中学校生活の中で、生徒にとって大きなウエイトを占めているのが部活動です。その部活動の試合の応援に行って思うことがあります。
例えばバスケット・バレー・卓球など,僅差で試合を進めているとき,あるいは,ツースリーの後の1 球を投げる(あるいは,待つ)とき,陸上のスタートを待つ瞬間,剣道で始まりの合図が鳴る瞬間・・・子どもたちは、どんな気持ちになるのでしょうか。
その緊張感の中で,闘志を燃やし,なお,自然体で臨み,ふだんの練習の時のようなプレーや技を出すことが必要なのでしょう。しかし,いつもうまくいくとは限らないし,うまくいかないことが多いかもしれません。
そういう場面を何度も経験して,プレッシャーを感じ,失敗して「もうダメだ・・・。」と悩みながら,それでも練習して,チャレンジをし続ける中で,体や心が強くなり,新たな心境(境地)にステップアップするように思います。
確かに勝負ですから,勝敗も大切でしょう。でも,ひたむきに努力し,チャレンジする中で,たくましく成長をしていく自分があり,その過程こそが一番大切だと思っています。
ここまで,部活動,特にスポーツについて書いてきましたが,学校で,勉強や友達などの周囲の人との人間関係づくりの中でも,うまくいかなくてプレッシャーを感じたり,失敗したり,つらく思えることがあるでしょう。
残念ながら,こうすれば上手くいくという特効薬的な解決法は持ちません。が,1 つ紹介すると・・・昨年2 月,下の娘が看護師国家試験を受験するときに,ずいぶん苦しんでいましたので,その時に次のようなメールを送りました。
『お父さんが山代中の校長に決まってから、その責任の大きさから、すごい緊張感がありました。眠れないし,下痢をしたり,便秘になったり,不安な毎日が続きました。しかし,今,次第に こう思えるようになりました。学校の子どもたちと先生方の全責任を負っているのだから,そうなるのが当たり前なのだと。この時代を頑張ることが出来たら、また、成長出来ると、結果ではなく…。これまでも、そうやって成長してきたように思います。 沢山食べて、体力つけて、キツイ時には、ゆっくり眠って、頑張って!』
返ってきた返事が,『失敗の先に,いっぱい得るものがあるから,恐れずに,精一杯自分の力を出し切れるよう頑張るよ!応援よろしくお願いします。』・・・と。その娘も看護婦になって、そろそろ1年になろうとしていますが、ずいぶん頼もしくなったように思えます。
中学校の時代,細胞分裂が活発で,エネルギーが充ちている時こそ,ひたむきに取り組んでほしいと願っています。「真剣であれ,しかし,深刻になるなかれ。」
私たち大人は,子どもたちの成長の過程を,しっかり見守っていきたいと思います。
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