駒の条件は同じルールのゲームもありますけども、それはそういうゲームとして。
TCGは、持ち駒が違うタイプのゲームですわな。
そして、持ち駒の中には、勝敗を決定づける仕事を期待されているものがあります。
野球でいうなら、エースだったり長距離砲だったりですよ。
そういう選手は人気を集めますし、あるいは感情移入の対象になります。
で、ゲームの勝敗から、それらを排除するようなゲーム運びをすると、すっげえ叩かれるw
具体的には、もうお察しでしょ。松井秀喜5連続敬遠。
これなんか、強い駒の仕事を「低いところで安定させて」勝率を高める戦術。
ルール的には何も問題ないけど、興行的キモをスポイルするから、
「俺の期待を裏切りやがって! このチキン野郎!」
となるね。でも、興行的要素を一切無視するなら合理的な作戦ではあります。
地方大会など注目度低い状況下で、強豪校同士がガチンコでやるならありうるかもね。
違う例なら「日本シリーズで完全試合達成目前の山井投手を、最終回で岩瀬投手にスイッチした」落合監督かなw
あれについては、山井投手がマメつぶして投げられない状況になったとか言ってたけど。
これも、ゲームのドラマ性を排除するなら、たとえば山井投手が2安打くらい打たれてたら、投手交代に誰も異をとなえないでしょ。
このへんで話をワールドカップに戻して。
今回の日本ポーランド戦は、興行的にはどう考えてもつまらん試合ですw
その上で、現場が興行的事情よりも、現実的利益を選択することを許容するかどうかの問題。
私は「お前らの損得なんかより、俺が満足するかのほうがよっぽど大事だ。ファンあってこそのスポーツだろ」とか言う気はさらさらないので、現場の選択を当然受け入れます。
他の選択肢はこんな感じかな。
1:興行的に楽しい選択をして、現実的利益も取らないと許さないよ
一番むちゃくちゃ言ってるパターンw そりゃ、理想を言えばそうなんだけど、それは駒の強さと相談だ。
2:興行的に楽しい選択をしてくれれば、現実的利益にはこだわらないよ
おそらく、批判してる人が「自分はこういう立場」だと自認しているスタイル。ただ、無意識に「といっても、利益も取れるでしょ」と高をくくってる場合があり、その場合は利益を取りそこねると「なんで勝負にこだわらなかったんだ!」と手のひら返しする。『本当は1なんだけど、それは図々しすぎるとわかっているので、うまくいってるかぎりは表向き2の立場』だとアピールしておくパターンね。
私としては、どの立場であっても、それを貫いてさえいればいいと思うんですけどねー。
「負けてもいい。かっこよく戦ってほしい」と言うなら、負けても文句言わない。
ちなみに、時間稼ぎ終了については82年に西ドイツとオーストリアがやってまして、条件としては、
・西ドイツは勝たないといけない
・オーストリアは、1点差以内の負けならオッケー。2点差アウト
というのが「試合前に確定」していました。
このときは、3戦目の試合開始が同時じゃなかったんだ。
そして、西ドイツが前半早々に1点取って、80分位時間つぶししたというねw
というわけだから、ドイツは今回のことに関してとやかくいう資格はないw
これは、「ゲームをつまらなくする不公平なルール」であるから、ルールとして「同時スタートにしようぜ」と決めて、面白さを担保することにしたのね。
今回にしても、日本ポーランド戦が先に行われてたら(その場合は、日本は同点目指して最後まで必死になってただろうけど)、セネガルコロンビア戦が90分間ボール回しになっててもおかしくなかった。コロンビアなら、「いや、勝てるし」といって1位抜け狙ったかもしれんけど。
日本の時間稼ぎがまがりなりにもゲームとして成立していたのは、セネガルが同点にするかもしれないというリスクを背負ったからでさー。