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草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

「本来は先生の仕事では」 PTA活動、読者の声を紹介:朝日新聞<フォーラム>150510

2015年05月11日 | PTA報道関連

デジタル朝日<フォーラム>面、PTA特集第3弾が昨日出ました。

「本来は先生の仕事では」 PTA活動、読者の声を紹介

朝日新聞:150510 朝刊9面(オピニオン)です。
オピニオン、ってことは、朝日の社説扱いなのかしら。 

誌面はたいだい縦に3分割された構成で、中央にWebアンケート(質問:PTAについてどう思いますか?)の集計結果と新聞記事が載っています。左右には、コメントが載っています。

このwebアンケートは、
   募集期間2015年4月23日-5月7日
   計2104回答
    ※ うち、意見の書き込みは1400
だそうです。 

アンケート回答者のうち、半数強が「PTA役員・元役員」という点が興味深いです。きっと、我が事で一番関心が高いからじゃないでしょうか。「PTA会員・元会員」を合わせると、全体の4分の1。「教員・元教員」が0.5割弱。ここの意見はとても貴重だと思います。そして、その他が1.5割強です。

アンケート質問3大項目 

  • 問1.PTAのイメージは?(複数回答可)
  • 問2.PTAに期待するものは?(複数回答可)
  • 問3.PTAに改善してほしいところは?(複数回答可)

のうち、150510の誌面・デジタル朝日で結果紹介されたのは、問1.、問2.のみです。
「問3. PTAに改善してほしいところは?」の結果は、個人的に注目したいところ。トップ3だけ結果を紹介します。

  1. 活動内容の簡素化
  2. 役員・係の決め方
  3. 全員加入が当たり前のこと
その他の順位や、母数や割合等の詳細は、webをご覧ください
もっとも、こちらの回答結果は、150503のデジタル朝日のほうで、本文中にさらっと触れられています。集計の中間結果と、最終結果では順位が変わらなかったということだと思います。 
 
そして、「読者の声を紹介します」として掲載された、フォーラムに寄せられたコメント(アンケート問4.)は、左右にレイアウトされていました。全部で19ありました。
  • 左: 「女性のやり方 知る機会」
  • 右: 「本来は先生の仕事では」
左側は肯定~PTAに何らかの意味を見出しているもの、右側は批判~問題点のあぶりだし、とざっくりと分類できます。しかしコメントをよく読んでいくと、左上から右下に行くにしたがって、辛辣になっていきます。
1400から精選されたコメント、どれもはっとさせられます。
 
気になったコメントを、いくつか抜粋します。(赤字は引用者)
 
***
●やる気のある男性お断り(PTAあるある)
●シングルファーザーは許される(ジェンダーの一例?女社会のいやらしさ?理不尽です)
●お菓子持ち込み、世間話ばかり(仕事タイムとおしゃべりタイムを分けるべし)
●小間使いじゃない!(先生方がやるうえで足りない部分を手伝うならわかるけど、これはひどい)
●別用途に予算を使っている(裏金づくり、ってこと?)
●3分の2が司書の給与とは(公金でやるべき、請願もPTAの役割)

●虫のよい「タダ働き」

 活動は、学校都合によるものが多いお金の出納、学校職員の人員不足を補うためのお手伝いが非常に多い。「暇であろう主婦をタダで学校のために働かせる」という虫のよさが感じられる。市は予算がないからと必要な修繕費も出さず、学校は後援会費を当てにする。防犯用の玄関のオートロックまでPTAからの寄贈だ。(青森県・40代女性)

●人材、財源を補う存在(まさしくそう。教育条件の良い東京都元教員のご意見)

●上納金確保が腕の見せどころ

 教員の立場から見ると、校長・教頭は、PTA(保護者)をうまくコントロールして、学校に干渉しない無害な活動(ママゴト・組織ごっこ)で自己満足させながら、上位団体に上納する資金だけはきっちり確保する能力が問われます。(福井県・30代男性)

●会費の運用で人件費を捻出

 かつて市PTA協議会の理事を務めた。会費徴収はほぼ強制で、市P協は会費の一部で子供の安全を守ると称して保険事業を運用し、収益から市P協と市内10の区PTA連合会事務局で退職校長を事務局長として雇った人件費として毎年2千万円以上支出していた。(北海道・50代男性)

*** 中央の記事から抜粋(赤字は引用者) ***

■議論のきっかけに

 「やってよかった。PTA経験は私の人生の宝物」「うんざりです。全部廃止してほしい」

 お互いに交わりようもない意見の数々が隣り合って並ぶコメント欄は、PTAに対するスタンスについて理解し合うことの難しさを象徴しています。

 3年前にPTAを取材し始めた頃と比べ、「PTAは入退会自由」の原則を知る人は増えたように思います。しかし、「強制されるべきではないのに」「文句を言うなら退会すればいい」という新たな摩擦を生んでいるようです。

 今回、多くのPTA役員・元役員も、動員の悩みや会費の上納、地域、政治との距離感などに関して経験者ならではのコメントを寄せてくれました。「専業主婦VS.働く母親」「参加する母親VS.無関心な父親」との見方は、一つの構図に過ぎないと気づかされます。

 1400通のコメントを共有することで、少しでも議論が前に進まないでしょうか。次週は、各地の具体的な取り組みを報告します。

***



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5 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
まるで、既婚者の「結婚観」みたい。(笑) (minmin)
2015-05-12 07:35:48
猫紫紺さん、お早うございます。
本当に、右と左の両極端の意見が目立つので
これでは、両者交わりようもないと思わされますよね~。(汗)

ただし、中間派は、現状を現状として
可もなく不可もなく、「別段、良いとも悪いとも
思わない。面倒臭いけど、まぁ、こんなもんだろ。」くらいの意識の時には、たとえ、Webで
アンケートがあっても、わざわざ、アクションを
おこして答えようとまでは、思わないので
表面には出て来ないとも言えますよね。(笑)
…私が、そうでした。笑。

振り返ってみれば、色々と理不尽に思えることも
あったのですが、「闘うべき相手」として
意識していなければ、細かい事はスルー
出来てしまうものです。

ちょうど、結婚制度の様な感じですね。(笑)
細々と面倒臭い事はあっても、概ね、なんとか
やれてるうちは、特に、本人には害があるとまでは思えないし。笑。

ひとたび、「これは、もう、イカン!此処に
いたら、私が私でいられなくなる」と感じ始めたら、息苦しくなるところが似ているかなと思います。(笑)結婚も、良いところばかりじゃなく
色々と矛盾を孕んだ制度ですものね。

ただし!
結婚制度の良い所は
「両性の合意によってのみ…」と明記され
現代では、それを誰もが認めるところとなって
いる事です。(笑)

然して、PTAはU+2049U+FE0E
明記されてはいても、それは、上の方でだけ
憲法との兼ね合いから(多分)、普及の段階から
あっという間に全国の学校に広まった経緯を
鑑みても、どうも、お上主導の強制っぽい…
ですよね~?

まるで、家制度時代の結婚観を、まだ
引きずっているかのように、現実の多数派は
上から強制されてやることを必要悪のように
考えているように見えます。
返信する
然して、PTAは!?(笑) (minmin)
2015-05-12 12:10:24
今、仕事のお昼休みです♪

然して、PTAは…とコメント入れたら
見事に文字化けしました。(爆)

本当は、!と?のマークを入れたんだけど
iPhoneからは、文字化けするみたい。

でも!!!
何のことやら解らないこの変な感じが
如何にも、今のPTAの現状を現して
いるみたいですよね~♪(笑)
返信する
Re: まるで、既婚者の「結婚観」みたい。(笑)&然して、PTAは!?(笑) (猫紫紺)
2015-05-13 17:35:24
■minminさま■
こんにちは。
文字化けは、どうぞお気になさらず!
でもフォローありがとうございます。

中間派の意識分析、するどいです!
そうですよね~
特に問題意識がない人は、わざわざweb
アンケートには応じようとは思わないと、
私も思いました。

そして、結婚制度との例え、わかりやすいです!

>ひとたび、「これは、もう、イカン!此処に
>いたら、私が私でいられなくなる」と感じ始めたら、息苦しくなる

ほんとほんと。
昨日、生協の集まり(ほんとに自主的なもの!)に
出かけたら、とても楽しくて
すでに中学PTAを息苦しく感じ始めている私がいます。
1年、頑張らなくちゃ。

>結婚制度の良い所は
>「両性の合意によってのみ…」と明記され
>現代では、それを誰もが認めるところとなって
>いる事です。(笑)

憲法第二十四条ですね。
(確認してきちゃいました(^^ゞ)

>普及の段階から
>あっという間に全国の学校に広まった経緯を
>鑑みても、どうも、お上主導の強制っぽい…
>ですよね~?

これ、資料をあさりますと
昭和29年、文部省による「第二次参考規約」というのがあります。
http://kohoken.s5.pf-x.net/cgi-bin/folio.cgi?index=sch&query=/notice/19540204.txt
お上が主導してPTAを広めたのは事実です。
上記の参考規約がどんな経路で、誰にわたったかまでは
分からないんですけれど、
 ***
 第四章 会員 
第六条 この会の会員となることのできる者は、次のとおりである。

 備 考
七、「この会の会員となる者は」とか「‥‥ならなければならない者は」としないで「…‥会員となることのできる者は」としてあるところに「自由入会」の精神が示されている。PTAが民立団体である限り、会員になることも、会員に止まることも自覚に基づく個人個人の由由であって、いささかも強制があってはならない。(規約第六条)
 ***
とあるんですね。
これ、“まるおさん”から教わったのですけれども。
http://ameblo.jp/maruo-jp/

どこかの段階で、誰かが、備考欄を抜いて
PTA現場の人々に参考規約を渡したのかも、と
穿って考えてしまいます。

ちなみに、第一次参考規約は、もっと民主主義色が濃いです。
返信する
良い事ならば、強制しても構わないとの考え方 (minmin)
2015-05-14 20:07:50
猫紫紺さん、こんばんは。

色々と資料を集めて下さってありがとうございます。何となく、うろ覚えの根拠のハッキリしない
私の考え方が、お陰様で整理整頓されました。(笑)

特に、最後の一文、「…いささかも、強制が
あってはならない。」との力強い言葉が
それこそが、「PTAの命」とも思われるのに
抜け落ちて、長い時間が経過して、風化して
しまっていますよね。残念な事です。

この一文さえ、皆に共通認識として伝わってさえいれば、今日のPTAの迷走は無かったと思います。
私の勤めるスーパーが、お客様の支持を
失えば、明日の営業さえ覚束ない、儚い商売
だからこそ、日々の鮮度チェックや産地の表示
グラム数が間違いなく合っているか等の検品。

あれやこれやのお客様の支持を得る為の努力も必要あればこそ!
なんの努力も無く、又、努力してもしなくてもいいとなれば、水は低きに流れるのみです。

多分、お上主導となれば、それを達成できなかった時には、主導する側の末端の人間は、
色々と立場上、不味い事になるのでしょう。

自治会での赤い羽根募金の一律徴収のように
目的さえ正しければ、手段の方は多少の
無茶は許される。何故ならば、それは、
正義の為、困っている人達の為の活動だから…。
そんな意識が働き、一番、簡単な「みんなが
同じ条件で負担する。それが、公平だ。」
と云う話になりやすいのでしょうね。
(当地では、一律徴収なんですよ。未だに。)

ボランティアと公平は、両立しない概念であるのにね。(汗)公平にしようとする時点で、もはや
それは、義務であって、ボランティアではないです。

ボランティアは、私の考え方では、その事を
する事そのものが、当人にとって意味があると
云う自己完結された行為だと思います。

周りからの評価や、他人からの評価を当てにして
やったら、直接的に、即、自分自身に見返りが
ある事を想定して行うのは、ボランティアでなく
通常の「仕事」だと思います。

もちろん、自己満足だけでなく、される相手側にとって、迷惑になったりしないというのは
当たり前ですけどね。

そういう意味で、災害地へのボランティアは
ただ、行けば良い、古着は送れば良いのでは無く
受け入れ先にとって、プラスになる行為である事が大切だと言われていますよね。

PTAは、そういう意味で、「ただ、やれば良い。」を超えた活動が出来ていると言えるでしょうか?
返信する
Re: 良い事ならば、強制しても構わないとの考え方 (猫紫紺)
2015-05-20 09:26:00
■minminさま■
おはようございます。
レス遅くなって、大変申し訳ありません。

>良い事ならば、強制しても構わないとの考え方

まったく、アウトでしょう。
大人に対しては。
そう思います。

>この一文さえ、皆に共通認識として伝わってさえいれば、今日のPTAの迷走は無かったと思います。

このあたり、昔の政府広報のあり方とも関連する、
…ような気がします。
第二次PTA参考規約ですら、主権が日本に戻る前の
話だったと記憶しています。
でも、ぼけていてそれが何ていうか思い出せなくて…
ぐぐってみました。
サンフランシスコ講和条約(1951年)です。

この一文を知っていたら、誰もPTAなんぞやらないでしょうから、
表面から見えるPTAの目的(保護者と教師の学び)の裏に、
真の目的がPTAには潜んでいると思います。

>ボランティアは、私の考え方では、その事を
>する事そのものが、当人にとって意味があると
>云う自己完結された行為だと思います。

う~ん。なるほど。
至言だと思います。
目からうろこです。

災害ボランティアにしても、教育系のボランティアにしても
福祉系のボランティアにしても、
対象者への押し付けにならないよう
気を付けたいものだと、思いました。
返信する

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