(この川南造船所についても、2006年に伊万里わくわく映像塾の活動の一環で、山代中2年生により動画が作成されています。10月3日の記事に付け加えるかたちで紹介します。)
松浦鉄道(MR)で平戸方面に向かうと、浦ノ崎の駅の手前で、右手側に草が生い茂ったコンクリートの廃墟のようなものが見えます。これが川南造船所(かわなみぞうせんじょ)の跡です。
川南造船所(東から) (伊万里ふるさと読本ー第6集 歴史編ーから引用)
ここは、第二次世界大戦のときに軍需工場となって、輸送船や海防艦など戦争に必要な船を主に造っていました。終戦間近には、船の先端に爆弾を積んで、1人で操縦する「人間魚雷」や「ベニヤ製の小型船」も造られたということです。
そのため、アメリカの戦闘機の機銃掃射を何度も受け、今も工場の壁には、その時の弾の跡が生々しく残っています。
先日の休みに、川南造船所跡と、そのすぐ近くにある向山炭鉱跡に行ってみました。東に回って海のほうから見たのですが、夕暮れ時で、人影もなく、時代の盛衰が感じられ、さみしい気持ちになりました。
<この記事の内容については、伊万里市教育委員会が発行している「伊万里ふるさと読本ー第6集 歴史編ー」から引用しています。>
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