学校の学習だけでは、なかなか学力が定着しないということがいえます。また、人は忘れる動物です。「エビングハウスの忘却曲線」の理論によると、忘却はすごいスピードですすみます。それを少しでも食い止めるためには、できるだけ早い時間に記憶したことを思い出す取り組み(復習)が必要です。
そこで、「810(はちいちまる)運動」を提案します。これは、「毎日、例外の日をできるだけ作らず、夜8時から10時まで、親の目の届く場所で、集中して学習する。」というものです。
なぜ、夜8時から10時なのか・・・一年を通して、たいてい家にいる時間帯です。そして、10時以降では眠くなることが多く、集中力が落ちます。だから、家にいる時間で一番頭がさえている時間帯は8時から10時です。
なぜ、親の目の届く場所なのか・・・親が見ていたら、励みになります。勉強している自分を親が認めてくれるからです。親は、台所仕事していてもいいし、本を読んだり、小さい音でテレビを見てもいいと思います。
毎日の習慣になると、この2時間の勉強が苦にならなくなるのです。そして、子どもにとっても、たくさんのメリットがあります。何よりも、この2時間以外の時間帯で、親に「勉強しなさい。」と言われないことです。また、親から見ても、言う必要がありません。8時になると、自分の子は机(台所のテーブルがいい)に向かうことがわかっているからです。(続く)