草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

『ボクシング・デイ』樫崎 茜:著

2010年09月23日 | おすすめ本
ムスメの学校の難聴・言語学級の先生が
お便りでおすすめ本として紹介されていたので
図書館で借りてみました。


  『ボクシング・デイ
   著:樫崎 茜
   講談社、2007年12月

   2008年 第18回 椋鳩十児童文学賞受賞


ボクシング・デイ」とは、クリスマスに一日遅れて
プレゼントを(使用人達が)開ける日のことです。


主人公で小学4年生の栞(しおり)は、
「ち」と「き」の発音が上手く区別できず
学校内に設けられた

「ことばの教室」に通っています。

そこの担当の佐山先生というおじいちゃん先生と
優しいクラスメート達、担任の先生と
織りなす小学校生活。

ごく日常的な風景と、小学生には事件に思えるような
出来事の積み重なりで物語は進行していきます。

やや、人物が純化されていまして
気になると言えば気になるのですが、というより
そんな環境うらやましいな、という感想です。
いえ、児童文学小説なので、よいのかな。

少し昔の小学校が舞台なので、まだ時代に思いやりが
たくさん残っていたころの感覚なのかもしれません。

  缶ジュースのプルタブを集めて
  車いすと交換し、病院に寄附したりなど。

そんなことよりも、
言葉がとても綺麗で素直で、読後感は
心がとてもあたたかくなりました。

主人公の栞と、人格者の教師佐山先生とのやりとりが、
含蓄に満ちた

  人生訓であり
  子どもへの応援歌であり
  こころの持ち方のアドバイスであったり

なんとも魅力的です。


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