草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

PTAの役員は、ついうっかり議案を「上に上げて」「学級に下ろして」とかいうけれど

2012年12月13日 | 足元記 - PTA問題解決にむけて

先日思うところがあり、現役役員の知人に電話して20分ほど
井戸端会議 レベルの議論をしました。

議論、といっても、固くなく、友好的な話し合いベースです。
意見は違っても、ひとって、共感しあうことはできるのだな~、と
不思議な体験をしました。 

テーマはやはり、自分が引っかかっている「入退会自由」の件。

これは、今年5月の総会で、わたしが提議した議案に
まつわる、しっぽの部分です。

 

  報告遅れましたが、規約細則の改定案は
  廃案となりました。決定事項です。

  昨日配布された、運営委員会だよりという
  書面での報告がさらっとありました。

でも、文書だけだと、細かいニュアンスが伝わらなくて。

いろいろ聞きたかったのもあって電話しました。

先日たまたまPTA室を訪れた際、役員書記が
次年度の自校版PTAのしおり「なるほどPTA」の
編集会議をしている風景を目にしたからです。 

去年、わたしが、この「なるほどPTA」の編集会議の時に
ちょっと遅れ(自分が悪いのですが)
PTAの理念と目的を説明するページに 参加できず
意見表明できなかったことに、悔いが残っていました。

今年、自校の単P内部で揉んで、PTAの入会届整備や
任意団体だということを周知しない、という
決定をしたことを知っていたので、ここにも載せることはないだろう、
とわかりつつ、電話せずにはいられませんでした。

だって、教育委員会+区PTA連合会の共同発行の
「PTAのしおり」 で、きっぱりと
PTAは自由加入の団体です、というようなことが書いてありました。 
(これ、別エントリ立てます)
この部分を、今年度役員にお知らせしたかったのです。 

 

ですが、電話の相手の話によると、
ことしの、役員会および役員+各委員長の会議において
議案を揉んだ過程で、上記の「PTAのしおり」は参照したそうです。

そして、わたしの意図は汲んでくれたそうです。

でも、学級PTAにはその議案は「下りて」こなかったんですよね~・・。

  理由?
  「PTAは任意団体/入退会自由」ということを 
  周知させたくないから、ですって。 

という背景がありつつも。

 

電話の相手の言い分。

(1)
「なるほどPTA」に「PTAは任意団体」という事実を載せるには
役員会および役員+各委員長の会議で意見をもんで、
学級PTAに下して意見を吸い上げなければならない。
だけど、もう年末で、「なるほどPTA」発行は目前である。
間に合わない、との由。

(2)
直で電話していること自体、変だ。
私は個人としてこれを受け入れて行動することはできない。
意見があるなら「ご意見箱」に一筆入れてほしい。
ご意見箱は、立ち寄りやすい1階に場所を移したから…、との由。


(1)、事情はわかります。
(2)、民主主義の手続き論として、これももっともです。


電話の相手は、なぜか、
組織の上下関係には神経を使うタイプのようです。
まぁいいんだけどね。わたしよりは硬いタイプ だなぁ。

 

前置きがながくなりましたね。

教委+P連が発行している「PTAのしおり」6ページ目の
PTAの組織図を見ると、横になっています。

(『PTA再活用論』川端裕人、2008、p36)にもこのこと紹介されています。

なおかつ、日Pの木村理事に3年近く前電話したところ
「上も下もない」と力強くおっしゃっていました。 

 

ですが、現実は。
PTAを運営している役員にとって、上下意識は芽生えてくるようです。

 

  「自分と相手は対等である。
   たとえ、知識や経験の差はあっても。」

 

というスタンスで民主的なPTAを運営していってほしいものです。



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9 コメント

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Unknown (ぽっぽ)
2012-12-18 20:50:20
人数が嵩んでくると、上下になるのは致し方ないかな、
と思います。

けれど、「PTA入会した覚えはないぞ」とか
「一人一役って何よ」と考えている時、
この上下の関係を拒否しているのだと
自らの矛盾に、やっと気づきました。

交渉はしていないけれど、委員選出調査アンケートには
「できない」にチェックを入れ、理由は「都合により」で提出してきました。何もせずに、6年間は終わりそうです。
ずるい会員ですね。「会員はすべて平等の義務と権利を有する」のですから。
>ぽっぽさん (猫紫紺)
2012-12-18 23:21:38
ぽっぽさん、はじめまして!コメントありがとうございます。
拙ブログがお役にたったようで、うれしいです。

ぽっぽさんは、ずるくないと思います。
人にはそれぞれ事情がありますから。PTA運営する側は、想像力をもって、事に当たってほしいと願っています。家庭を壊し、人のQOLを下げる権利はPTAにはありません。子どもの幸せを考えるなら、家庭の足元を固める方がずっと大事だと考えています。

…上記の理由で、
>「会員はすべて平等の義務と権利を有する」
という、参考規約の文言、胡散臭いと感じています。

「義務」ってなんでしょうね?
「権利」ってなんでしょうね?

これは、入退会の自由を保障して初めて生きてくるのではないでしょうか?

***

上下意識というもの、深く考えていくと実はやっかいです。
以下はご参考までになさってください。

1970年ごろのアメリカの研究で、健康家族と不健康家族の力関係を分析したものがあります。家族という小人数の集団でも、不健康家族は、力関係が親も子も平等である事が多く、健康家族は、リーダーの役割がしっかりしている(父親の力がある)ことが多い、という結果が出たそうです。健康/不健康家族の抽出は、複数の研究者が集って検討し、だれがみてもそうと判定できるものを一定数ずつ(いくつだったかしら、30サンプル前後?)選択したそうです。

話は現代の日本に戻りますね。

「まるおの雑記帳」というブログによると、日本語を正しく使うには、上下関係や親疎関係などの、あらゆる人間関係を把握していないとならないそうです。もうわたし、目からうろこでした。

上記の2例から、組織においては、リーダーや上下関係は自然発生するものかもしれない…という仮定を設定できそうです。
ましてや、PTAは、会長、副会長、会計、書記等の役員を設定するわけですから。役員は事務方/対外折衝の顔ではありますけど、一般会員と違って活動時間が多いですから、意識が変わってくるのかも。
Unknown (ぽぽ)
2012-12-20 09:01:23
わかった振りして一日たちましたが、
ニュアンスが掴めないことに気付いたので
質問。


猫紫紺さんのコメント、最後の部分。

「意識がかわってくるのかも」

これは、「役員は上に立ってる意識になる」という
ことかしら?
>ぽぽさんへ (猫紫紺)
2012-12-20 22:53:27
ご質問ありがとうございます。
わたし、言葉が足りずに申し訳ありません。

>「役員は上に立ってる意識になる」

御意。
その理由の一つとして。
役員とか、「長」のつく人は、委員会やらPTAやらを代表して意見を述べる機会もあります。行政通じて学習する機会もあります。だから、現実問題としては、役員は上に立っている意識が出てくるような気がしております。
Unknown (ぽぽ)
2012-12-21 09:32:58
猫紫紺さん、
にゃんにゃん噛み砕いていただいて、ありがとうございます!あってた!

ん~、やっぱり、致し方ないと思ってしまいます。
(おっと、この日記の最初のコメントも私です)



私は結局PTAが何なのかわからないのですけれど、
わからない最大の部分が「責任の所在」なのです。
責任なんて大仰なものでなくても、何かしらの疑問がわいても、どこに尋ねる?
わが校のPTA配布物をみると、連絡先は載らず。
あった場合、住所も電話も小学校。

けれど、PTAは小学校とは別組織なのですよね。

役員になり、上の立場の意識になる。
役員が責任者かと言えば、実際には・・・・・・。


猫紫紺さんの記事の②のところ。
ご意見箱に入れよと。
誰が、答えてくれるのだろう。

上下の関係ならば、上の方が答える。
では、上下でないならば・・・・・・どうなるもの?


会費払え、あれせいこれせいと、「お願い」は来るんだけれど、こちらからはどうしたらいいものか。「お願い」に応えるのが一般会員に課せられた義務なのかなあ。
些細な疑問を解消するのですら、大変労力が必要となる。

声をあげている方々はどんなに時間も気力も体力も財力も使っていることか計り知れません。ありがとう。



教育委員会+区PTA連合会の共同発行の「PTAのしおり」 のエントリー、楽しみにしております。
>ぽぽさんへ (猫紫紺)
2012-12-21 17:24:25
あいにゃん!お役にたって何よりです。

>私は結局PTAが何なのかわからないのですけれど、
>わからない最大の部分が「責任の所在」なのです。

するどくていらっしゃる。
PTAって、アメーバみたいな組織ですよね。
単位PTAの場合、基本的に、PTA会長が最終責任者だという認識でわたしはおります。(連帯責任で、顧問役の学校長ってありなのかしら)

>けれど、PTAは小学校とは別組織なのですよね。

はい。
PTAは、社会教育法上の社会教育関係団体、が公式見解です。
これは、どこの行政に確認なさっても変わりません。

ですが、社会教育関係団体に便宜を図るような条文が、学校教育法 第三十一条に規定されています。
この条文の解釈問題までは、素人のわたしにはよくわかりません。どこまで学校がPTAに「連携」という名で便宜を図っているか?
たとえば、PTA室の使用料や電気代がロハでよいものか?という問いに、今私は答えられません。

「秋津コミュニティ」のように、地域住民が学校のカギを預かって空き教室を利用し、地域活性化と子どもの健全な育ちをバックアップしている「PTCA」のような形もあるからです。

形を整えるのがいいのか、沈滞した世相を変えていくのが先か。
すっきりとした答えの出ない問題だと考えています。

話が脇にそれてしまいましたが、わたしてきな「PTAって何?」の答えは、「大人の学びのため」だと思っています。大人の学びの成果が、子どもに還元されるもの。
純粋な理念ではありますが、まずはそこだと。
余計な枝葉もいっぱいあるのが、またPTAの困ったところですけれど。


それと、ご意見箱。

また、鋭いところをご指摘いただいてしまいました。
自校のご意見箱、「あるだけ」で、活用方法は去年経験した役員の時は引継ぎになかったです。最悪、ご意見は握りつぶされます。フィードバックの義務は明示されていません。また、ご意見する方にも、記名義務はなかったりします(大笑)
…なので、ご意見箱に投書すること、躊躇しております。

昔の、ゆったりとした規約細則のザルさ加減を、「面倒なことはスルー」という風に解釈されると、困ったことになりますね。PTAは民主主義的に運用する、という大原則なんて、役員のどれくらいが意識しているか、疑問であります。


>会費払え、あれせいこれせいと、「お願い」は来るんだけれど、こちらからはどうしたらいいものか。「お願い」に応えるのが一般会員に課せられた義務なのかなあ。

う~~ん…。
消極的ですが、応えられる「お願い」だけに応じて、そうでないものはスルーなさっておく、というのが、ぽぽさんの今の状態を保つために、現時点で一番簡単にできることだと思います。
あとは、議事への発言やアンケートへ答えること、かなあ。(本当は、議事の発案権だって会員は平等にもっているものなのですが)
いかがでしょうか?

PTAの義務って、応えだすと際限がなくなります。
特に、PTA黎明期において、文部省が親に求めること
を解説した本があります。『PTA読本』の目次を開くと、いや、内容をすべて修めた暁には、国際政治レベルで活躍できる保護者が出来上がりそうだなあ、と思いました。

なんだか、やたら長くなってしまって申し訳ありません。
追記 (猫紫紺)
2012-12-21 18:48:04
ぽぽさんへ>
ご意見箱の件

>では、上下でないならば・・・・・・どうなるもの?

意見を取りまとめる「世話役」が答える、という理解でいこうかな?個人的に。

役員の役割は、「事務方」、でもあるのですが。
Unknown (ぽぽ)
2012-12-21 22:27:01
猫紫紺さん、丁寧に返してくださりありがとうございます。


フラットな関係の場合ご意見箱は誰が答えるのかの件。

>意見を取りまとめる「世話役」が答える、という理解でいこうかな?個人的に。

この「世話役」はきっと役員の一人ですね。

私は、「フラットな関係」「民主的」「民主主義」を理解していないので、
質問したけれど、私の答えはまだないです。
しばらく、私の課題ですね。

>わたしてきな「PTAって何?」の答えは、「大人の学びのため」だと思っています。

意外なお返事に、度胆ぬかれてしまいました。
2007年度より、PTAについてネットサーフィン(今もこんな言い方ある?)してます。
見てわかった振りしてるだけじゃ、辿りつけない考えです。
では「大人の学びとは?」と馬鹿げた疑問が。
猫紫紺さんが所属なさっているPTAには、それがありますか?

猫紫紺さんの、このblogを振り返り、「大人の学び」を探して参ります!

いざ
「大人の学び」って、これに載せてたかな (猫紫紺)
2012-12-22 00:16:19
ぽぽさん>
実りある議論で、エキサイティングです。ありがとうございます。

>猫紫紺さんの、このblogを振り返り、「大人の学び」を探して参ります!

チョット気恥ずかしいです…(^^ゞ
PTAは大人の学び、と気付いたのは、最近なので。blogにこの概念を載せたのは、上記コメントが初めてです。
資料をいろいろ当たっていて、思いつきました。

>猫紫紺さんが所属なさっているPTAには、それがありますか?

仕組みとしては、「単P研修」というものがあります。
自校では学年委員が企画するもので、世教委から予算がついています。ターゲットは、教員と保護者。年1回です。

ここには載せられないネタもあるので、ツイッターでフォローしていただければダイレクトメッセージ送ります。
ではっ。

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