山代中ブログ~伊万里市立山代中学校~

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「学習の仕組みと授業中の子どもの思考パターン」(PTA研修会での校長の話より③)

2010年05月16日 22時17分09秒 | PTA行事

 学習の流れを簡単に示すと・・・学習とは、知識(技能)を 取り入れる(input)→保持する(keep)→取り出す(output) となっていると思います。

 それぞれの過程で、それぞれにふさわしい対策を講ずればいいはずです。

 では、授業で初めて何かを学習するときの生徒の思考はどうなっているかを推測してみました。数学の授業を想定してみると・・・まず、先生が説明します。「~~ですね。そして~~ですよね。だから~~となるのです。」という先生の説明を生徒はうなずきながら聞いています。そのときの表情は、良くわかっているように見えます。ところが、そのあと問題練習や小テストをやってみると、解けない生徒が多いことに気づきます。なぜでしょうか?

 先生の説明にうなずいている生徒は、そのときは確かに「わかって」いるのです。しかし、正確に言うと「先生の頭を使って」わかっているのです。自分が本当にわかるためには、同じ操作を自分の頭で考えて、同じことをもう一度自分でできて、初めて「わかった。」といえるのではないでしょうか。授業中の生徒は「わかった」ような気になっているだけで、本当にわかったとはいえません。

 では、どうすればいいでしょうか?それは、自分の頭で考えることと、反復練習なのです。(続く)

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